こんちわ、ナヲヤです。
6/30、サンウルブズのもう一つのホームであるシンガポールでブルズとの戦いが行われました。
過去の対戦からも相性の良いブルズ相手でありましたが、結果は見事42-37でサンウルブズの勝利!
激しい乱打戦となったこの試合、サンウルブズはいかに戦ったのか、試合を振り返ってみようと思います!
もくじ
テストマッチの後なので日本代表組はお休み
6月のテストマッチが終わった直後だったので、日本代表戦で試合機会が多かった選手はシンガポールに帯同せずでした。
メンバーは、外国人選手やテストマッチで出場機会の少なかった選手がメイン。
怪我に悩まされていたファンデンヒーファー選手もようやく出場となりました。
去年はテストマッチ後に選手不足に悩まされ、遠征先でフルボッコの憂き目を見たサンウルブズですが、今回は選手層が厚くなりましたね!
強豪との試合に加えて長距離移動、SRはタフなスケジュールになりますが、3年目を迎えてそんなシーズンにも耐えられるチームが出来上がりつつあるのはうれしいですね。
またこんな試合であるからこそ、日本代表へのアピールもしてもらいたいところ。
出番の少なかった布巻選手や庭井選手はチャンスなので頑張ってほしいなーと思っています。
開始早々の得点!
試合開始早々にリトル選手がやってくれました。
ギャップを突いてラインの裏に進出すると、フォローに来た山田選手へのパス。
ここから山田選手のパスはやや乱れるものの、ジェイソン・エメリー選手がうまくキープ。
ポイントからの内田選手のパスはまたしてもマイケル・リトル選手へ。
タックラーの背中を通すようなオフロードパスで最後はヘイデン・パーカー選手のトライ!
やっぱり頼りになりますね、マイケル・リトル選手!
前回怪我していたので、出場できるのか心配だったのですが、そんな心配をものともしないトライ!
強敵相手にあっさりトライを取れるようになったのもすごい!
位置的にキックは難しい場所でしたが、精密機械パーカー選手が難なく決めて7-0。
パーカー選手のキックは、もはや外す方が事件です(笑)
ウヴェ選手が負傷…
勢いに乗りたいサンウルブズでしたが、ブレイクダウンでのファイト中にウヴェ選手が右足を負傷…。前半14分です。
かなり痛そうな表情だったので心配です。
長引かなければいいのですが。。。
急遽、グラント・ハッティング選手がウヴェ選手の交代として出場となりました。
ラインアウトのスペシャルオプション炸裂!
前半18分。
敵陣でのラインアウトで、サンウルブズのサインプレーが見事に決まりました。
少し後ろに人数を寄せて、敵に意識させたところでブレグバゼ選手がボールを渡したのは、ポジションチェンジで一番前になった徳永選手!
あわてた敵のスクラムハーフを引き付けて、徳永選手からブレグバゼ選手にリターン。
最後はブレグバゼ選手をフォローした内田選手がぽっかり空いたスペースに突き抜けてトライ!
キックも決めて14-0! これは圧勝するのでは!? という期待が持てる得点シーンでした!
今季前半、あれだけラインアウトに苦しめられていたサンウルブズの攻撃とは思えませんでした(笑)
油断? ミスから痛い失点…
早々に2トライ取って気が緩んだのでしょうか? サンウルブズで痛いミスが続きます。
キックがうまく敵に入ってしまったり、確保していたラックのボールを押し返されて取られてしまったり。
プレーオフ進出に望みをかけるブルズの執念が上回っていた時間帯でした。
そしてそのあとの敵のキックを山田選手がキャッチし、ファンデンヒーファー選手へパス。
ファンデンヒーファー選手はキックを試みますが、これがチャージを受けそのままトライを許してしまいます。14-7。
その前までがいい流れだっただけに、ちょっと嫌なムードになります。
さらにミスは続きます。。。
前半27分。敵のスタンドオフ、ハンドレ・ポラード選手のキックが自陣奥深くまで蹴り込まれます。
敵も集まりつつあったのですが、なぜかファンデンヒーファー選手がクイックスローでボールを入れてしまいます。
予想外だったのか誰も反応できず、パスがキャッチできません。
しかも悪いことにそこに走り込まれど真ん中にトライを許す結果になりました。。。
ファンデンヒーファー選手、ミス2連発。。。痛い。。。14-14と追いつかれます。
前半最後にブルズが猛攻を仕掛けてきます。
前半36分、自陣奥深くでのブルズボールのラインアウト。
モールに移行されゴールラインを割られますが、何とかトライは許しませんでした。
しかし、モールの中での反則を取られ、ペナルティ&ブリッツ選手がシンビン退場に。。。
この大ピンチの中で、フォワードのまとめ役を欠くという痛恨のシンビンでした。
またしてもラインアウトからモールで攻められますが、サイドディフエンスしていたマシレワ選手が、敵のボールを上手くグラウディングさせず何とかディフエンスに成功。
スクラムに移ります。
ブリッツ選手を欠いたので、フランカーにはマイケル・リトル選手が入るという珍しいシーンも。
辛くもボールキープに成功しますが、パーカー選手のキックがノータッチになり、ブルズにボールを繋がれ、トライを許します。
前半ギリギリで逆転を許し、21-14のビハインドで折り返しです。
取り返せ、ファンデンヒーファー!
後半開始早々にラインオフサイドからショットを決められて24-14。
じわりと点差を広げにかかられます。
しかし、後半44分。
敵陣22mの少し手前で得たマイボールラインアウトでボール確保。
一度エメリー選手がポイントを作ってから、パーカー選手にパスが回ります。
内を鋭く突いてきたマシレワ選手に返すとラインブレイクに成功。
フォローしていたファンデンヒーファー選手がフィニッシュ! 24-21。
引き離されないぞという意思を感じます!
試合は乱打戦の様相
追いつけるとかと思いきや、後半48分にトライを許し31-21。
そうやすやすと諦めてはくれませんでした。
ブルズが諦めないのなら、当然サンウルブズも諦めません!
シンビンが解けて戻ってきたブリッツ選手。山田選手からのパスは乱れましたがきっちりと抑え、反撃のトライ!
足首を負傷しているはずなのですが、それを微塵も感じさせないパワフルなトライを魅せてくれました! 31-28
南ア戦の再現? ブルズはショット選択
JSPORTSの実況解説でも語られていましたが、この試合、2015の日本対南ア戦に展開が似ていました。
南アがとっても日本が喰らい付く。
徐々に南アの元気がなくなり、消極的な選択が多くなってゆく。
今回もそんなシーンが出るようになります。
後半58分。点差を広げるためブルズがショットを成功させます。34-28。
でもこれ、1トライ1ゴールで逆転できる点差なんですよね。
点が入るは入るのですが、サンウルブズ視点としては、「ショット選択してくれてラッキー!」だったのでは、と思います。
サンウルブズがトライを奪えない相手ではないですし、だらだらと攻め続けられるのは心理的に辛いので、3点入っても一旦流れを切るのはサンウルブズにもメリットがあったように思うのです。
この選択がこの試合の勝敗を結果的に決めたプレーになったような気がします。
全員でつなぐトライ!
自陣奥深くでピンチだった後半64分。
大外のマシレワ選手までボールを回すと、さすがトップリーグ屈指のラインブレイカー、大きくゲインに成功します。
さらにヘンカス・ファンヴィック選手が良い角度で切れ込み、さらにゲイン。
徳永選手がボールを出し、やや乱れましたが中村選手からブレグバゼ選手、さらにはエメリー選手へボールが回ると一気に加速。
大外のボスアヤコ選手、内に返してマイケル・リトル選手がフィニッシュ!
自陣ピンチからのあっという間のトライ!
さらにはフォワードもバックスも一丸になったトライに感動しました!
サンウルブズサイコー!!!
35-34で逆転に成功しました!!
ショットかトライかの分かれ道
ブルズは後半は足が止まりつつありました。
後半68分。
ゴールライン手前で懸命のディフエンスをするも、ラインオフサイドを許したサンウルブズ。
トライされたかと思いましたが、すんでのところでノックオンの判定。
ここでアドバンテージが適用され、ブルズはショットを選択して成功。
残り10分で再び逆転を許しました。37-35。
後がないサンウルブズ。
後半74分に敵のラインオフサイドでペナルティを得ると、タッチからラインアウトを選択。
22mラインやや手前でラインアウトは成功。
ブリッツ選手、田中選手、リトル選手でポイントを作ると、そのあとのボスアヤコ選手が猛進!
完全に足の止まっているブルズラインを粉砕し、ど真ん中にトライを決めました! 42-37で勝負あり!
勝てるチームから勝つチームに
本当に強くなりましたね。サンウルブズ。
取られても取り返す、この熱い試合展開。
SRのチームの中で、一番エキサイティングな試合をするチームは、ややひいき目に過ぎるでしょうか?
何はともあれ、初のシーズン3勝目! そしてシンガポールでも初勝利!
アジアのラグビーファンに、大きく存在をアピールできたと思います!
そんな中で心配なニュース…。
協会がSRへの参加継続を渋っているとの報道が。。。
日本代表の強化に大きく貢献し、たくさんのラグビーファンを獲得してきたサンウルブズ。
ようやくチームとして稼働してきたこの時期に、こんな報道は悲しすぎます。
今一度、大きな存在感を示して、継続を認めさせてほしい。
そのためにも、残り2試合、全力で戦ってほしいと思います!
応援よろしくお願いします!
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