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ラグビーのペナルティ、ショットの選択/狙います、の話

ラグビーのペナルティ、ショットの選択/狙います、の話

こんちわ、ナヲヤです。

今日もプレーの話。まだまだ紹介していないプレーたくさんありました。

ラグビーでは得点方法が複数ありまして、それぞれ加点される点数も違うので状況に応じた戦略的な得点が必要になります。

トライを狙うのか、確実に得点を積み重ねるのか?

そんな選択の中で行われるペナルティゴール。

通称「ショット」を今回は紹介しようと思います。

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ペナルティ時の選択のひとつ

ペナルティゴールは相手の反則でペナルティを得た時に選択できるオプションの一つです。

ペナルティで選択できるオプションは以下の3つ。

1.スクラム

ペナルティのポイントでマイボールスクラムを行うことができます。

2.フリーキック

ポイントからのキックです。タッチに出してマイボールラインアウトをしたり、チョン蹴りでそのまま持ち込んだりが多いです。

3.ペナルティゴール

これが今回のテーマであるショットですね。ポイントからゴールキックを狙い、決まれば3点獲得します。

ではペナルティを得た時、ショットを選ぶ状況とはどんな時なのでしょうか?

どんな時にショットを狙う?

ショットを選ぶ理由は様々ですが、その前にラグビーの得点方法のおさらいです。

  • トライ:5点
  • コンバージョンキック:2点
  • ペナルティーゴール:3点

トライとその後のキックを決めれば7点入ります。

つまり、ラグビーの一連のプレーで獲得できる最大得点は7点であると言えます。

ゆえに、7点、14点、21点、28点と、7の倍数の得点はラグビーで重要な意味を持ちます。

「追いつくためには2トライ1ゴールが必要です」なんて実況や解説を聞いたことは無いでしょうか?

この場合、点差で言うと12点あり、追いつくには最低2トライは必須で、コンバージョンキックも1回成功する必要がある、ということです。

更に一歩進んで、先ほどの7の倍数に1~2点ほど加算されていたらどうでしょうか。

例えば8点、15点…のように。

15点の場合、2トライ2ゴール決めても14点なので相手は追いつけません。僅か1点差ですが、これを埋めるには1トライあるいは1PGが必要になります。

7の倍数に対し、1~2点と少しだけ上回っていると、それだけで追いつく、逆転するための労力が断然変わってきます。

そのことを踏まえてチームのショットの選択を考えてみると面白いと思います。

以下、ショットを選択する理由で思いつくものを挙げてみます。

ここに挙げる理由はそれぞれ複合しますので、実際には複雑な組み合わせがあると思います。

ペナルティゴールが狙える位置であること

ポイントがゴールの真正面だったりすれば、ゴールが決まる可能性が高くなるのでショットの有効性は高まります。

逆に端のほうですと難しくなるためショットを狙わないかもしれません。

実際には点差や残り時間などの状況が絡んでくるので、ゴールが入る位置なら毎回狙う、ということはあり得ませんが、ショットを選択する判断要素として、ペナルティの位置はひとつあるかと思います。

なので広範囲に正確なキックを蹴れる選手がいると、それだけで相手チームには脅威になるのです。

追いつかれない、逆転されないように

先ほどの7の倍数に1~2点重ねる話の延長線上ですが、仮に15点や22点のような得点にすることができれば、14点、21点の時に比べて大きな余裕が生まれます。

なので7の倍数をちょっとだけ上回ることができる場合には積極的にショットを狙うことが多くなると思います。

点差としては勝っているシチュエーションですね。残り時間が少ないときは有効です。

敵チームはこれをやられると、精神的にもダメージデカいです(笑)

ディフエンスが固い

ペナルティを得たものの、相手のディフエンスが固くてトライを取るのは難しいと判断した場合、ショットを選ぶことがあります。

これは残り時間にも余裕があるとき、まだ相手がフレッシュな状態のときにしばしば選択されます。

仮に負けているシチュエーションだったとしても、残り時間が潤沢であれば取り返すチャンスもありますし、少しでも点を重ねておけば逆転に必要なトライ回数も減らすことができます。

2016年の6月、味スタで行われた日本対スコットランドの試合を思い出します(笑)

スコットランドはノートライでしたが、全部PGを重ねた得点で勝利しました。

ショット(PG)成功率の高さが敵へのプレッシャーに

かつての日本代表は、五郎丸選手が高いショット成功率を持っていたので、敵チームは迂闊にペナルティはできない、という意識を持っていました。

敵陣でペナルティを犯せば即座に3点を敵に献上することになります。

すぐに致命的な失点にならないとはいえ、3回やられたら1トライ1ゴールよりも得点は大きくなります。

ペナルティを封じられると、ディフエンスに乱れが生じることもあります。

ショットの成功率が高いと、こういった形でも相手にプレッシャーをかけることができるので試合展開を俄然有利に進めることができるのです。

ショット(PG)の失敗時はどうなる?

ちなみに、ペナルティゴールが外れた場合ってどうなるかご存知ですか?

大抵の場合はデッドボールラインを超えるので、その場合は敵チームのドロップアウトによる再開になります。

では飛距離が出なかったり、ポストに当たってインフィールドになった場合はどうなるか?

その場合はそのまま試合が続行されます。

いいところに落ちて敵にボールが渡ってしまったら一転ピンチになるなんてことが起こるかもしれませんね。

敵陣に行ったら点を確実に持って帰ること

なかなか難しい話ではありますが、理想は敵陣に入ったらタダでは帰ってこないこと。

そのためにショットの選択は戦略的に、また成功率も高めることが得点力の意味でも、相手へのプレッシャーの意味でも大変重要なのです。

上位レベルのチームでは、キックを外す方が稀というチームだらけです。

敵に自陣へ攻め込まれる=3点は覚悟しなくてはいけない。

このくらい意識されると、心理的にも優位に立てるのではないでしょうか。

ラグビーは思った以上に心理的駆け引きの多いスポーツです。

実はショットという一つのプレーにもこれだけの駆け引きがおこなわれているんです。

ルーティンの動きなどが注目されがちですが、そんなチームとしての戦略的駆け引きも楽しんでもらえると嬉しいです!

応援よろしくお願いします!

記事を書いた人

nawoya
ナヲヤです。1983年生まれ、高知県在住です。
2019年ラグビーW杯の時に、少しでも多くの人と
ラグビーを楽しめるよう、ラグビーの楽しさを紹介します。

雑記では、ラグビー以外の気になることも紹介していきます。

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