こんちわ、ナヲヤです。
ラグビーって一度ボールを手にしたら中々相手チームにボールが渡らないイメージありませんか?
実際その通りで、反則でもないとボールが取り返せないこともしばしば。
チーム間に実力の差があれば、それはさらに難しくなります。
でもそんな時、もしボールを取り返すプレーが出来たら、グッと自チームが有利になると思いませんか?
そんな熱いプレーを、今日はご紹介しようと思います。
もくじ
ボールを取り返す=攻守逆転=ターンオーバー
ボールを取り返す、という言葉を使いましたが、これはラグビーにおいて攻守が逆転することと同じ意味を持ちます。
この一連の流れをラグビーではターンオーバーと呼びます。
ともすればボールの所有権の移動くらいに感じるかもしれませんが、野球でいうと裏表くらいのダイナミックな転換が起こっているわけです。
攻撃側は攻撃を継続したいですから、ターンオーバーされるようなプレーはしないようにしますし、防御側はあわよくば敵のボールを奪ってやろうとします。
一見、ボールを持って当たったり、パスしたりの動作に見えますが、攻守のターンオーバーを狙ったり、させまいとする駆け引きが繰り広げられています。
ちなみにターンオーバーは一連のプレーの中で起こるものなので、反則でボール所有権が移った場合はターンオーバーということはない気がします。
ではどんな時に、ターンオーバーが起こるのか。
キーとなるプレーを順に追ってみてみましょう。
ターンオーバーになる局面
ターンオーバーは密集やセットプレーの中で起こることが多いです。
さっそくこんな例を挙げてみます。
スクラムでターンオーバー
マイボールスクラムを得たけど、敵のスクラムが強力で押されてしまい、ボールを奪われてしまうことがあります。
本来であれば自軍が取るはずのボールを奪われているのでこれはターンオーバーになります。
ボールを取り返した方は、一転チャンスとなります。
スクラムによってラインが下げられているので、ボール展開が早ければ有効な攻撃になります。
押すことのデメリットが無い局面では、ガンガン押すことでこんなチャンスも生まれるわけですね。
ラインアウトによるターンオーバー
ラインアウトもターンオーバーを狙う局面となりえます。
いわゆるスティールという奴ですね。
相手のボールを読んで、奪ってしまうプレーです。
今季(2018年)の序盤、サンウルブズはこれにかなり悩まされていましたね。。。
ワンパターンだったり、バリエーションが少ないと相手に読まれますから、ボールを持っている側は相手に読まれないようサインや動きを工夫します。
ディフエンス側もパターンを読んで、競ることで相手にプレッシャーをかけたり、あわよくばそのままボールを奪ったりもできます。
スクラム同様、ライン間に大きなスペースがあるので、きれいにスティール(ターンオーバー)できたら大チャンスです!
ブレイクダウンでのターンオーバー
例えばラックを形成してボールの争奪が始まったとします。
スイープ合戦に負けてボールを乗り越えられてしまったらこれまたターンオーバー。
スーパーラグビーを観てて思うのは、ブレイクダウン時のボール確保の厳しさ。
日本国内の試合だと、相手にキレイにボールが出てしまうと割と早めに諦めてディフエンスを固めたりしますが、スーパーラグビーだとガンガン当たってくる。。。
明らかにマイボール出ているけど、油断していると突っかけられて、きれいに球出しできない状態に持ち込まれます。
ボールキープ足りていたと思ったのにスイープされてターンオーバー喰らうこともあります。
日本だと、暗黙知で「無理に奪おうとするより次のプレーに集中」がセオリーだったりしますが、南半球の強豪たちはお構いなしでガツガツ当たってくるので、日本にもそんなプレーが定着するのはそう遠い日ではないでしょう(笑)
ジャッカルでターンオーバー
もはやターンオーバーの代名詞にもなりつつあるジャッカル。
ブレイクダウンのところで紹介しようかとも思いましたが、厳密に言うとブレイクダウンになる前のプレーなので別にしてみました。
相手に当たられたり、タックルした後に、相手のボールを取っちゃうプレーですね。
最近のラグビーではジャッカルのスキルが高い選手ばかりで、FWもBKもみんなチャンスがあれば仕掛けています。
スパッと取れることは稀ですが、絡んでしまえばペナルティ獲得はほぼ間違いないです。
日本代表やサンウルブズのバックロー布陣は相当ジャッカルに長けています。
ガンガン相手にジャッカルを仕掛けて、ターンオーバーを量産してほしいものです(笑)
インターセプトによるターンオーバー
これは奇襲のようなターンオーバーですね。
相手のパスコースに入って敵が放ったボールを横取りしてしまうターンオーバーです。
まさにいきなり攻守逆転してしまうので、やられてしまえば青天の霹靂。一気にトライなんてことも珍しくありません。
ならガンガンやったらええやん? と思われるかもしれませんが、やるほうはやるほうでそれなりにリスキーです。
インターセプトを狙って飛び出した場合、ディフエンスラインは一時的に穴ができます。
インターセプトに成功すればいいのですが、失敗した場合はディフエンスが一枚少ない状況になりますから、ピンチになってしまいます。
敵の意図を察知する一種の勘が必要なターンオーバーなのです。
目まぐるしく変わる攻守!
最近のラグビーは本当にプレーが切れない印象を受けます。
ハイレベルになればなるほど、その傾向は強いように思います。
攻撃側のフェーズが20~30続くなんてこともザラですが、そんな中で虎視眈々とターンオーバーを狙うディフエンス。
この攻防が、近代ラグビーを非常にスピーディーなスポーツにしてくれました。
一瞬で転換する攻守の状況。
それを的確に判断し、対応するハイレベルなプレーヤーたちに注目してみてください。
応援よろしくお願いします!
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