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サンウルブズ対ライオンズ、改善の兆しは見えたけど?

サンウルブズ対ライオンズ、改善の兆しは見えたけど?

こんちわ、ナヲヤです。

サンウルブズのSR除外という衝撃的なニュースが流れてから初めての試合となるライオンズ戦。

もう一つのホームであるシンガポールで行われた対戦。

ここ何戦か続いているペナルティ問題と、ニュースによる選手の影響などが懸念される試合でした。

相手は毎年好成績を誇るライオンズ。

どのような戦いだったか振り返ってみます。

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37-24で善戦?

結果としては37-24でライオンズに敗れ、サンウルブズは6節終わった時点で1勝5敗の成績となっています。

過去94-7で負けて「日本はSRナメてるっしょ?」とまで言われた相手だと思うと点差は縮まり、トライも取れるようになっています。

が、この日ライオンズのスタンドオフ、ヤンチース選手がキック絶不調だったことを考えると、あと6~8点くらい追加されていた可能性もあって、そうなると完敗の色が濃厚かなと思います。トライ数は6-3でライオンズの圧勝ですから。。。

前半までは先制や相手のシンビン、きわどいディフエンスの成功などもあって互角の様相でしたが、後半に入って徐々にプレーにほころびが出たように感じます。

その辺振り返ってみます。

先制はサンウルブズ

試合開始直後はいいリズムで攻撃が続いていて、最後は耐えきれずにインテンショナルノックオン(故意のノックオン)によりペナルティトライでサンウルブズが先制しました。

素早い仕掛けと左右で揺さぶった形ですが、そういう勝負ができると外目に強いプレイヤーが配置できる今期は強いですね。

たまらず手が出てしまったライオンズのマフーザ選手はシンビン。

早い段階で数的優位を得た形のサンウルブズでしたが、ここで勢いを繋げることができなかった。。。

ライオンズのセットプレーが脅威

得点後のリスタートの後にスクラムを回されてしまい、ペナルティ取られたサンウルブズ。

キックでゴール前ラインアウトを取られまして、モールであわやトライの危ないシーンを何とか切り抜けます。

しかし、その後の展開からゴール前でペナルティを許し、再度ラインアウトからのモールを喰らい失点しました。

相手は1枚足りない中ですが、セットプレーでつながれると脆さを見せたサンウルブズ。

これはライオンズの攻撃力に天晴れなのでしょう。

スクラムは不利だったか?

この試合で言うとスクラムは頑張れていましたが、時間かけられると押されたり回ったりがありました。

一発目のスクラムでアーリーエンゲージとられて(またこの前の試合と同じパターン??)とヒヤッとしましたが、その後エンゲージのタイミングでペナルティ取られることはなかったので、修正はできていたのだと思います。

また極力頭を落とすまいとしていたのも良い傾向に見えました。

ただその分、まともに相手と組むことになるので、正攻法で行くと長い時間は耐えられないと言ったとこなんでしょうか?

個人的には「use it」のコール後にも敵のボールアウトに時間がかかっていて気になりましたが、そういう状況下でも気が緩まないようにするのは必要なのかもしれません。

モールディフエンスの改善

ライオンズのキャプテンであるマルコム・マークス選手。

間違いなく2019RWCで目玉になる選手の一人だと思いますが、モールコントロールうまいですね。

前節まではサンウルブズはモールディフエンスが課題でした。

止められないから横から入ってペナルティ連発でどんどん苦しくなるパターンが多かった。

今回もラインアウト→モールでバンバン攻め込まれました。

トライを取られはしたものの、ディフエンス自体は前節までの課題を修正できていたように思います。

無理なモールへのエンゲージは減っていて、すぐに後ろに回り込む意識もありました。

コラプシングも無く、人数も足りなければバックスがフォローに回っていました。

結果として失点はしたものの、連続ペナルティで退場などの更に不利な状況は避けられています。

ここは、サンウルブズのモールディフエンスは弱かった、というよりは、ライオンズのモールが強かったの方が正しいと思います。

もちろん、サンウルブズのディフエンスにもまだ改善できる箇所はあると思いますが!

後半の戦い

前半は12-7でリードを許すも、内容は悪くありませんでした。

後半は早々にPGを得て2点差まで詰め寄ります。

後半48分にはベン・ガンター選手→アマナキ・レレイ・マフィ選手に交代。

ここから反撃!

と行きたいところでしたが、ライオンズの攻撃ターンが始まってしまいました。

それでも後半51分頃まではきわどいところでディフエンス粘れていたのですが、何とか窮地を脱したと思われた後のスクラムで押されて痛恨のペナルティ。

前半同様にラインアウトからモールに持ち込まれますが、これはきれいにディフエンスし相手の前進を止めます。

しかしモールサイドを9番グルーム選手に突かれて被トライ。

うまい、うまいよライオンズ。。。

フレッシュレッグ投入もライオンズの猛威

マフィ選手に続いて、田中フミ選手やウヴェ選手などのフレッシュレッグが投入されていきます。

しかしこの交代の前後にマシレワ選手がキックした選手へのレイトタックルを取られ、この試合で何度目かのゴール前ラインアウト&モールに。

マルコム君のゴールラインを虎視眈々と狙うモールは何とか止めたのですが、その後のヤンチース選手のランを止められずまたしても失点。

ポイントサイド狙われますね。。。

ディフエンスの枚数は多いのですが、それでも止め切れていません。

むしろこの時はバックスの方が薄かったと思うので、そっち狙われたらピンチてな思いでしたが。。。

モールで消耗させられて、思うように動けなかったのかな…?

フィットネスは新しい課題か?

このあたりから前半から出ていた選手は相当苦しそうに見えました。

段々、ディフエンスにギャップ作ってしまったりしてソコを突かれるようになりました。

ライオンズの5本目のトライは、立川選手とエメリー選手の縦のギャップを突かれましたね。

このとき、立川選手は早いディフエンスを仕掛けていますが、そこに対しエメリー選手が遅れる形になっています。

突出してしまった立川選手とエメリー選手の間に走り込まれクリーンブレイク。

ライオンズはフォローもきっちりこなし、最後はマプー選手のアイスラッガートライが炸裂!

万事休すでした。

期待の星、ボスアヤコ

SR開幕から出づっぱりのボスアヤコ選手ですが、ぐんぐん成長していますね。

その運動量とスピードは80分を戦い抜ける非凡なものを持っています。

ボールを持てばゲイン出来ますし、タックルもうまい。

そして攻撃力も高いのが素晴らしい。

この日もそのままずるずる行きそうな展開で、マフィの鬼突破からパスを受けて鋭くポール際に突っ込みサンウルブズの2トライ目を挙げてくれました。

そして試合終了間際にももう1トライ。負担は大きいはずですが、80分をきっちり動き続けてくれました。

今週のベスト15も狙えるんではないかな…。

日本代表への参加も楽しみ。

ちょっと気になるのが、最後のトライの後右足とみぞおちのあたりを痛そうにしていたこと。

疲労も溜まっていると思うので、どこかで休息入れてほしい。。。

試合は37-24でライオンズの勝利でした。

実力の差はまだ大きい

今までの試合だと自爆っぽい負け方が多いと感じましたが、今回は地力で負けているなと感じました。

こちら起因の「なんでそんなことしたの?」的なペナルティは減っていたと思いますが、それでも被ペナルティは12と少なくはありません。

慌てて無意味なプレーをすることは減ったのですが、その分ライオンズの圧力でペナルティにされているプレーがあったのかなと思います。

  • スクラムで押される
  • マルコム君の餌食になる

がペナルティの内訳で多かった気がします。

2番目の「マルコム君の餌食になる」ですが、一瞬でもマルコム君のディフエンスの前で孤立するとジャッカル入られてましたね。

ああいう、一人で戦局を変えてしまう汎用決戦兵器みたいな奴の前では無理せずボール確保を最優先したプレーができないといけないんでしょうね。。。

もはやタックルすらさせてはいけないのではないかというくらい、確実に絡んできてました。

ペナルティ取られてないけど、2~3回くらい危ないシーンがあったような…。

しかも一枚じゃはがせない下半身の強さ、バケモンだ…。

フミさんやハルが帰ってきたよ

敗戦の中でも嬉しかったのが、田中フミ選手や立川ハル選手が戻ってきたこと。

フミさんはさすがに試合コントロール旨いですね。

ブース選手とは違ったテンポで仕掛けてくれました。

後半からの起用もあっていたように思います。

ああいう「締めてくれる」選手が後半に元気なのは、チームの士気を保つうえで大変頼もしいと思います。

試合中もガンガン怒鳴ってほしい(笑)

そしてハル選手もお帰りなさい。

怪我があったり、また合宿に練習生として参加していた時には代表選出も含めてかなり心配だったのですが、立川ここにありのいいプレーがたくさんあったように思います。

本人はまだまだいい出来でないと試合後インタビューで語っていました。

この後の試合でも調子を上げて暴れてほしいです!

2人とも怪我には気を付けてください、WCイヤーなので。。。

山沢選手、もっと見たかった!

さて最後の目玉選手、山沢選手。

出てきたのは後半70分過ぎたころなので、10分程度のプレー時間でした。

いやーもっと見たかった!!

フルバックでの起用でしたが、今後はスタンドオフでも見れるのかな?

一瞬、ゴール前でのランがあって、会場を沸かせてくれたと思いますが、ああいうプレーがもっと見られたらサンウルブズもさらにエキサイティングな試合をできるようになりそうです。

個人的にはRWC2019の秘密兵器っぽさを大事にしてほしいので、あまり手の内を見せまくるのも善し悪しあるかなと思っていますが、それは贅沢な悩みかもしれないですね(笑)

来週はオーストラリアでターズ戦

ターズ戦は29日(金)の夕方。仕事と被っているので私は録画組になりそうですが。。。

秩父宮では惜しくも勝ちを逃しましたが、アウェーで勝って前回の戦績がフロックでなかったことを証明してもらいたい。

応援よろしくお願いします!

記事を書いた人

nawoya
ナヲヤです。1983年生まれ、高知県在住です。
2019年ラグビーW杯の時に、少しでも多くの人と
ラグビーを楽しめるよう、ラグビーの楽しさを紹介します。

雑記では、ラグビー以外の気になることも紹介していきます。

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