こんちわ、ナヲヤです。
どちらも軽い反則とされていて、再開時はスクラムとなるプレーでした。
今回はいわゆる「ペナルティ」と呼ばれる、重い反則とされているノットリリースザボールをご紹介しようと思います。
ラグビーには様々なペナルティが存在するので順を追ってみていきましょう!
もくじ
ラグビーの反則の大原則とは?
ラグビーの反則には以下のどれかに該当するという大原則があります
- オフサイド(プレーしてはいけない地点にいるプレイヤーによるボールへの関与)
- 故意のボール停滞行為(そのプレーにより試合が進まなくなること)
- 危険なプレー
オフサイドに関しては以下の記事をどうぞ!
どれもがラグビーの試合を成立させない重い反則として、これらはペナルティになります。
試合中に上の3つのどれかに当たる行為がされていて、シチュエーションによって「ノットリリース」とか「オーバーザトップ」とか名前がついているだけなのです。
なんか、反則の理解に対してのハードルが下がった気がしませんか?(笑)
ラグビーの反則なんて単純です。気楽にいきましょう(笑)
今回紹介するノットリリースザボールは、上でいうところの「故意のボール停滞行為」に当たるプレーとなります。
ノットリリースザボールってどんな反則?
さてノットリリースザボールですが、極めて簡単に言うと「立っていられなくなったボールキャリアーが、ボールを地面に返さない」という反則です。
例えば、ボールを持ったプレイヤーが、ディフェンスによるタックルを受けて倒れたとします。
倒れたプレイヤーは、ボールを地面に置かなくてはいけないというルールがあります。
ラグビーはどんなプレーも立って行わなくてはいけません。
足の裏以外の体の一部が地面に付いていたら、その時点で立っていないという判断になります。
倒れた選手は、倒れた瞬間からワンプレーだけ許されています。
そのワンプレーの多くは、
- 再び立ち上がる
- パスする
- ボールをリリースする
のいずれかになると思います。
倒れたプレイヤーがこれらのいずれも行わずにボールを停滞させると、「ノットリリースザボール」ということになります。
反則なのになんで手放さないの? 馬鹿なの?
反則になるくらいならふつー手放すじゃん? なんで手放さないの? って、私はラグビー始めたばっかの頃思ってました。
タックルで頭打って判断できてないんじゃないかとか思っていました(笑)
もちろんそんな理由ではなくて、手放さないというよりは、「手放せない」理由があるのです。
例えば、タックルを受けた後のプレイヤーの集まりが、敵(ディフエンス)のほうが有利な場合があると思います。
ここで馬鹿正直にボールをリリースしたら、ディフエンスに確実にボール持っていかれますよね?
味方が来るまでなんとかリリースせずに時間稼ぎしたいところですが、ディフエンスのプレイヤーにボールに手をかけられたときに手放さなかったらノットリリースザボールです。
この場合、ノットリリースを取られたプレイヤーだけが悪いのではなくて、リリースできるようにフォローできなかった味方にも責任があると思います。
よく起こるシチュエーションとしては、たまたまボールキャリアーが孤立してしまい、ボールに絡まれるというものでしょうか。
1人のアタックは、こういうリスクもはらんでいるという例になります。
ジャッカルという近代ラグビーに欠かせないプレーがあります。(ジャッカル自体もいずれ説明しますね!)
こうなると手放してしまえば動画のように攻守逆転してしまいますから、もはやジャッカルを成立させてしまった時点で失敗ということでしょう。
このようにディフエンスがうまいと、いやでもノットリリスザボールに持ち込まれる危険性があるということなのです。
きれいなボール出しができないチームは絶対勝てない!
言い換えれば、ボールキャリアーを孤立させないようなゲーム運びをすれば、ノットリリースなどする必要がなくなります。
強いチームのディフエンスは、相手より多い人数で確実にボールを止め、ジャッカルなどでブレイクダウン(密集)に対して働きかけてきます。
これを防ぐために、オフェンス側のフォローは素早く敵のプレイヤーをスイープ(押しのけること)して、リリースを安全に行えるように場を整えることが肝心なのです。
ブレイクダウンに関しては以下の記事をどうぞ!
大抵の場合、ノットリリースが起こるのは孤立の結果です。
- フォローが走り負けている
- 孤立する状況を敵に作られている
などに注目できると、チームの状況や戦略がよりわかるようになると思います。
ノットリリースザボールは敵に「させられている」反則です。
ディフエンスの巧みさを楽しんでください!
ノットリリースザボールあるある
- 中川家のおかげで全国区に
参考:中川家のラグビーネタ
- レフェリーによってはすぐ取ったり取られなかったり、差が大きい
- ちゃんとリリースしたのにーって思うことはたまにある
- リリースしたボールを味方フォローに蹴られて敵に取られる
- 一番後ろでキック処理時に、1人で敵に捕まった時の絶望感
- リリースしたボールに手やひじをかけておく、力いっぱい
ノットリリースザボールいかがでしたでしょうか?
割と頻繁に起こる反則から順番に紹介していきたいと思っています。
反則もこうしてみると、なかなか奥が深いものですね!
応援よろしくお願いします!
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