こんちわ、ナヲヤです!
私、高校大学と7年間ラグビーをやっていて、主なポジションはロックだったんですけど、すっかり忘れてました。
ラインアウト紹介してないじゃん⁉
ロックが輝けるのってラインアウトくらいしかないから(暴言)、ラインアウトの認知度向上、ひいてはロックが日の目を見るためにも、ラインアウトを解説しとかなきゃですね!
サッカーだと両手でポイっと投げ入れるだけですが、ラグビーだと少々複雑。
「スローインみたいなやつ」は卒業して、ラインアウトの深さに触れてみましょう!
ロックに関しては以下の記事をどうぞ!
もくじ
ラインアウトはどうなったら行われるの?
サッカーのスローインとは違うよ~みたいなこと言っといて何なんですが、一言でいうとサッカーにおけるスローインみたいなもんです(オイ)
タッチライン(横の線)から外にボールが出たら、その地点でラインアウト発生です(ダイレクトタッチの場合は除く。この場合、蹴った地点まで戻ってラインアウト)。
通常は、ボールを出したほうでないチームのボールでラインアウトを行います。
通常、と書いたのはペナルティの場合があるからです。ペナルティからのキックでタッチを割った場合は、ボールを出したほうのチームが引き続き自ボールでラインアウトを行います。
この辺、よく混乱しがちなので注意してくださいね!
タッチラインに関しては以下の記事をどうぞ!
ラインアウトのお作法
ラインアウトは投げ入れる側に有利ではありますが、基本的にはスクラムなどと同様、確実に自チームにボールが渡るかと言うと、そうではないセットプレーです。
セットプレーによるゲーム再開時は公平な状況で、というラグビーの大原則でそうなっています。
ラインアウトに参加するプレイヤーは、フォワードです。
1人はボールを投げ入れるスローワーを務めます。多くの場合フッカーが務めます。厳密に決まりはないのですが、なんででしょうね?
最大で残りの7人が受け取る役目を務めます。最大で、と言うのは、マイボール側のチームがラインアウトに参加する人数を決められるからです。
敵側は相手が決めた人数と同じ数しかプレイヤーを配置できません。多いと反則です。
少ないと3人とかもありますね。
ラインアウトを行う位置とか、攻撃オプション、シチュエーションによって参加する人数は変わります。
受け取るプレイヤー人数が決まったら、ラインアウトの地点からタッチラインに垂直に引いた線を真ん中にして、敵味方の間を1m以上開けて並びます。
また、タッチラインからは5m離れる必要があります。
5m以内の場所でボールに働きかけると「ノットファイブメーター」と言う反則で相手スクラムになってしまいます。
また、ラインアウトに参加しないプレイヤー(主にバックス)は、ラインアウト地点から後方10mまで下がります。
これが守られていないとオフサイドとなりますので要注意!
これで準備完了です!
ラインアウトの流れ
さてポジションまで決まりました。
皆さん、ラグビーをテレビで見ていると、ラインアウトの時受け取るプレイヤーがごちゃごちゃ動いているの、不思議じゃありませんでしたか?
あれは安全にマイボールをキープできるよう、相手に投げ入れる位置を悟られないように動いています。
でも別に適当に動いているわけじゃなくて、サインで投げる位置やキャッチ役をスローワーが指定しているんですね。
ありがちなのは「Aの584」みたいな、暗号を用いるパターン。
頭のアルファベットで動きを伝えて、後ろの数字の2桁目が偶数なら○○がキャッチ、みたいな。
余談ですが、ほかのチームのサインルールとか教えてもらうと面白かったりします。以下閑話休題。
かつての大東文化大学は、「好きな女の子の名前」がサインだった時代があると、風の噂で聞きました(笑)。
「のりこ」とか「しおり」とかサインが飛んで、その名前の子を好きな奴が飛んだりしてたんですかね?
名前がかぶったら色んな意味で揉めそうだな(笑)
大学時代にチームメイトから聞いた面白サインは、海産物。
高校時代に敵が使っていたらしいです。
「えび、たこ、いか、かに!」みたいなサインだったそうです。
そのチームメイト曰く、「たこ」の位置が怪しかったそうです(笑)
ラグビーの試合中って一種の興奮状態だったりするから、あまりに複雑なサインだと覚えられないんですよね(笑)
以上、閑話休題。
スローワーのサインによって、受取時のフォーメーションが決まります。あとは投げる側と、受け取る側の息を合わせるだけ。
ボールを投げ入れる際は、中央線に沿うよう、必ずまっすぐ投げ入れなければなりません。
例えば自チームのほうにボールを投げ入れると「ノットストレート」という反則を取られ、相手ボールのスクラムでの再開となります。
用心用心。。
ラインアウトってなんで飛ぶんすか?
多くの場合、ラインアウトはジャンパーがいて、空中の高いところでボールをキャッチしていますね。なんであんなことするんでしょうね?
別にラインアウトは飛ばなくてはいけない、というルールがあるわけではありません。
普通に投げ入れてボールを取っても、ルールに則っていれば何ら問題ございません。
では何で飛ぶんでしょう?
例えば、相手チームよりも高さで勝っている場合、飛ぶことでボールキープは有利になるでしょう。
加えて、空中にいるプレイヤーには絡むことができません。(やったら反則)
地上で取るとすぐさま敵フォワードとコンタクトすることになりますが、空中でボールをキャッチした場合は、少なくとも空中にいる間はジャンパーは安全です。
確実なボールキープを考えると、ジャンプののちキャッチは合理的な手段なんでしょうね。
ちなみに、ジャンパーを務めるのはチーム内の長身のプレイヤーであるロックが多いです!
背の高いロックがジャンプ、それをほかのプレイヤーがリフトアップし、足を支えています。
ボールが保持できたらスクラムハーフにパスするなり、地上に降りてモール作ったり。
前述のようにオフサイドラインがあることでバックスの間には大きなスペースがあります。
ラインアウトできれいなボール出しができることは即チャンスにつながるのです!
ラインアウト後の攻撃オプション
上で少し例を挙げましたが、ここでラインアウト後の攻撃オプションを列挙していきますね
バックスに展開
一番オーソドックスなパターン。空中でタップしてスクラムハーフにボール出したり、地上に降りてからパスしたり。
バックスに回すのはケースとして一番多いでしょう。
モールに移行
敵陣深い場所であれば、モールが有効です。
キャッチしたボールをそのままキープし、モールを形成。そのままゴールラインまで押してしまいましょう。
特に敵陣5mラインと、トライまであと一歩の場所の場合、敵のバックスは5mしか離れません(ゴールラインがオフサイドラインになるため)。
味方バックスは10m離れる必要があるので、バックス展開にあまりメリットがない状況になります。
一度モールで押し込んで、ディフエンスラインを下げつつ攻撃するのは、理にかなっているのです。
モールに関しては以下の記事をどうぞ!
サインプレーで奇襲
ボールを奥に投げて敵を奥に寄せ、空いた手前にスクラムハーフを走りこませる。
フォワードを飛び越すくらい遠くにボールを投げ入れ、そこにバックスを走りこませる。
などなど。
ここぞというときのスペシャルサインが用意されているものです。決まると鮮やかなので、私は条件がそろった場合はひそかにわくわくします(笑)
…
このように、ラインアウト後には様々なオプションがあるので、チームがどのような選択をするのかに注目するのもとても楽しいと思いますよ!
クイックスローについて
タッチに出たボールが投げ入れるプレイヤー以外、誰にも触れられておらず、障害物にも当たっていない状況で、ラインアウトが形成されていないときに限り、クイックスローインと言うプレーが認められます。
よくキックでタッチに出たボールをウイングがキャッチしてすぐさま投げ入れていると思いますが、アレです。
ノットファイブメーターは適用されるので5m以上投げる必要はあります。
が、本来のラインアウトの地点より敵陣側(要するに、前)へ投げ入れなければ仮に後ろに投げたとしてもノットストレートは適用されません。
素早く処理をすることでカウンターアタックや奇襲攻撃にも使えるので、こういった動きにも注目してみてください。
ちょっと面白い例で、セルフスローイン。ラグビーならではのプレーです。日本だと山田章仁選手がたまにやります。
ラインアウトあるある
- ロックが目立てる唯一の場所
- リフターが先輩だとなんか申し訳ない
- マイボールキャッチに失敗するとジャンパーは投げ捨てられる運命
- リフターはリフターで、ジャンパーに踏まれる危険に常にさらされている
- 風に負けてノットストレート
- ボールが変わるとまっすぐ投げられないダメスローワー
- 「縫い目が無くてさー」←うるせーよ
- 「サイン! Aの2252!」←間違いなく5が怪しい
- スローワーがバカだと同じようなサインばかり出してすぐに解読される
- ハッタリでもいいから「2番とぶぞー」とか言いまくる
- ↑動揺して相手がミスる←(゚д゚)ウマー
- 大声出して敵のサインを聞こえなくするというしょっぱい戦法
ラインアウトいかがでしたでしょうか?
試合中20~30回はあるプレーだと思うので、ルールや戦法を覚える価値は大いにあると思いますよ!
応援よろしくお願いします!
コメントはこちら