こんちわ、ナヲヤです。
長いフォワード解説が終わりまして一息、、、着く暇もありません!!
今回からはバックスの解説に入りたいと思います。
ラグビーのフォワードはどちらかと言うと、密集でのプレーが多いのに対し、バックスはパスやランのプレーが多いポジションになります。
同じラグビーのプレイヤーではありますが、役割や得意な分野はがらりと変わるので、そのギャップは面白いと思います。
今回はバックスのスクラムハーフを解説します。
スクラムハーフの背番号
スクラムハーフの背番号は9番です。
陣形の中でほぼ中央に位置するので「ハーフ」、そしてスクラムにボールを入れる役目なので「スクラム」が頭に付きスクラムハーフと呼ばれるようになりました。
スクラムハーフの役割
名前の通り、スクラムに参加します。ただ、参加と言ってもフォワードのように、押す役目ではなくてボールを投入する役目として参加しています。
スクラムの時横に立っている人です。わかりやすいですね(笑)
スクラムの時にボールを投入したら、スクラムの後方、No.8のところまで行って、ボールを取り出し後続のバックスへとボールを供給するのが主な役割です。
スクラムに限らずラックやモールなど、ボールが密集したところからのボール出し、バックスへのパスはスクラムハーフが担っています。
なので相当走る量は多いんじゃないかと思います。全ポジション中、最も走っていそうな気がします。
パスを出す際、多くの場合、出し先にはいくつかの選択肢があります。
例えば、右に出すのか左に出すのか、相手はフォワードなのか、バックスなのか、はたまたスクラムハーフ自身がキックすることもあります。
敵味方の動けるプレイヤーの配置状況、いま自陣にいるのか敵陣にいるのか、ピンチなのかチャンスなのか、こういった情報を瞬時に判断しゲームを組み立てていくのがスクラムハーフです。難しそうですね(笑)
ラックなどの密集地帯では、ボール確保のためにフォワードに指示することもあります。
ケツをバシバシ叩かれ、「ラック入れ!」と言われたかと思ったら「もう入るな!」とか、ヒドイと「パスの邪魔!」とか(笑)
スクラムハーフは、フォワードには嫌われる運命にあるんじゃないかと思います(笑)
スクラムハーフにはどんな人が向いている
どんな人が向いているか、ではないんですが、なぜか小さい人がスクラムハーフになりがちです。
パナソニックワイルドナイツの田中史朗選手は身長166cmですから、ラグビーやってますって言うとびっくりされるようなサイズですよね。
小さけりゃいいって訳ではないと思うのですが、おそらく全ポジション中で最も走るポジションなので、省エネな体のほうが向いているのかもしれませんね。
バックスへボールを渡す役目なのでパスは上手くないといけません。走る量もそうですが、パスの回数は段違いでスクラムハーフが圧倒的に多いでしょう。
飛距離も求められるので、個別練習ではひたすらパスの練習をするスクラムハーフもいます。
そして状況判断力は、スクラムハーフに求められる最も重要な能力でしょう。
スクラムハーフは主にゲームのリズムを司るポジションなので、判断力が鈍いとゲームの流れが悪くなり、効果的な攻撃ができなくなります。
瞬時の状況判断と、攻撃の有効性をはかる予測力は各プレーの中で常に磨きをかける必要があると思います。
1試合に何回か、スクラムハーフによるキックが必要な場面もあります。
ボックスキックと呼ばれる、ラックからの球出しと同時にハイパント(高く蹴り上げるキック)を蹴って、敵にプレッシャーをかけるキックです。
味方が走りこめる場所に、時間を稼ぎつつ落とすという難易度の高いキックなので、スクラムハーフはこのキックを練習しています。
このようなオプションを武器に、スクラムハーフは戦っているのです。
キックに関しては以下の記事をどうぞ!
スクラムハーフの注目プレー
スクラムハーフの最大の役割はゲームメイキングです。素早い球出しで敵にプレッシャーをかけ続けることができるスクラムハーフはかなりの曲者です。
ラック成立からボールを出してバックスへパスされるまでの時間を計ってみてください。一般的には3秒以内にパスを出すことを求められています。
上手いスクラムハーフは、パスまでの時間が速いのでここは注目です!
上述のボックスキックも重要なプレーです。上手く味方がボールを確保できれば一気にチャンスになります。
今の日本代表やサンウルブズは戦術的にキックを多用する、キッキングラグビーを主戦術として使っていますから、スクラムハーフも積極的にボックスキックを狙っています。
代表に選ばれるようなスクラムハーフのボックスキックの精度をぜひ堪能してください!
体が小さい人の多いスクラムハーフですが、ディフエンスではもちろんタックルに向かう局面もあります。
体格のハンデをひっくり返すようなナイスタックルが出たら大歓声でスクラムハーフを讃えてあげてください!
スクラムハーフあるある
- 小さいけど気が強い
- フォワードにはドS
- フォワードを人間扱いしていない
- 試合中、味方フォワードをペチペチ叩いている
- スクリューパスが速すぎて怖い
- 自信家が多い
- よく試合中にキレている
- イケメンが多いポジション
- 大体女子マネと付き合っている
スクラムハーフ編、いかがでしたでしょうか?
スクラムハーフが考えていることがわかると、チームが何をしようとしているのかが見えてきます。
ラグビーの戦術がわかると、一気に世界が広がるので、ラグビーの試合が面白くなると思いますよ。
次回はスタンドオフを紹介します。
各ポジション解説のリンクはこちら。
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