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【相手の】憂鬱なラインアウトのゆるコラム【背が高い】

【相手の】憂鬱なラインアウトのゆるコラム【背が高い】

こんちわ、ナヲヤです。

日本のチームがいつも苦戦を強いられるラインアウトについてもちょっと触れてみたいと思います。

スクラム以上に分かりづらいセットプレーですが、試合ではしばしばみられるプレー。

知っておいて損はないはずです!!

そもそもラインアウトって何よ? って人はここも見てくださいませ。

翔べ、誰よりも高く! ラインアウト!/あのスローインみたいなやつって言うのもう卒業ね(笑)

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日本チームの宿命の課題

今でこそ日本にも2mクラスの外国人選手は多くなってきましたが、一昔前は身長を求められるロックでも180cm後半くらいの選手がほとんどでした。

この事実はラインアウトで確実に不利な要素でした。

スクラムが重ければ重いほど有利なのと同様に、ラインアウトは高ければ高いほど有利なんです。

自分より高いところにあるボールはどうあがいても取れません。

でも自分より高い位置にある人ならボールを取ることは容易でしょう。

逆はあり得ません。

低いところにあればどちらも取れるだけです。低いほうが有利ということはありません。

ということで、ラインアウトは基本身長高いほうが圧倒的有利なのです。

ラインアウトの進化

昔のラグビーの映像見るとラインアウトが原始的だったりします。

今はリフティング(選手を持ち上げる)してボール確保することが多いですが、かつては普通に投げ入れたボールをみんなでピョンピョン跳んでバスケのように取り合っていた時代もありました。

そのうち、「ロックを持ち上げて高いところでボール取らせたらよくね?」ということで、サポーティング解禁(ジャンプした選手を支えること)

今日のラインアウトのカタチが出来上がります。

スクラムはより低く進化したのに対し、ラインアウトはより高く進化したのでした。(ちょっと強引かな…)

さて、こうなってしまったので、身長の高い選手を有するチームはより高いラインアウトを作ることができるようになり、低いラインアウトしか組めないチームはより不利になりました。

そこでボールを確保する位置をずらす、ムーブができます。

選手が後方に動いたり、あるいは後方に構えた選手が前方に移動したりしてボールキャッチの場所をギリギリまで悟られないようにしてジャンプ時に有利になろうという作戦。

ごくスタンダードな戦略です。

奇襲的なサインとして、ラインアウト時に跳ばない(跳んでもその選手はオトリ)選手にボールを渡してしまうものもあります。

こんなやつ。

他にも思い切り遠くに投げてそこにバックスを走り込ませるサインもあったりします。

高さだけでは如何ともし難い時、あの手この手を使ってラインアウトを確保する戦略も日々進化しているのです。

本題、なぜラインアウトはうまくいかないのか?

はい、本題。

なんでラインアウトってうまくいかないのでしょう?

「飛んでボール取るだけじゃないすか?」

いえいえ、そこには様々なプレッシャーがあるんですよ…。

前を取れますか?

当たり前のようですけど、敵より前にいた方が有利です。

敵に前に入られるとたとえ相手の方が低くても邪魔されるので綺麗にボールを出せなくなります。

有利なポジショニングを取るために、わちゃわちゃ動いて敵をかく乱しますが、これ、動きを考えて作らないと

スローイン前に動いてるけど毎回ほぼ同じ場所で跳んでいるなどという笑い話にもならないことが起きたりします。

実は2018シーズン序盤のサンウルブズには近いことが起きてました…。

サイン散らしているつもりなんだけど、実は同じようなサインばかり使っていたんじゃないかと思います。

またそのコース!? みたいな。

ゲーム中だと他のことに気を取られ、なかなか気づかないこともあって、うまく修正できないことも。

冷静な選手がサイン修正できると良いんですけどね。

ロングスローに頼ってしまう

ロングスローが使われるシーンは、後方にムーブして相手を振り切ったところでボールをキャッチする、等。

高さで劣るチームにとっては競られずに済むので、ジャンパーは楽ですが、これで負担がかかるのはスローワー(ボール投げる人)。

サンウルブズは後ろのジャンパーに投げることが結構多いですね。

これは意識的かどうか分からないんですが、敵の高いジャンパーを嫌がっているからでしょう。

後ろだと競られる可能性は低くなるんですが、

  • ボールが曲がる(ノットストレートの反則)
  • ジャンプとスローのタイミングが合わない

等でボールを失うことが多くなってます(サンウルブズの場合ですが)

当然、目標が遠いほうがボール投げるほうも難しいので、ロングスローはメリットだけではないんですね。

風の強い日の試合なんかロングスローは最悪です。バンバン曲がる。これだと頼み綱と思っていたオプションが潰れることに。

前目で確保できるオプションは欲しい。そして前後の比率を5:5くらいにはして欲しい。

ディフエンス時の憂鬱

今まで挙げたのはマイボール時の悩みですが、ディフエンス時にも課題あります。

リフト時不用意に絡んでしまう

空中での接触は昨今かなり厳しく反則取られていて、手が絡んでしまったりなどの不可抗力的なプレーでもペナルティ。

下手すればシンビンです。

ジャンパー同士が競った場合は高確率で接触するんですけど、ここも危険なプレーと取られないようにしなきゃいけないのがつらいところ。

ボール確保を少しでも邪魔したいという思いから結構連鎖しているんじゃないかという気もします。

これはサンウルブズに限らず、ほかのチームでもあったりしますけど。

気を付けようのないのがなんとも。。。

モールをギリギリで崩せるか?

モールディフエンスはとても難しいです。まして相手が体格で勝るチームであれば、モールに持ち込ませたくはありません。

自陣ゴール前の敵ラインアウトの場合は敢えて競らず、モールに備えることもあります。

その際チャレンジして反則取られがちなのがモールコラプシング(モールを故意に崩す反則)

ラインアウトからモールに移行する一瞬のスキ、モールが成立する前にボールを持っている選手を倒してしまえば敵のモールは失敗なのですが、相手もさるもの、これがなかなかうまくいかない。

倒せるけど、モールが成立しているとコラプシングでペナルティなんですよね。

上手くいくかどうかは半々? いやもっと確率は低いかもしれないですね。

最近モールからトライ取られてしまうシーンが多い気がするので、課題の一つな気もします。

モールディフエンスに絶対の自信があれば、ギャンブルしなくても済むのですが、難しいかな…?

スクラム以上に難儀なラインアウト

前回はスクラムに言及しましたが、同じセットプレーであるラインアウトでも思うところに触れてみました。

スクラム以上に奥深くて、日本のチームが長く抱える課題でもあるラインアウト。

もしラインアウトの成功率が1割程度改善されるなら、相当戦いは楽になるはず。

ラインアウトはスクラム同様、試合のリズムを握るセットプレーであります。

柔よく剛を制す、ではないけれども、日本らしい知恵を使った賢いラインアウトなんてのが開発されないかなーと密かに思っています(笑)

スクラムだってあれだけ強くなったのですから、ラインアウトだって改善の余地は大いにあるはずです。

成功率が90%くらい、または敵の成功率を下げる工夫でもいいんですけどね。

ワールドカップまでに必殺技出来ないでしょうか(笑)

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記事を書いた人

nawoya
ナヲヤです。1983年生まれ、高知県在住です。
2019年ラグビーW杯の時に、少しでも多くの人と
ラグビーを楽しめるよう、ラグビーの楽しさを紹介します。

雑記では、ラグビー以外の気になることも紹介していきます。

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