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ラグビーのラインとは何か?/攻撃も防御もラインが大事の話

ラグビーのラインとは何か?/攻撃も防御もラインが大事の話

こんちわ、ナヲヤです。

ラグビーの解説等の中で何気なく使っている「ライン」という言葉。

これ、フィールドに描いてある線のことじゃないですよ(笑)

ラグビーは攻撃も防御も一直線に並んで行うことが多く、そのどちらもが「ライン」と呼ばれています。

なぜあんな形になるのか? ぐちゃぐちゃではいけない訳とは?

実はラインって結構奥深いのです。。。

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ラインという独特の陣形

さて、そもそもラグビーはなぜ攻撃も防御もラインを作るのでしょうか?

サッカーのようにバラバラになってはいけないのでしょうか?

分かりやすいのは、サッカーとの相違点でしょうか。

ラグビーがサッカーと大きく異なる点は、「前方にパスができないこと」(キックを除く)

もしラグビーが前方にもパスできるスポーツなら、戦術が大きく変わってくるでしょう。

攻撃時もおそらくサッカーのような配置になるはず。(ていうかサッカーそのものになりそうですが)

でもラグビーは基本後ろにしかパスができないので、突出して前に位置取っても意味がありません。

なので攻撃時のラインは、パスが可能なようにボールよりも後ろに形成されます。

更に言うならパスしやすいように真横ではなく斜めに並びます。

考えてみれば当たり前のことですね。

ではディフエンスラインは?

オフェンスのプレイヤーをぴったりマークするために同じく斜めに…

という訳にはいきません(笑)

オフサイドがあるからです。

ラグビーのオフサイドを語ろう/一体何種類あるんだ…?な話

ディフエンス側が足を踏み入れられないゾーンがいろんなシーンで出来上がるわけですが、そのギリギリのところまで出てくるのがディフエンスライン。

まあこれも当たり前ですね。

別に敵に遠慮してスペースを与えることも無いのですから、可能なところまで前に出てくるのが普通です。

ディフエンスの場合、パスをする必要もないのでほとんどの場合横一直線です。フルバックなど、ラインに参加しないポジションもありますが。

突き詰めると合理的というか、それ以外無くない? っていう理由なのですが、なんとなく感覚掴んでいただけたでしょうか?

ラインとして機能することの大切さ

ラインはそのまま組織的に動くことを求められます。

これも当たり前の話ですが、最初だけ並んでいるけど一人ひとりが勝手に動き出したら何の意味もないのです。

ではどんなことが不味いのか?

ディフエンスラインを例に挙げてみましょう。

ディフエンスラインの例

ディフエンスラインは、横一直線の陣形を崩さないで動き、網のように敵のプレイヤーを囲い込むことが理想です。

たくさんのプレイヤーに横一直線に並ばれると、攻撃側が通れるスペース(選手と選手の間)は小さくなります。

クリーンに抜けることが難しくなるのは想像できるかと思います。

ですが、ディフエンスの一人がラインから飛び出してしまったらどうでしょう?

その選手が抜けた穴はぽっかりと開いてしまいます。一人飛び出しているので隣の選手と協力して相手を止める動きもできません。

飛び出すことで敵を止められているならいいのですが(実際そういうディフエンスもありますが)、失敗したときは一転ピンチとなります。

これをラインの「ギャップ」と呼びます。

実況や解説、注意深く聞いていると何回か聞けるのではないでしょうか? 「うまくギャップを突いて…」みたいな。

ディフエンスラインの基本的な動きは、横の選手と同調して同じスピードで横一直線を保ちつつ前進することなのです。

オフェンスラインの例

オフェンスの場合はラインが多少複雑です。

基本、斜め後ろに伸びているのですが、最近のラグビーは非常に戦術が複雑でして、一見どんなラインなのか分からなかったりします。

ディフエンスラインのように横一直線ではダメなの? って思った人いますか?

別にルールで決められているわけではないので、それでも一向にOKなのですが、真横へのパスは案外難しい(笑)

ちょっとでも前になったらスローフォワードですから真横のパスはそれなりにリスキーなのです(笑)

スローフォワード!自らの手足でボールを前進させよ/前に投げちゃダメ!な話

更にですね、オフェンスもボールをもらったときにスピードが乗っているほうが良い訳ですから、ボールをキャッチするポイントに走り込めるスペースがあったほうが良いのです。

そもそもディフエンスともある程度距離を取っておきたいでしょうし。

そんなこともあって斜め後ろにラインが引かれるわけなのです。

でも冒頭述べたように、最近のラグビー事情は複雑怪奇ですから(笑)、Wラインなんて言う戦法もあったりします。

ボールの起点からみると、前後に一枚ずつラインがあるイメージで、場面に応じてラインを使い分ける戦法です。

テストマッチやスーパーラグビーを観ていると、ほとんどのチームがWラインを使っているように思えます。

横幅が稼げない分、不利のように思う私はたぶんもう古いんでしょう(泣)

まあよっぽど運動量が無いとそもそも機能しない高度な戦法だと思います。

目まぐるしく攻撃のパターンが変わるハイレベルな試合ではオフェンスラインにも注目してみてください!

ラインあるある

いつも箇条書きにしていましたが、今回はちょっと文章にしてみます(笑)

ラインって鈍足プレイヤーには結構つらいのです。

上でディフエンスラインのギャップの話をしましたが、飛び出すんじゃなくて、一人だけ遅れても同じことが起きます(笑)

意図的じゃないのにギャップ作っちゃう。

しかもみんな遅い人に合わせるわけでも無いので、必死にラインを作るために走りまくる、そして消耗する(笑)

はい悪循環(笑)

これは鈍足プレイヤーだけが悪いのではなくて、やはり穴となりそうなプレイヤーを如何に組織力で守るかがラインのポイントになります。

横と連携が取れていれば、よほど失敗しない限り一発でラインを破られることはないでしょう。

もちろん敵との距離を素早く詰められることに越したことはないですが、それができなければ如何様にもやり方はあるのです。

その辺が、組織力を重視されたラグビーのルールの面白いところ。

強力な個人技を組織の力でうまくいなしているチームの試合は見ていて楽しいですよ(笑)

体格で劣っているように見えても、クレバーな戦い方で勝つ。

ラグビーの醍醐味ですね。

応援よろしくお願いします!

記事を書いた人

nawoya
ナヲヤです。1983年生まれ、高知県在住です。
2019年ラグビーW杯の時に、少しでも多くの人と
ラグビーを楽しめるよう、ラグビーの楽しさを紹介します。

雑記では、ラグビー以外の気になることも紹介していきます。

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