こんちわ、ナヲヤです。
6月のテストマッチもひと段落つきまして、ランキングの入れ替わりも気になる今日この頃。
日本は2勝1敗と3連戦を無事勝ち越しまして、秋のTier1対決に向けて期待が高まるところです。
あれ、ちょっと待って。
そもそもTier1て何?
ランキングとは違うの?
どうやって決めているの?
そんなラグビーの疑問にお答えします!
そもそもTier1とは?
Tierはそのまま、階層を表します。
Tier1とはTierの最上位階層。ごくごく簡単に言えばラグビー強豪国であります。
そんなTier1、全部で10ヶ国おります。
- ニュージーランド
- オーストラリア
- 南アフリカ共和国
- アルゼンチン
- イングランド
- スコットランド
- ウェールズ
- アイルランド
- フランス
- イタリア
ホームネイションズ(イギリス)の4国とフランス、イタリアを足した6ネイションズ構成国。
また日本以外のSR参戦国である、南半球の4ヶ国でTier1は構成されています。
まあ、ラグビーファンではお馴染みのよく見る顔ぶれですよね。
さてTier1があるなら当然2や3もあります。その中で、日本はTier2に属しています。
Tier2の主だった国を挙げると
- フィジー
- サモア
- トンガ
- ジョージア
- アメリカ
- カナダ
辺りでしょうか。(これは一部です)
よく日本も戦う相手が多いですね。これには訳があります。
Tierが同じもの同士で戦う?
6月と11月のそれぞれの月間のうち、3週間は各国が真剣勝負を行う期間として用意されています。
一年のうち、3×2の6週間しかない期間ですから、腕試しの相手は慎重に選びたいところです。
そんな場合、自分たちよりずっと格下の相手と戦っていても得るものは少ないので、同じくらいのレベルか、できれば少し格上の相手が欲しいところ。
しかしそれはどの国も同じことを考えるでしょう。
ゆえに、テストマッチの組み合わせは毎回熾烈を極めます。
マッチングに不公平が生じないように、ワールドラグビーも間に入って厳密に相手が決められます。
毎回、日本も相当相手選びに苦労しているようです。
そんな中、テストマッチの相手はTierが同じもの同士で組まれることが多くなっています。
Tier1のチームはなるべくならTier1のチーム同士でやりたいはず。
今でこそ日本とのテストマッチにTier1の国が来てくれるようになってきていますが、これはにほんのレベルが上がったことや岩淵GMなどの尽力があったおかげで、かつてはTier1との試合は夢のような状況でした。
2015年のワールドカップで名を挙げてからはTier1のチームが続々やってきます。
2016年はスコットランドとアルゼンチン、ウェールズ。
2017年はアイルランド、オーストラリア、フランス。
2018年は先に行われたイタリア、そして秋にニュージーランド、イングランド戦を控えています。
ワールドカップの開催国である日本の下見も兼ねているとはいえ、日本にとってこれらTier1の強豪と当たることは重要な意味を持ちます。
Tier2の上位に位置する日本は、Tier2の国同士の戦いであれば互角以上の戦いができるくらいに成長しています。
これはともすれば、Tier2弁慶のような状況をも生み出す可能性があります。
仮に負け続けたとしても、格上の相手とやらなければ課題も見つからず、大きな成長は見込めません。
2015年シーズンが終了した後は日本代表が負け続け、弱体化したという意見もささやかれましたが、格上に対して挑み続けていたので、当然と言えば当然の結果でもあるのです。
アルゼンチンも頑張って入り、強くなった
Tier1の相手に対してもフランスには引き分けたり、イタリアとの1戦目には勝てたりと、徐々に存在感をアピールし始めている日本。
ロールモデルとなるのがアルゼンチン。
少し前までは日本と同じTier2の国でしたが、南半球の猛者にもまれ続け、短期間で大きな成長を遂げました。
SRにもジャガーズで日本と同じタイミングで参加していますが、サンウルブズよりも勝ち星を重ねており、新参ではありますがTier1の意地を見せています。
日本が目指すのはまさにこのアルゼンチンの躍進でして、SRのようなレベルの高いリーグで研鑽を重ね、Tier1に認められるラグビーができるようになれば、今以上にレベルアップするために良い環境でラグビーができるようになるのです。
イタリアもジョージアも日本との試合後に、「SR参戦による成長を感じた」とコメントしています。
この荒波に乗り続けられれば、アルゼンチンのように強豪国の仲間入りをすることも夢ではないところまで来ているのです。
ではTier1にはどうやって入るのか?
これがですね、どうにもわからんのだな(笑)
ランキングとTierは別物です。イタリアはランキングで言えば日本より下ですが、Tier1です。
何でTierが決まっているの、って問われたら、慣習、、、とか、感覚、、、みたいな言葉になってしまいます。
厳密な決まりはないんですよね。
「昔からそうだった、そしてこれからも」って言われそうです。本当に。
どうすりゃええねん!? て言われそうですが、まずは秋のテストマッチで勝つまで行かずとも善戦してくれれば、かつてのアルゼンチンのように、Tier1からのお声掛けがあるかもしれません。
ただ黙々と、強豪相手に結果を出し続けるのみ、です!
ワールドカップで大躍進すれば…
考えてみれば贅沢な話です。
かつては見向きもしてくれなかった相手が、わざわざ日本くんだりまでやってきて、真剣勝負を挑んでくるまでになっているのです。
そこまで日本のラグビー偏差値を上げた近年の選手、そしてスタッフの努力は並大抵のものではないでしょう。
だからこそ、2019年のワールドカップは大きな意味を持ちます。
ここ数年で積み重ねてきた実績を示す最高の舞台。
そして2019年以降の日本ラグビーの運命を決める大会でもあるのです。
幸いなことに、Tier1のチームも日本には1目置かざるを得ない環境ができつつあります。
日本が最高の舞台で最高の結果を残せるように、ファンも応援あるのみ!
応援よろしくお願いします!
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