こんちわ、ナヲヤです。
さあ、ポジション解説乗ってまいりました。フォワードも残すところ、フランカーとNo.8になりました。
フランカーはめっちゃかっこいいポジションです。一撃必殺タックル職人という趣のある渋いポジションです。
さっそくフランカーの紹介をしてまいりましょう。
フランカーの背番号
フランカーは2名います。背番号は6番と7番。
6番はスクラムの左側、7番は右側にポジショニングすることが多いですが、聞いた話によると結構行ったり来たりするとか、状況によっては入れ替わるとか、固定なわけではないです。
スクラムの「横に立つ」という意味で「フランカー」だそうで、何のこっちゃ?
と私は思ったんですが、横にいるフランクな奴の意味でフランカーだそうです。そんな由来でいいのか、フランカー(笑)
※軍隊用語で側面部隊の意味もあるみたいです
フランカーの役割
一応力が横に分散しないようにロックやプロップを支えたりもしますが、フランカーがスクラムの横にいる真の目的は、スクラムの横からの攻撃をディフエンスするためにあります。
敵ボールのスクラムの際、敵はボールをバックスに展開するか、あるいはフォワード主体で攻撃する選択肢もあります。
フォワードで攻めてくる際、スクラムのすぐ脇は一番狙われる危険区域となります。フォワードはスクラムが解消されてもすぐに動けないからです。そんな時はフランカーによるスクラムサイドのディフエンスがカギとなります。
スクラムの脇を抜けようとした敵プレイヤーをタックルで確実に仕留め、ラインブレイクをさせないことがフランカーに求められるスキルの第一条件です。
なので、タックルスキルはチーム内でもトップレベルのプレイヤーがフランカーを務めることが多いです。
仮に敵がバックスで展開してきたとしても、相手のボールを追うようにディフエンスの網を狭めていくのがフランカーの役割です。
なのでタックルの機会は他のポジションと比べても多いほうに入ると思いますし、重要な局面のコンタクトが多いのに、成功率も高いものを求められるので、フランカーはタックルに対する大きなプレッシャーがかかることになります。
スクラムから真っ先に動き出し、敵を追うので、フィットネス(体力)も相当に必要です。フランカーの運動量はかなり多いはずです。
猟犬のごとく、敵を追いかけるタックラー。それがフランカーのイメージです。
タックルに関しては以下の記事をどうぞ!
どんな人がフランカーに向いている?
上述ともかぶりますが、タックルは巧くなくてはいけません。
加えて密集地帯に素早く集まるスピード、体力も必要なので、総合的な身体能力が求めれらると思います。
フランカーはフォワードの花形ともいわれるゆえんはここにあります。
攻撃においても、突破役やボールキープに駆り出されるので、当たり負けしない体幹が必要です。
ラグビーにはジャッカルというプレーがあります。
敵チームのラックからボールを手で掻き出して奪うという極めて難しいが、決まるとピンチを脱したりおおきなチャンスを作ったりと、大変熱いプレーです。
こういったブレイクダウン(ラックなど)に参加する機会の多いフランカーは、ジャッカルにも注目したいですね。
がっちりした人が多いですが、意外に身長はそれほど高くないプレイヤーが多い印象です。(もちろん国代表になるようなプレイヤーはみんな大きいですが)
これはフランカーがスピードも求められるため、体のバランスが必要だからだと勝手に思っています。
フランカーの注目プレー
スクラムサイドが狙われた時はフランカーの防御スキルの見せ所!
フランカーが相手フォワードの突進をタックルで止めたら大歓声をお願いします!
また運動量の豊富なフランカーは、まるでフィールドに何人かいるんじゃないかと思うほど、縦横無尽に暴れます。
2015年のワールドカップの南アフリカ戦でも最後のプレー時のリーチ・マイケル選手は3人くらいいたんじゃないかというほど走っています。
あれは見ていて熱くなりました。あのゲームの動画はたくさん残っているので、リーチ選手だけ目で追ってみてください。そのすごさがわかると思います。
先ほど挙げたジャッカルもフランカー注目プレーの一つです。
ジャッカルが決まると確実に敵の動きは止められるので、非常に有効なプレーとなります。
フランカーを務める選手はジャッカルも巧みなので、完全に相手の勢いを殺すプレーをしたら、フランカーを労ってくださいね。
余談
ロシア開発の戦闘機、Su-27のNATOコードは「フランカー」です。ラグビーのフランカーが由来と言われています。
フランカーのディフエンスが敵を追撃するイメージに合致しているんでしょうね。
興味がある方は戦闘機のほうのフランカーも見てみると面白いかもしれません(笑)
フランカーあるある
- 勇気を通り越して無謀な選手が多い
- タックルが強力なので練習の時にタックル相手が嫌がる
- スクラムの時、手は添えるだけ
- 異常なほど足が速いフランカーが敵チームにいた時の絶望感
- 体重はそんなにないのに当たりが異常に強いのがフランカー
- フランカーに憧れてなってみたはいいが、タックル多すぎて萎える
- フランカーやっている人はクソ真面目か狂気の持ち主と、両極端である
以上、フランカーの解説でした。
次はいよいよ最後のフォワード、「No.8」を紹介します。
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