こんちわ、ナヲヤです。
最近思うのは、何事の練習も量ってもちろん大事なんですが、それ以上に必要なのは「なんでこの練習をするのか」という意味なんじゃないかと感じています。
せっかく時間をかけて反復していても、その練習がなぜ必要で、何を向上させたくてやっているのか分かっていないと、結局かけた時間に対して得られるものが少なくなったりしてしまいます。
学生時代、もうちょっとラグビーの練習に対して熱心だったら、もう少しいいプレイヤーになれたんじゃないかなーと、よく思うのです。
今更ながら(笑)
今日はそんな練習メニューの話。
ラグビープレイヤーはどんな練習をしているのか、メニューとともに紹介していきますね!
もくじ
ラグビーの練習時間
高校や大学の、それほどきつくない、どちらかと言えば緩いラグビー部(サークル)に所属していた私。
強豪チームはそれこそ血のにじむような練習をしていると思いますが、そういう練習は私には想像もつかないので、あくまでかろうじてラグビーをしている、というチームの話と思ってもらえればうれしいです。
高校の時は週4~5くらいで練習していました。
水曜と日曜休みだったかな? あまり記憶が定かでないですが。。
放課後を使って練習するので、大体2~3時間くらい。
大学の時はサークルだったので、週3で一回3時間。
大体1回を3時間と仮定すると、最初の30分は体操やアップ、次の一時間でキック処理とかタックルとかのスキル練習。更に次の1時間はフォワードとバックスで分かれ練習。最後の30分は全体合わせ練習+クールダウンてとこでしょうか。
チームによっては組み合わせが変わったり、試合前とそうでないときでメニューをかえたりもするので、別に決まりがあるわけではないですが、大体こんな流れなんじゃないかなーと思います。
アップのメニュー
柔軟体操はきちんとやります。おろそかにすると、高確率で怪我します!
結構時間かけてやります。2人一組で股割りしたりね(笑)
柔軟性はラグビーにとって重要な要素。体が柔らかい人のほうが怪我は少ないですね。
当時私も股関節は柔軟だった方ですが、今はガチガチ。。歳は取りたくないものです。。
スクエアパス
正式名称分かんないです(笑)
バスケットボールでやっているのをよく見ますが、あれと同じような動きです。
動きにはさまざまなバリエーションがありますが、数パターン行うことが多いです。
実際には、試合中には起こりえない動きもあったりするので、実戦的な練習ではなく、あくまでアップとして体を温めるためと、ハンドリングの向上やラグビーの基本的な動きの再確認のために行われるのかな、と思います。
リズムに乗せてだんだん早くしたり、ボール落としたら罰則などあります(笑)
複雑な動きのやつは、意外と難しいんだな、これが(笑)
ランパス
でたー、ランパスー(笑)
でたー、というのは、結構ランパス嫌いな人が多いんじゃないかなと思ったからです。勘ですけど(笑)
グラウンドの端から端を使います。縦か横かは、そのチームの厳しさに依存します(笑)
横に数人並び、オフェンスラインを意識しながら左から右へ、終わったら逆へと、グラウンドを走りながら延々とパスし続けるのです。
ジョグでやりながら徐々にペースを上げて最終的には100%で数本。
単純なパスだけでなく、パスしたら大外にフォローに入るとか、動きを複雑にすることもあります。
主にハンドリングと、持久力の向上が目的なのかな?
何が嫌がられるかって、割と単調です、この練習(笑)
しかもたくさん走りますし、監督が「ラスト一本」て言ってからが長い(笑)
「おめーらこんなんで終わっていいのか!」←(いやラストって言ったの監督じゃん・・・)みたいな。
ランパス大好きなラガーマンはそんな多くないんじゃないかなと思います(笑)
スキル練習
個人的なスキルを磨く練習を指します。
代表的なのはコンタクト系の練習。キック処理とか、2対1の場面の練習とか、試合中のシチュエーションを想定した練習などもあります。
コンタクト系の練習メニュー
コンタクトで一括りにしてしまいましたが、バリエーションはいろいろあります。
分かりやすいのはタックル練習。
タックルダミー(サンドバックみたいなやつ)を相手に、タックルをかまし続ける練習もあれば、対人で行うこともあります。
ダミー相手は姿勢を覚えるのには適していますが、やっぱり抵抗したり逃げたりする生身の人間相手でないと、なかなかタックルは上達しません。この練習は痛いので大変です(笑)当たられ役もしなければいけないですからね(笑)
ほかには、タックルバック(楯みたいなやつ)を持った人に当たってモール、ラックの練習。
何人かでやってブレイクダウンを想定することもあります。
これも、試合を想定してタックルバック無しでやることもあります。
強度が高いので、長い時間はできません。集中力をもって短時間で行いたいところですね!
キック処理
キッカーにパントを蹴ってもらい、キャッチをする練習です。
試合中で起こりうる状況を想定して実施することが必要です。単純なキャッチ練習だとあまり意味がないかなと思います。
例えば敵に深く蹴りこまれた場合とか、味方のキックを追うシチュエーションだとか。キックオフもあるかな。
キックをキャッチしてからの動きがメインになります。
これも結構つらい。特に追いキック。かなり走ります。
こんな時にだけ、飛距離を出してくるスタンドオフは恨まれます(笑)
2対1
なんだそれ? と思いました?
5m×5mくらいのフィールドを用意して、オフェンス側は2名、ディフエンスは1名。
ハーフ役の人がオフェンス側にボールをパスして、ディフエンスの1名を抜く、という練習です。
数的有利があるので、基本オフェンスが勝ってしかるべきなんですが、フィールドが狭いのでめっちゃ簡単! というわけにはいきません。
パスを出すにしろ、タイミングを間違えると捕まったり、先読みされてパス受けたプレイヤーにくっつかれたりします。
イメージ伝わるかな?
ちなみに人数増やした3対2とかもあります。難易度高いですよ!
分かれ練習
なぜか共通言語として「分かれ」(ワカメのイントネーションで読みましょうw)というと、通じるこの言葉(笑)
フォワードとバックスが分かれて、それぞれの組織プレーを練習します。
フォワード練習
フォワードの場合は、スクラム練習がまず入ります。
スクラムマシーンを使って姿勢を調整したり、パワーをつけたり。
フロントロー同士で3対3で押しあったり。
1チームで8対8のスクラムが組めるような贅沢なチームは学生ですと稀だと思うので、フロントロー、あってもタイトファイブ(フロント&セカンドロー)同士で押し合うのが多いかな。場合によってはバックスから人借りてきたりします。バックスからは非難ごうごうですけど(笑)
スクラムが終わったらラインアウト。
フォワード全員が揃わないとなかなかできないこの練習。大変貴重な時間です。
サインプレーかつ、スローワーとジャンパー、リフターの息があっていないといけないので試合前は結構緊張感のある練習になります。
サインの全通りを磨き、ラインアウトからモールへの移行などの動きも練習します。
私はジャンパーになることが多かったので体力的に疲れることはあまりありませんでしたが、リフターは大変だったろうな(笑)
バックス練習
私、フォワードだったので、分かれのときバックスが何しているんだかよくわかんなかったのですが(おい)、サインプレーの動きを練習していることが多かったように思います。
どのチームも一つや二つのサインプレーは持っています。その動きを確認しつつ、ディフエンスもつけてプレッシャーのある状況で試してみたり。
場合によってはディフエンス役でフォワードが呼ばれたりします(笑)
そのほか、キック処理を個人でなく、バックス全体の動きを確認する形でやったりもしています。
でも大体フォワード練習のほうが長いので、早めに終わったバックスは個人練習はじめていたりします(笑)
ステップの練習とか、ゴールキックの練習とか。(うちのチームだけかな。。。)
フォワードからすると、楽そうでいいなと思ったりもしました(笑)
合わせ練習
練習の締めくくりに置かれるのは合わせ練習。分かれにたいして、合わせということでフォワード、バックス一緒になり、実戦での動きを確認します。
実際に疑似スクラムを組んでボール出し。
バックスはサインプレーの動きを確認しつつ、適当な場所でブレイクダウンを形成。
フォワードはスクラム解消から、次のブレイクダウンまでどのように動くかを確認します。
それぞれ敵陣22mラインとか、自陣10mとかシチュエーションを決め、その状況に合った動きを想定して行われます。
ラインアウトからバックス展開、みたいな流れも確認します。
フォワードもバックスも、全体を把握し。お互いにどのように動いたら効率的かを考え、オフェンス、ディフエンスを組み立てながら動きます。
チームとしての動きや決め事の最適化を行っていくイメージで行われるのではないかと思います。
実戦を想定しているので、試合前になると、この合わせ練習の時間比率が多くなっていきます。
クールダウン(地獄の可能性)
最後はクールダウン。
練習の疲れが残ると怪我の原因にもなるので、念入りにストレッチを行ったりします。
が。。。
それで終わらないのがラグビー。。。
きっつい練習の場合、ここで地獄のメニューが待っていたりします。。。
走り込み(泣)
全部メニュー終わってから、これは無いよ! と言いたくなりますが、疲れているときにやらないと効果も無いでしょうから、メニューの終盤に組み込まれることが多い走り込み。
持久力を付けるために、ひたすら走りこみます。
といっても、10キロ走りましょうとかいう類のものではなく、シャトルランなどが多いです。
ラグビーって、長距離を走る持久力よりは、超短距離(10mとか20mとか)を何本も走るほうがシチュエーションとして多いスポーツです。
なのでひたすら20mダッシュ×○○本みたいな鬼メニューが最後の最後に控えていたりするのです(笑)
タッチフット
これはまあ、楽しいこともあるんですが、ルールや時間によっては地獄になる可能性があります。
1チームを3~4チームに分けて行います。
5分1試合とかならまだ良いですが、時間に余裕があると10分とかになり、結構エグイことに。
しかも大抵びりのチームには罰ゲームが用意されます。
グラウンド10周とか、後片付け係になったりとか。
メニューの最後でヘトヘトなのに、ここでまた罰則をかけて絞られるという地獄メニューに早変わり。
最後の最後まで気が抜けません(笑)
おススメ書籍!
スポーツ全般の練習メニューの解説にありがちですが、文章だけだと実際に何やったらいいか分からなかったり、間違った練習方法を続けてしまうこともあります。
本当なら正しい練習方法を知っている人に付いてもらってアドバイスを受けながら練習できるのが一番ですが、それができる人も限られてしまう。
そんな時お勧めしたいのが上に挙げた、
パスやキック、タックル、ステップなど、ラグビーにおける一つ一つの基本テクニックを分解して解説。
回数や時間など、プレイヤーに依存しがちな箇所も解説してくれている優れモノ!
また前述の文章だけではわかりづらい箇所も、DVDの中で映像とともに解説されているので痒い所に手が届く仕様となっています!
紹介されているのは基本プレーがメインですが、むしろある程度経験を積んだ脱初心者なプレイヤーにおススメ。
結構あやふやになってしまっているプレーってありませんか?
この本を見ながらなら、そういった部分もきっと基礎固めできると思いますよ!
要チェックや!(笑)
結構大変そうでしょ(笑)
ラグビーの練習内容を少しだけ紹介しました。
強いチームは朝練や自主練もこなしているでしょうから、ほんと頭が上がりません。
きつい練習無くして、強豪チームは生まれない。最近よく思います。
いつの間にか遠い過去のことになってしまいましたが、ちょっと思い出してみると、少しやってもいいかなと思ってしまうのは何とも不思議。。
現役時代はいかに楽するかばかり考えていたのに(笑)
でも、あの時の練習は今に息づいているかと思うと、ちょっと感慨深いですね。
応援よろしくお願いします!
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