こんちわ、ナヲヤです。
当初、このブログを立ち上げた時、「50記事くらいでネタが尽きるんだろうなー」と思っていましたが、まだ何とか続いていますね。
何といってもプレーの奥が深いので、いろんな面で掘り下げることができます。
技術的なことは、私自身が出来なかったりもするので、説明は容易ではないのですが( ^ω^)・・・
極力試合を見ているときに「あ、○○だ!」って思ってくれることが多くなるよう、いろんなカットでラグビーを紹介していければと思います。
今回は、ラグビーの中でも最も華麗と思われるプレーの話です。
ラグビーにおける、ステップとは?
ステップ、と聞いてどんなイメージを持ちますか?
スキップのようなランラン気分を思い浮かべる人もいれば、タップダンスなどのステップを思い浮かべる人もいると思います。
実はラグビーにもあるんですね、ステップが!
ラグビーではボールを持っている人は、極力ディフエンスのプレイヤーに捕まらない方が良いわけです。
加えて、捕まらないように逃げるというよりは、トライを取ることが最終目的になるので、ディフエンスを交わしてその後ろに走りこむ技術が必要になります。
もちろんパスやコンタクトといったプレーもディフエンスを崩すうえで重要なプレーですが、今回はあくまで個人技によってディフエンスを崩す、ということにフォーカスしてみます。
自分を捕まえようとするディフエンスを交わして抜き去るということは、想像以上に難しいものです。
単純に走っているだけでは、よほど走力に差が無い限りは難しいでしょう。
そこで出てくるのが、ステップという技術なのです。
ステップ=相手をいかに交わすか、の技術
ステップを行う目的はただ一つ、「相手を交わすこと」です。
どうやったら敵に捕まらず走れるか、を追求した走り方です。
その走り方は、例えば陸上の短距離選手のような走り方ではなく、相手の予期せぬ動きをしたり、ディフエンスの的を絞らせない、と言ったような動きが主です。
必ずしも絶対的なスピードが必要ではなく(もちろんあれば有利ですが)、どちらかというと技術による側面が強いと思ってください。
ステップにはいくつかの種類があるので、例を上げつつ見てみましょう!
サイドステップ
ステップの基本中の基本です。
上の図で説明すると、オフェンス側はディフエンスの右側を抜けるように見せかけて、手前で左側に方向転換し釣られたディフエンスを抜く、というステップです。
ステップの中でも最も多く使われていると思いますので、「あ、見たことある!」という人も多いんではないでしょうか。
方向転換時は曲がりたい方向と逆の足で踏ん張って(上の図だと右足で踏ん張ります)、なるべくスピードを殺さないように左に抜けるのが理想的です。
スピードを維持すれば、ディフエンスからは急に視界から敵が消えたような錯覚に陥ります。
ステップがうまい人のディフエンスに付くと、本当にそんな場面に遭遇します。嫌ですね(笑)
簡単なように感じるかもしれませんが、それなりにスピードが出ている状態で行うと、うまく曲がれずノロノロとした方向転換になります。
トッププレイヤーは体幹や下半身の筋力、ボディバランスが優れているので、キレの良いステップになっているのです。
ぜひ試してみてください(笑)
スワーブ
これも比較的多いステップワーク。
サイドステップよりはスペースが使える状況で、オフェンスのプレイヤーが足の速さに自信があるときによく使われます。
オフェンスはディフエンスの守備範囲に入る前に、大きく弧を描くようにディフエンスを迂回するように走ります。
当然ディフエンスは追いかけてきますが、そのプレイヤーを走力で交わすのが目的となります。
ポジション上のミスマッチ、例えばウイング対プロップみたいな状況になったら大変有効でしょう。プロップには申し訳ないですが。。。
スペースを大きく使うので、狭い局面ではそうそう使うことはできません。
キック処理からのカウンターなど、アンストラクチャー(ラインなど陣形が構成されていない状況)時に使われたりします。
私は足の遅いプレイヤーだったので、これ使われるのはほんと嫌でした。。。
「誰かフォロー来て!!」っていつも思っていました(笑)
そもそもロックにバックス追わせんなよという話ですが(笑)
チェンジオブペース
意外と引っかかってしまうのがこのステップ。
ディフェンスが突っかかってきた段階で少し走る速度を落とすと、ディフエンスもそれに合わせて速度を落とすことがあります。
タイミングを見計らって、再度速度を上げるとディフエンスが対応できず追い抜くことができる、というステップです。
曲がるのではなく、スピードの緩急だけで敵を交わすステップです。
これも簡単なようで、結構難しい。
一つは相手との間だと思います。いかに相手が対応できないタイミングで再加速するか、がポイント。
もう一つは緩急の差。このギャップが大きいほど対応できません。
急ブレーキから一瞬で全速力になるやつなんてなかなか止められませんよ。
ラグビーでは、単純に100m走が速いやつよりも、20m走が速いやつのほうが有利と言われています。
どちらかというと、トップスピードになるまでの時間が大事で、それに加えて細かいギアチェンジで自由自在にスピードが変えられる方が捕まりにくいと思うのです。
元日本代表の大畑大介選手はそんなプレイヤーの典型的存在でしたね。
小野澤選手は大畑選手とはちょっと違ったタイプですが、現役時代「うなぎステップ」と呼ばれたなかなか捕まらないステップを持っていました。
色んなステップを堪能してください↓
ステップあるある
- 自分のステップにはキレがない
- やられると焦る
- フォワードがマネしてはいけない
- 止まろうとしても止まれない
- ステップ切る前にタックルされる
- カッコいいステップキレたと思うのは自分だけ
- ↑あとで試合のビデオ見ると滑稽な動きになっている
- 自分の遅さに嫌になる
- マジで忍者のようなステップを切るバックス
- 触れもしないで抜かれてめっちゃ怒られる
- ステップの練習は割と地味
- ステップできないやつは「所詮個人技」とか言っちゃう
- タックル行ったらサイドステップ切られ見事に逆ヘッド→失神
- 同じ方向にしかステップ切れないダメバックス
- スワーブ決められるとマジ凹む
- ステップがうまい選手はキャーキャー言われるので羨ましい
ラグビーで最も華麗?
ラグビーで1人、2人と敵をかわせる選手はかっこいいものです。
特典にも関わりやすいプレーですから、派手さ、華麗さにおいて右に出るプレーは無く、個人的にも見ていて楽しいプレーだなと思います。
トッププレイヤーのステップはまさにダンスのように美しいですから、ステップに注目するのも楽しいラグビー観戦になると思いますよ。
敵のかわし方はこちらも参考にどうぞ。
応援よろしくお願いします!
駅とかで向こうから来る人と鉢合わせて、お互い同じ方向にサイドステップ踏んでるみたいになることありますよね(笑)
で、タックルして「元気~?」みたいな流れがド定番かつ共通言語なトコが素敵です(笑)