こんちわ、ナヲヤです。
ちょっと時間が空いてしまいましたが、先週末に行われたワラターズ戦を振り返ってみようと思います。
サンウルブズの6戦目、一体どんな試合だったのでしょうか!?
もくじ
ワラターズってどんなチーム?
ワラターズはオーストラリアのシドニーを本拠地とするチームです。
愛称は「ターズ」。これTwitterでラグビーファンの皆様に教えてもらいました。ありがとうございました!
エンブレムに使われている赤い花が、オーストラリアの先住民族であるアボリジニの言葉で「ワラタ」。
そこからチーム名を取ってワラターズというそうです。
チームはオーストラリア代表選手を多数有します。
フランカーでキャプテンのマイケル・フーパー。スタンドオフのバーナード・フォーリ。ウイングのタンゲレ・ナイヤラボロ。今回は怪我で見られませんでしたが、フルバックのイズラエル・フォラウなど、代表経験者だらけです。
昨シーズンは16位と低迷しましたが、今季はチームを立て直し、4勝1敗1分のオーストラリアカンファレンス2位でサンウルブズ戦に臨んできております。
サンウルブズの弱点は修正されたのか?
さて、対するサンウルブズですが、いまだ今季勝利しておりません。。
目下の課題はラインアウトの成功率の低さ。
要因はいろいろ考えられましたが、
- 身長差
- サインの定着度
- スピード
などなど。
ラインアウトの不安定さは起こるべくして起こっているような気がしていました。
そこを前回はチーフスにバシバシ叩かれ、大差での敗戦。。。
さて今回は、と言いますと。。
ラインアウトの成功率は12/15で80%でした!
80%という成功率は高いというわけでもないのですが、明らかに今までの試合とは違う試みがなされていたのでお伝えします!
前で勝負した
サンウルブズはラインアウトの際、なぜか後ろの方のジャンパーを使うロングスローのサインを多用する癖がありました。
安全な場所で確実にボールを取りたいという思いがそうさせたのかもしれませんが、動きが複雑でスピードに欠け、あまり効果的でなかったように思います。
結局ジャンプ位置を見つけられてしまい、前で飛ばれるとボール出しが安定しなかったのですが、今回は違いました。
徳永選手を前に配置し、前で飛んだり、あるいは飛ばずにダイレクトに渡してしまうサインが増えていました。
どシンプルですが、早ければ敵もそんなに鋭く対応できないものです。
キャッチに失敗した回を除けば、ほとんど前で勝負したときは成功していたのではないでしょうか。
これはひとつ、GJな改善点でした!
無理にタッチキックを狙わなかった
これはフォワードがスクラムに手ごたえを感じていたからだと思いますが、ペナルティを得てもタッチキックからのラインアウトを狙わず、スクラムを選択するシーンが何度かありました。
ラインアウトとは打って変わり、サンウルブズのスクラムの成功率はSR全チームの中で見てもすごく高い!
無理に不得手なプレーで勝負する必要はないわけです。
また今回は見れずに終わりましたが、スクラムからのサインプレーも用意していたのかもしれません。
ラインアウトからのモールに固執せず、オプションや武器を増やしていけば、敵チームも対応しづらくなります。
これもまたGJな改善でした!
風が強かった
当日は風が強く、ラインアウトするときのコンディションはややシビアなものでした。
ボールインの際、風で大きくスローが流れ、ノットストレート(まっすぐ投げ入れなかった反則)を都合3回取られています。
やはり風の強い日は、そもそもロングボールが使いづらいものです。
同じサインを使い続けるのも確かに怖いですが、ちょっとこのノットストレートはもったいなかったなと感じました。
前で取るサインが好調だっただけに、ですね。
===
ラインアウトに関しては、ByeWeekを挟んでかなりの改善ができていたように思います!
まだ課題はありますが、一つ一つクリアしていければまた違ったサンウルブズが見られるものと思います!
関連記事どうぞ!
ワラターズから4トライの攻撃力
ワラターズは仮想オーストラリアと言ってもいいくらいに強力なチームですが、サンウルブズはこのチームから29点、トライは4つ挙げています。
前回のチーフス戦では僅か10点に抑えられてしまいましたが、今回は面目躍如の29点奪取。
比較すること自体にあまり意味はありませんが、サンウルブズが負けたブランビーズやレベルズはワラターズから29点取れていません。
攻撃力に関しては、SRの他のチームに何ら劣るものではないように思います。
スタンドオフの田村選手が徐々に調子を上げてきているように感じます。
マイケル・リトルやセミシ・マシレワなどの突破力のある選手もチームに馴染んできている感がありますね。
厚い壁でもゲインしてくれる突破力には安心感があります!
惜しくも得点ならず、のシーンも多かったですから、更に連携を深めれば得点もついてくる気がします。
新しい課題はあるのか?
さて、ここまでサンウルブズにとっていいことばかり書いてきましたが、、結果は50-29で負けているんです。。
ここまでの試合でサンウルブズが持っていた弱点は、改善の兆しを見せています。
しかし、それだけではSRの強豪チームに勝てないこともまた事実なのであります。。。
さて、ワラターズ戦で見えた課題を挙げていきましょう。。
バックスのディフエンス
ワラターズには、大型ウイングであるタンゲレ・ナイヤラボロ選手がいました。(11番)
195cmの巨体を武器に、左翼として幾度となくサンウルブズを切り裂いていきました。
体格差が大きく、2、3人がハンドオフで倒されていきます。
これはちょっといい様にやられてしまいましたね。。。
正直言って、ナイヤラボロまでボールを回されてしまうと、数十メーター単位でのゲインは免れません。
やはりその手前で止めるディフエンス時の仕組みが必要でしょう。
これは別にナイヤラボロが相手だったからではなく、逆サイドでも起こっていました。
どうやら外目のディフエンスはうまく連携が噛み合っていない様子が見受けられました。
マークのスイッチ(ディフエンスする相手を変えること)で意思疎通がうまくいっておらず、間を突かれたり、早い段階で外に回されると内からの詰めが遅れたり。
これはチーフス戦やシャークス戦でも見られた弱点です。
メンバーが固定しない中で難しいとは思いますが、フォワードのディフェンスが上手くいっているので少々脆く感じます。
内で潰せているうちはいいのですが、ラインを深めに取られて後ろに回されると一挙にピンチになってしまいます。
おそらく他のチームも気づいているでしょうから、本格的に攻められるのも時間の問題でしょう。。
バックスのディフエンスシステムに疎いのでコレ! という話はできないのですが、なんらかの対策は取らないといけないと思います。
せめて、あと2~3トライを防ぐことができれば、今のサンウルブズの攻撃力ならいい試合になります。
今回は序盤でややトライを取られ過ぎました。常に2トライ差くらいまでに食いついていないと、勝利は難しいかなと思います。
オフェンス時の球離れ
外目でゲインしているときに、キックやパスをするのがやや早すぎる印象を受けました。
どちらかと言うと、そのまま持ち続けられた方が敵として嫌な流れだったときに、キックをしてしまい相手を助けてしまうシーンがあったように思います。
敵ディフエンスが下がり切れていないときはもう少しフェイズを重ねてじっくり攻撃してもいいのかなと思います。
焦って孤立したり、無謀なパスをすることで逆にピンチを招き、敵にトライされるシーンもありました。
オフェンス時の冷静な判断、とでも言い換えられるかもしれません。
チームでオフェンス時の棚卸し(何をするべきか)をして、いざというときに迷わず意思疎通ができるようになるともう2~3トライは重ねられるのではないでしょうか!
悲観的になることはない
とまあ、いろいろ書いてきましたが、なんだかんだ言って強くなっていると思いますよ、サンウルブズ(軽い)
1年目、2年目と違い、明らかに敵のチームがサンウルブズを警戒し、調査や分析を重ねて攻略しようとしています。
力任せで何とかなった時代はもはや終わり、SRの並み居る強豪に、侮れない相手と意識されているのです。
言い換えれば、1~2年目より強いチームと戦っている中で、きちんと点を取れるチームになりつつあるのです。
課題はキリが無く出てくるように感じますけど、一つ一つ解決すればその先には勝利が見えてくるものだと思います。
さあ、前進しよう!
応援よろしくお願いします!
コメントはこちら