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サンウルブズ対チーフス戦を振り返ってみる話

サンウルブズ対チーフス戦を振り返ってみる話

こんちわ、ナヲヤです。

先日3.24に行われたチーフス戦を振り返ってみようと思います。

試合展開や結果を含む内容なので録画組はご注意ください!

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遠かった初勝利…

昨季は負けはしたものの、敵のホームで27-20と善戦したサンウルブズ。

NZカンファレンスの雄、AB’sの選手を多数有するチーフスとはいえ、昨季のような接戦を期待する人も多かったのではないでしょうか。

ところが、チーフスはそんなサンウルブズをあざ笑うかのように、猛攻をしかけてきたのでした。。

サンウルブズは南ア遠征から日も浅く、準備不足や遠征疲れもあったのか、試合直前に登録メンバーの入れ替えがありました。

松島はマシレワ、トゥポウはレメキに変更。

遠征の負担は減っているとはいえ、南ア遠征での激戦や移動に伴う疲労の回復には1週間という時間は短すぎるのかもしれません。

事前にわかっていること、とは言ってもね。。

それがスーパーラグビーなのだ。ということなのでしょう。。

サンウルブズの課題

前回のように接戦であれば試合展開を書きたかったのですが、今回書いてしまうとほぼ

チーフス無双

になってしまうので、サンウルブズの課題にフォーカスして書き進めたいと思います(泣)

あの試合のスタッツは公式サイトなどを参照しています。

やっぱしラインアウト

ラインアウトの改善が見られなかったのは残念でした。。

12/16で成功率75%。

16回というのは結構多いですね。これはタッチへのキックを狙われていた可能性があると考えます。

サンウルブズの弱点はラインアウトの成功率の低さであることが一目瞭然なので、敵チームはタッチへキックしてボールの支配権を受け渡し、敵陣深くでラインアウトをすることが怖くなくなっているのだと思います。

敵のラインアウトのプレッシャーから、ノットストレートやスクラムハーフとの連携のもたつきなども発生。

マイボールなのにハラハラする展開です…。

チーフスの方はというと、実に伸び伸びラインアウトをやっている…。

一回、サンウルブズ陣の深いところで、チーフスのラインアウトのサインプレーがありましたね。

後ろに合わせると見せかけて前でラインアウト列の一番前の選手に合わせそのままトライの展開。

てっきりモールをしてくるかと思っていたサンウルブズはフォワードを後ろに集められてしまい、外にスペースを作ってしまいました。

攻守ラインアウトに不安のあるサンウルブズの心理をついた、巧妙なサインプレーでした、

こういうのサンウルブズにやってほしいんだよなー、と思っています(苦笑)

正直、高さで勝つことは今シーズン無理です。高さは選手の身長に依存するので大幅な改善は難しい。。

サンウルブズはロングレンジで高さの課題を解決しようとしていますが、あまりうまくいっていません。

動きが複雑すぎるため、ボールインまでに時間がかかります。

また敵から見た選択肢が限られているように思います。

サインからボールインまで2~3秒ありそうですが、その間ぐにゃぐにゃ動くものの、その移動が数mあるかというとそうでもなく、敵のジャンパーに飛ぶ位置を見当つけられている気がします。

大概敵チームはサンウルブズに対し高さで勝っているので、ビタ横で飛ばずとも、例えば多少前で飛んだとしてもサンウルブズに対するプレッシャーは大きくなります。

スローワーは、前のプレッシャーを避けるために山なりのボールを投げますが、コントロールが難しいためジャンパーを超えたり、狙いすぎてノットストレートを連発します。

そこを相手に狙われている。。

下手すると敵は対策など何もしていないかもしれません。「前で飛んでいれば自滅する」くらいに考えているかもしれない。。

敢えて厳しい言い方をすれば、それくらいナメられている印象です。。

解決ポイントは、「敵より早く前で飛ぶこと」

それができれば苦労しない、という意見もあるかとおもいますが、成功しているラインアウトは割とシンプルです。

テンポを変えて一段早くし(「サインなし」というサインとか)、前で飛んだラインアウトはすんなり球出しできているはず。

試していないのは失敗しているからかもしれませんが、実戦で失敗しているのがロング系のサインであることを考えると意識的に前め早めのサインを多用して良いと思います。

とにかく、策無しに見えてしまうのがツライ。。。

ラインアウトの改善を早急に行わなくてはならない理由をもう一つ挙げます。。

相手のキックを有効にさせ過ぎ

相手のタッチキックが蹴った側にとって脅威でないどころかチャンスを生んでいるのは前述のとおりです。

敵SO、ダミアン・マッケンジーはタッチでなくても奥にガンガン蹴り込んできていました。

バックスリーが後退してキック処理する場面が少なからずあったように思います。

自陣奥でキャッチしたものの、そこから手が無くキックで返すシーンがありました。

これがこの試合の大量失点を生んだ原因でした。

チーフスなどNZのチームはアンストラクチャーに強いチームが多いように感じます。

いつの間にかキックで返されたボールを持っているダミアン・マッケンジーが、まさに良い様にサンウルブズのディフエンスを引っ掻き回しました。

キックによるオフサイドで出足の鈍くなったディフエンスラインが作るスペースを縦横無尽に動き回り、ミスマッチとなるようにダミアン・マッケンジーがラインをコントロールしていたのです。

チームの攻撃スタッツのゲインメータを見ればその圧倒的差が分かります。689対411…。

前半だけとかで見ると、さらにエグイ差だったのではないでしょうか。

悔しいですが、ダミアン・マッケンジーという優秀なキッカーにとっては、サンウルブズは非常にやりやすい相手だったのでしょう。

前がかりになれば裏に蹴って、アンストラクチャーが作れる。

相手がタッチに逃げたり、キック自体がタッチに出てもラインアウトはたいして怖くない。

どう転ぼうが、チーフスに対して脅威にはならないのです。。

相手にキックがギャンブル性の高いプレーとなるというプレッシャーを与えられなかったことは、この試合におけるサンウルブズの急所になってし待ったのです。

そして、その急所を正確に、何度も刺し貫いたのが、あの「微笑みの貴公子」だったというわけです。。

バイウィークでどんな立て直しを図るのか?

来週は一週お休みして次戦は4/7のワラタス戦。

チーフス戦のやられっぷりで選手の闘志が折れていないか心配ですが、立て直しの時間はあると信じたいです。

遠い今季初勝利ですが、あのライオンズやチーフス相手に勝てないと嘆くのも、数年前では考えられないほどぜいたくな悩みです。

一歩一歩、成長を信じて。

応援よろしくお願いします!

記事を書いた人

nawoya
ナヲヤです。1983年生まれ、高知県在住です。
2019年ラグビーW杯の時に、少しでも多くの人と
ラグビーを楽しめるよう、ラグビーの楽しさを紹介します。

雑記では、ラグビー以外の気になることも紹介していきます。

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