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サンウルブズ対シャークスを振り返ってみる話

サンウルブズ対シャークスを振り返ってみる話

こんちわ、ナヲヤです。

遠いですな、サンウルブズの春が。。

先日行われましたサンウルブズ対シャークスの試合、結果は50対22で完敗!

もちろん相手が強いのは重々承知ですが、新たな課題も出てきたのかな、という感じでした。

少しネガティブな表現が続くかもしれませんが、ご了承くださいませ。。。

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ディフエンスが噛み合っていない?

ディフエンスのシステムは、明らかに2017年シーズンのときより良くなっています。

対戦相手との相性なのか、弱点を見つけられてしまったのか。

シャークス戦では、うまくシステムが機能していなかったのではないかと思います。

では、具体的にどんなところでそれを感じたかと言いますと。。

前には出られている、が…

前に素早く飛び出し、ボールが展開される前に潰してしまうディフエンスがサンウルブズや日本代表でのトレンドかと思います。

で、実際このディフエンスは奏功してまして、成すすべもなくラインブレイクされる17年シーズン後半のような状況は改善されたと思います。

代わりに、目立つのは外目での脆さ。

ブレイクダウン付近など、ボール起点から近い場所では相手を止められるのですが、外目までボールを回されてしまうと大ゲインを免れないという致命的な弱点があるように思います。

これは、外目のディフエンスを犠牲にして内のディフエンスを厚くすることで、相手のオフェンスを殺す今のシステムでは、当然のことでもあります。

内でのディフエンスの強さは、外の薄さによって成り立っているのです。

しかも、外のディフエンスはやや内に食い込む形で前に出ていますから、この後ろを通されるとひっくり返すのは絶望的になります。

前週のレベルズ戦でもこのパターンでトライを許していますから、各チームでサンウルブズのディフエンスシステムは分析され、攻略法ができているのかもしれません。

早く止める、の一辺倒では、敵の攻撃を止められなくなりつつあるのだと思います。

敵のラインが深いときは?

前に出るディフエンスシステムが悪いわけではないのです。

サンウルブズのスタッツのタックル成功率はここ3試合、高いです。

特に浅めのラインで敵がオフェンスしているときは比較的安心してみていられます。

これはディフエンスが機能していることの表れですが、一方でそれでも点を取られているということは、、、

タックルすることすらできずにクリーンにブレイクされているケースがあるのではないかということ。

やっぱり外目なんだよなーと思います。

下手すると3枚くらい余らされています。。

大外に飛ばされて、そのままトライ。というパターンが結構ありました。

敵のSOあたりに良い様に仕事されると、大外を突き崩される。

大体このパターンは、ブレイクダウン付近で相手の強いフォワードに押し込まれて、ディフエンスラインを下げざるを得ない状況で起こります。

本来、前への出足が売りのシステムですから、ラインを下げなくてはいけない状況に持ち込まれると、全く機能しません。

出足が無くなることで、敵SOは楽に仕事ができます。さらに外目のディフエンスは中途半端なポジショニングになっています。

SOとしては、

  • 流れを活かしてフォワードで押し込む
  • ポイントをずらす
  • 大外で勝負

など、選択肢与え放題状態なのではないかと思います。

対策は?

この前に出るディフエンスシステムは、ディフエンスラインを下げないことが絶対生命線です。

外を犠牲にしてまで、内で必殺にかけているのですから、タックルしたら絶対に敵にゲインさせないスキルが必要になるでしょう。

ただこれを言ってしまうと、やっぱりフィジカルか、という「ないものねだり」的な話になってしまい、それは本望ではありません。

一つ、ディフエンスラインを下げざるを得なくなった時に、オプションを持つことはできないでしょうか?

例えば、ゲインでラインを押し下げられた場合は、外目にいったん広がってみるとか。(それができたら苦労しないだろうけど。。)

あるいは、「罠」をはる。

要は、敵のSOに選択肢が多いのが問題なのです。3つある選択肢を2つに、2つある選択肢を1つしか選べなくすれば、ディフエンスの成功率は上がるはず。

可能性を潰せるのが本来は理想的ですが、今のサンウルブズにそこまで求めるのは酷なので、もう一つの選択肢を絞らせる方法として、

「それが最善策と思うように仕向ける」

とか。

ブレイクダウン近場のディフエンスは厚い状態なので、そこにわざとアタックをかけさせて、ディフエンスラインが整う時間稼ぎをする。

多少のゲインはコストとして受け入れ、相手を引き込みながら食い込まれる距離を無くしていく。

ゴールが近いと使えないし、フォワードの演技力も必要ですが(笑)

あとはもう、完全に余らされたらレベルズ戦のトゥポウみたいにインターセプトをガンガン仕掛けるとか。

どうせ抜かれるくらいなら、思い切ってパスコースに飛び出してしまう作戦。

やけくそに思われるかもしれませんが、何回か成功すれば「サンウルブズのウイングはインターセプトを狙っている」という印象で、敵への抑止力になるかもしれません。

ラグビーは、一瞬でも躊躇させればいいのです。

その間に、ディフエンスラインは一歩ほど敵に迫れるかもしれません。プレッシャーのかかった敵はミスするかもしれません。

逆に中途半端なディフエンスをして、結局トライを取られれば相手はそこを徹底的に攻めてくるでしょう。

ラグビーは、時に複雑な心理戦が展開されるスポーツでもあります。

敵はどうしたら嫌がるのか? サンウルブズはもう少しズルくなってもいいのでは、と思います(笑)

次戦、ライオンズ戦

次は~、もっと~、強いぞ~(泣)

つぎは去年、サンウルブズをフルボッコにし、「SRなめんな」とまで言ってくれたライオンズが相手です。。去年のシーズン準優勝チーム。

サンウルブズファンにとってはトラウマ級の敵です。

南ア勢は、チーム減の因縁やくやしさがあるでしょうから、サンウルブズには実力以上に強くなって向かってきている気がします。。

ここで大敗しようものなら、「今季もダメか」という空気が決定的になってしまう。。

「勝てる!」とは言い難い相手ですが、サンウルブズだって去年より確実に強くなっているはずですから、意地を見せてもらいたいものです!

応援よろしくお願いします。

記事を書いた人

nawoya
ナヲヤです。1983年生まれ、高知県在住です。
2019年ラグビーW杯の時に、少しでも多くの人と
ラグビーを楽しめるよう、ラグビーの楽しさを紹介します。

雑記では、ラグビー以外の気になることも紹介していきます。

応援よろしくお願いします!

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