こんちわ、ナヲヤです。
イングランド現地時間の11/17に、聖地トゥイッケナムで日本対イングランドの試合が行われました。
2018秋の欧州遠征1戦目。
日本代表はいかに戦ったのでしょうか?
もくじ
エディーと舌戦(笑)
試合前のメディア向けサービス、とでも言いましょうか。
エディーおじさんが舌好調でした(笑)
エディーの口撃まとめ(笑)
日本へのディスもあれば激励とも取れ、イングランドの出来を強調しつつオールブラックスの批判も織り交ぜ、ツンデレ的に日本ラブなところもアピールするエディーおじさんは最高のエンターテイナー#ラグビー #ラグビー日本代表 pic.twitter.com/fgs2bNUQIB— nawoya@ゆるラグビーブロガー (@nawoya_front) 2018年11月12日
日本代表としては、過去の指揮官に対しチームの成長を見せたい試合であり、前HCとしてはかつて手掛けたチームがどのように進化しているのかを見たい試合だったでしょう。
その媒介となっているのは世界ランキング4位(2018年11月現在)のイングランド。
同ランキング11位(2018年11月現在)の日本にとっては強敵中の強敵。
しかしここで何もできずに終わるようでは、RWC2019での一つの山となるアイルランド、スコットランドといった北半球の雄からの勝利ははるか遠いものになるでしょう。
Tier1のチームに対する日本の立ち位置を知るためにも、イングランドとの一戦は大変重要なものになっていました。
前半は日本が大健闘!!
先制を許す
さて、前半の立ち上がり。
イングランドの攻撃はポイント近めをガツガツ突いてくるものでしたが、ここは日本のディフエンスが機能しました。
西川選手や坂手選手、姫野選手と言った面々のブレイクダウンへの働きかけが光ります。
ブレイクダウンへの参加は前回のニュージーランド戦でも課題として挙がったところ。
素早くボールに絡むことで、イングランドの選手はやりづらかったように見えます。
しかし、相手のミスからターンオーバーし田村選手がキックしたところ、そのキックがやや深めの位置に。
スペースを与えたうえで、ディフエンスによる囲い込みも出来ず、イングランドに先制トライを許しました。
これはいきなり痛かった…。
キックの位置としてはやや中途半端な場所だったため、イングランドにとっては助かるキックになってしまいました。
福岡選手のハーフコンバート
先制はイングランド。
前半の6分~12分頃までに何回か見られた福岡選手のハーフコンバート。
残念ながら本来やりたかったことはできなかったように見えますが、サンウルブズでも何回か使われた戦術。
エイトが持ち出して、福岡選手にパスするサインプレーがあったのだと思いますが、観たかったな(笑)
イングランドの観客も湧いていましたので成功してほしかった(笑)
規律良い印象付け
前半はイングランドのペナルティ連発にも助けられていました。
スクラムでもイングランドがレフェリーに注意されるシーンが目立っていました。
ブレイクダウンでのノットロールアウェイも頻発し、日本は危ないところを救われています。
トライは惜しいところで獲得できていませんでしたが、前半15分にペナルティキックを決めて7-3に。
山田選手のインターセプトと、怒られるリョート選手(笑)
キック処理のミスから一転、ピンチに陥る日本代表。
前半19分、大外右翼を突かれ、あわや! というところで山田マン登場(笑)
相当度胸がないとできなさそうなインターセプトをやってのけ、大チャンスを作り出します。
フォローに付いていた中村選手にパス。目の前一対一のシーンを作りましたが、ちょっと迷ったのかストップしてしまい、トライはお預けに。
JSPORTSの解説、沢木パイセンのコメント「今走ったらよかったんすよねえ…」
リョートまた怒られてしまうんっ⁉
しかしこのプレーの後に起こったオーバーザトップで、イングランドは2番ジェイミー・ジョージ選手がシンビンを受け10分間の退場。
日本は数的優位を得ることになります。
直後のラインアウトはコンテストを持ち掛けられ失敗するも、そのあとのボールが手に付かずキャリーバックに。
スクラムから走り込んだ中村選手にパスアウト。
動きとしてはシンプルでしたが、スピードに乗ったリョート選手が待望のトライ!
沢木パイセンのコメント「あ、行った(小声)」
解説土居さん「いやあ、中村選手、よくスペース見ていましたねー」
沢木パイセン「そうすね」
…
…
沢木パイセン「ちょっと髪型チャラついてますけどね」
逆転してもリョート君の受難は続く。
再び同点にされるもリーチが一発決める
前半27分にはエリオット・デイリー選手の50mPGが決まり10‐10のイーブンに。
しかしその後の前半30分には再び山田マンの見せ場が発生します。
あまりきれいな形でボールはもらえなかったものの、うまく敵のタックルをいなして3人ほど引き付ける山田選手。
大外に余ったリーチマイケル選手にパスすると、散発的になったイングランドのディフエンスを数枚かわし、そのままトライ!
山田選手の抜群の安定感が垣間見えたシーンでした。
15-10と、再びイングランドを突き放しました。
前半、イングランドの Swing Low, Sweet Chariot を完全に抑え込む、日本代表の健闘でした!
後半、攻め手に欠ける日本
選手交代でリズムが変わった?
後半、日本代表、イングランド代表ともに選手の交代があってスタート。
日本は、
- 西川選手→布巻選手
- ヘルウヴェ選手→アニセサムエラ選手
- 田中選手→流選手
イングランドは、
- アレックス・ロゾフスキ選手→オーウェン・ファレル選手
と、とうとうオーウェン・ファレル選手が投入されました。
ここでいろいろ試合の展開が変わったなと思います。
変化をつけたのはむしろイングランドのほうな気がします。
大きく変わったのはイングランドのディフエンス。
最初後半は疲れていたのかと思いましたが、明らかにブレイクダウンに使う人数を減らすようにしています。
前半はそんなにガツガツファイトするスタイルではないのに、3枚くらい使っているブレイクダウンがありました。
かつ、そのブレイクダウンからピンチに陥るシーンもありましたが、ハーフタイムで修正を促されたのか無理な集散を減らしています。
これが結果的にチームに落ち着きや安定をもたらし、日本の攻撃を単調にするきっかけになったのではないかと思います。
試合が動いたのは後半56分
後半56分、イングランドにPGを許し15-13まで詰め寄られます。
忍び寄るイングランドを意識してか、または疲労のためか、徐々に日本のラグビーはミスや反則が多くなり噛み合わなくなっていきます。
リスタート後のイングランドのモールに対しコラプシングを取られると、そのペナルティからラインアウトで展開を許します。
前半は前に出て止められていたディフエンスが、やや受け身の体制になるとじわじわとゲインを許し、後半58分逆転トライを奪われました。
そんなに難しいことはされていないのですが、イングランドのブレイクダウンを意識するあまり、横に対する意識が薄くなったところを突かれた印象です。
キックも決まって20-15。
心理的圧迫は続く
この辺、きっちりしているなーと思ったのは後半64分。
PGで追加点、23-15と8点差を付けられます。
これで、残りの15分で1トライ1ゴールでは追いつけない点差にされました。
イングランドに驕りは無く、きっちりと日本にとどめを刺そうとする、まさにスマッシュの様相です。
それでも65分から70分くらいまでは日本も良い攻撃を見せていました。
しかし、イングランドの素早いダブルタックルで効果的なゲインを望めず、孤立したところを狙われました。
これで日本は完全に勢いを失ってしまいました。
そのあとのラインアウトからキックでトライを許し、30-15に点差を広げられました。
ダメ押しのモールでノーサイド
最後に、日本も一矢報いようと奮闘しますが、リーチが孤立したところでペナルティを取られると、ラインアウトからのモール。
何とか1ストップを得ますが、最後オーウェン・ファレル選手までも加わったモールを抑えきれずダメ押しトライを許します。
結果35-15でイングランドが勝利。
前半リードで折り返しましたが、後半はTier1の底力を見せつけられた試合になりました。
Tier1との差、日本の立ち位置
前半はあわや大金星? と思いましたが、さすがはイングランド。。。
きっちり後半に締めなおされ、日本は結果的に後半はノースコアに封じ込められました。
賞賛すべきはイングランドの後半の修正力。
別チームのようなディフエンスの変わりようは、日本を戸惑わせたのかもしれません。
このようにTier1がTier1である所以は、不測の事態に対する柔軟な対応力であります。
イングランドができていたことは、今回日本ができていなかったことでもあります。
そこが現状、日本がTier1に勝てない大きな理由でもあるのでしょう。
しかし、一方で本気モードのイングランドと前半までは優位に試合を展開させられていたことはポジティブな話。
一辺倒ではいけないものの、十分Tier1とも渡り合える自がついてきたのではないでしょうか。
あと10ヶ月強で、どこまでこの実力を伸ばせるのか、注目です。
来週はロシア戦。
ランキングで言うと胸を貸す立場となります。
ワールドカップ初戦の相手でもあるので、強いという印象付けはしておきたいところ。
多彩な攻撃を試してみてほしいところですね。
応援よろしくお願いします!
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