こんちわ、ナヲヤです。
6月はラグビーのウインドウマンスということで、世界各地で国同士の真剣勝負、テストマッチが行われています。
6/9には日本で、日本代表対イタリア代表のテストマッチ第一戦が行われて日本が勝利をものにしました。
さて、そのほかの国のテストマッチはどんな様子だったのでしょうか?
幸いにして、J-SPORTSで一部有力国のテストマッチが放送されていたので観戦することができました。
ほぼ一日中ラグビー漬けでしたが、いいもの見れましたのでここに書いておきます。
対戦は下の記事をご参考にどうぞ!
NZ対フランス
NZのオークランドで行われたこの試合。
ラグビーファンにとってはお馴染みの、「因縁の対決」的なカードであります。
何故かNZ相手の大事な試合で勝利を収めることの多いフランス。そのインパクトからNZキラーっぽい印象や、NZが苦手意識を持っているかもしれません。
フランスは昨秋、日本代表と対戦し、23-23の同点引き分けとなった相手。
本調子ではなかったとも言われていましたが、日本はフランス相手に十分立ち会える実力がついてきたと言えるでしょう。
そんなフランスが世界ランキング1位であるNZと対戦したらどうなるのか? という意味で注目のカードでした。
前半はNZらしさが見えず、いまいち元気がなさそうなプレーが続きます。
そんなNZに対し、強気で攻めるフランス代表。
不用意なパスでインターセプトを喰らってフランスに先制を許すNZ。あれ、フランス行ける感じ?
NZも一本返しますが、前半は11-8のビハインドで折り返します。
しかし後半、徐々にNZのエンジンが温まってきます。
その後もベン・スミス、リコ・イオアネ、ダミアン・マッケンジーなど、トライ取り放題状態に。
前半、何だったの?
ラウマペはディフエンス吹っ飛ばして派手なトライしていましたね。
終わってみれば53-11のNZの圧勝。世界ランキング1位は伊達じゃないというところを見せてくれました。
このテストマッチは、トゥイヌクアフェというプロップの選手がオールブラックスデビューを果たしました。
クラブの警備員からラグビー選手に転身し、オールブラックス選出というシンデレラストーリーの持ち主。
国歌斉唱の時は泣いていましたね。素晴らしいシーンでした。
オールブラックスデビュー、おめでとう!
オーストラリア対アイルランド
さて、お次はオーストラリアとアイルランドの一戦。
アイルランドはワールドカップ本番で、日本代表と当たるチーム。
おそらく日本代表が入ったプールの中では最強のチームであるので、このチームの仕上がり具合は目が離せません。
かたやオーストラリアは南半球の強豪。
SRやトップリーグでおなじみの選手もチラホラ。
SRとの兼ね合いで多少スケジュールも乱れているかと思い、私はアイルランド優勢かなーと思っていたんですが。
アイルランド、攻めるものの要所でミスがあり、いまいちな展開。
双方PGで得点を重ねますが、試合が動いたのは前半33分、オーストラリアがトライを決めます。
前半は8-6のオーストラリアリードで折り返し。
後半はPGを重ねアイルランドが逆転。更に後半56分、セクストンを投入。
しかし、アイルランドがラックでの油断からターンオーバーを許しボール展開、一気にイズラエル・フォラウ選手にトライを許し再び逆転。。。
と思ったら、その前の反則でトライ無に。すごいブーイングが響いていました。
しかし一度勢いに乗ったオーストラリアは徐々にアイルランドを追い詰めていきます。
後半68分、敵陣深くてPGを得たオーストラリアがショットを決め、再びオーストラリアがリード。
更にリスタートからのキックでアイルランドのペナルティを得てからの猛攻。
最後は日本でおなじみのポーコック選手がねじ込み18-9!
後半80分のホーンが鳴りましたが、アイルランドは最後の一本を狙いに行きます。
ペナルティからのタッチキックでラインアウトを得てアイルランドのモール。
最後の猛攻から何とかグラウディングまで持ち込みトライかと思われましたが、直前にノックオンの判定。
最終スコアは18-9でオーストラリアの勝利となりました。
ロースコアの緊張感のある戦いでした。
デビット・ボーコック選手が鬼のような活躍でした!
南アフリカ対イングランド
最後はこの試合。
エディーおじさんにとってはかつてサポートした国と、現HCを務める国との戦い。
イングランドは2016にエディーおじさんをHCに招いてから無類の強さを発揮していましたが、ここ最近はテストマッチで負けが続いていました。
エディーおじさんという劇薬の副作用でしょうか?
ともかく、ワールドカップが近づいているのにこれ以上負けていられない。
対する南アフリカ共和国。うれしいニュース。
スプリングボクス史上初の黒人主将、̪シヤ・コリシ選手が生まれました。
記念すべきテストマッチとして、南アも負けられない理由がありました。
試合はまさにノーガードの殴り合い的様相を呈します。
先に挙げたオーストラリアとアイルランドの試合とは対照的です。
前半2分には長距離のショットを決めイングランドが先制。
しかもリスタートから全く手を緩めず、その一分後にはイングランドが再びトライで得点。ゴール決まって10-0。
南アもPGで3点を返しますが、前半12分には再びイングランドにトライを許し、徐々に点差を広げていきます。17-3。
イングランドの勢いが止まりません。
前半16分には南アのディフエンスが崩れたところを狙われ追加点を奪われます。24-3。
これは一方的な試合か。。。と思った矢先、南アが意地を見せます。
前半19分、イングランド陣深くのポイントからハーフのデグラークが持ち出しトライ。24-8。
更に前半29分にはイングランドのノータッチとなったキックからカウンターで再び南アがトライ。24-15と徐々に点差を詰めていきます。
南アが止まらなくなってきました。
前半33分にはンコシ選手もトライを決め24-22。
更に38分、モールでイングランドを押しに押し、ラインを下げさせた後たっぷりスペースを使ってスピードに乗ったルルー選手がトライ。29-24。
前半終了間際に南アがペナルティを許し、イングランドにショットを決められ、29-27で前半折り返し。
なんだか既に一試合やったようなスコア状況です。
イングランドが早々に3トライ奪いましたが、南アは4トライ返すという乱打戦に。
とんでもない試合様相になってきていました。
後半は一転して締まった展開に。
南アは後半50分前後に2本のショットのチャンスを得ますが、1本だけ成功で32-27と点差を広げます。
このあたりはずっと南アの攻撃ターンな試合になります。
後半63分に南アがフォワード戦からボールを展開し外に決めてトライ!39-27。
このまま南アペースに引きずり込まれていくのかと思われた矢先、イングランドが長いフォワード戦の末、ラックを飛び越すようなイトジェのトライで39-32と反撃を試みます。
息を吹き返したイングランドから逃げるように後半75分には南アのショットで42-32。
しかし、イングランドは死にません。
後半77分に更に起死回生のトライを得ます。42-39。
イングランドはリスタートからペナルティを得て最後ラインアウトからの攻撃を試みますが、まさかのスティールを受けてそのままノーサイド。
接戦をものにしたのは南アという結果に終わりました。
最後まで勝利がどちらに転ぶか分からない、スリリングな展開でした!
各国、強力に
どの国もワールドカップに向けて強化が順調に進んでいるように思えます。
惜しくも負けてしまった国も、見せ場十分で、ワールドカップで熱い戦いを見せてくれそうな気がします。
まだ一年、いや、もう一年後にワールドカップが迫っています。
日本代表もこの勢いで頑張れ!
応援よろしくお願いします!
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