こんちわ、ナヲヤです。
12月、日本に遠征メンバーが帰ってきて、トップリーグも再開!
大学ラグビーも早明戦があったりと、何かと熱い日々が続いていますね!
ラグビー見に行ってますか~!
私は過去秩父宮の近くに住んでいたので、この時期はしょっちゅうラグビー見に行っていましたが、今は仕事の関係で高知に住んでいるので、生で見る機会が減ってしまい、ちょっとフラストレーションの溜まる日々です(笑)
一番近いのは花園か、大分かな?
たくさん見に行ける人は、もうそれだけで恵まれているんです!!
たくさんラグビー見に行って、2019年はラグビー伝道師になっていてください!
さあ、そんなラグビー伝道師に一歩近づくための話、今日はラグビーのスタッツの話をしようと思います。
はい、ハーフタイムなどで出てくる数字のアレですね!
なんのこっちゃの人もいたかもしれませんが、スタッツが分かるようになると、チームの強み、弱み、相手との相性や選手のコンディションも分かるようになるというスバラシイシステムなんです!
これを機にスタッツを覚えて、一緒に行ったラグビー仲間に自慢してください!
それでは、解説~!
もくじ
そもそもスタッツってなんやねん?
スタッツ(stats)
《statistics(統計)の略》スポーツで、チームや個人のプレーの成績をまとめたもの。「チームスタッツ」 出典 小学館デジタル大辞泉
言葉の定義としては、こんな感じです。スポーツの統計数値のことですね。
分かりやすい例としては野球の打率でしょうかね?
そういう野球の打率に当たるものがラグビーにもあるよ、ということです。
野球でのスタッツが、打率や防御率、出塁率や長打率など、それはもうたくさん数字があるように、ラグビーにもチームの状態をはかるたくさんの数字が用意されています。
全部をのせるのは難しいですが、よく使う指標を挙げていきます。どんな意味を持つのかも含めて、おさらいしていきましょう。
フォーマットが全世界で統一されてはいないため、時には見れない数値もありますが、基礎的な数値は調べれば出てくると思います。
思い出の試合のスタッツを見ながらおさらいするのもいいかもしれません!
得点に関するスタッツ
これはまあ、スタッツというほどのものではないかもしれませんけど、一応!
- T(トライ)
- G(コンバージョンキック)
- PG(ペナルティゴール)
- DG(ドロップゴール)
この指標を用いて、得点の内訳を比較することができます。
点差は無いけど、トライはAチームのほうが多いな、てことはBチームは反則が多いのかな? みたいな。
得点する方法が複数あるラグビーならではのスタッツですね。
攻撃に関するスタッツ(チーム&選手)
ここからは試合中のプレーの内容を具体的に表すスタッツです。
ほぼ同じ内容でチーム単位、各選手単位で出すことが多いです。(チーム打率と打者ごとの打率のイメージ)
最小単位は1試合。もちろん、過去○○試合中での数や、シーズン通してのスタッツを出して他のチームと比較もします。
ゲインメーター(ゲイン、メーターズメイド)
名前が多くてややこしいですが、ゲインとかメーターとかランとか付いていたらこの話であることが多いです。
はよ統一してくれないかな。。。
この指標は、チーム(選手)がボールを持って進んだ距離を示します。
相手に対して大きければ、アグレッシブに試合を展開できているということになります。
2倍くらい差がついていると、かなり一方的な試合展開なんじゃないかなと思います。
ボールキャリー
これはボールを持った回数。選手ごとに見ることが多いと思います。
ポジションや選手の特性によって数字の出方が異なるので、どういうタイプの選手なのか、同じポジションの選手同士を比べてみると面白いかもしれません。
ラインブレイク(RB、ディフエンス突破)
攻撃時、タックルなどのディフエンスを受けたが、ライン突破した回数を指します。
これが多いということはディフエンスに対して優位に立っていることを指します。少なくなっている場合は相手のディフエンスが優秀です。
相手側のタックル回数などと合わせてみるといいと思います。
クリーンブレイク
ラインブレイクとは異なり、ディフエンスを受けず(触れられず)にラインを突破した回数です。
ウイングなどに多くつくのではないでしょうか。
バックスのサインプレーが有効であったり、相手の組織ディフエンスに問題があることを示します。
パス
まんま、パスの回数です。
少ないチームはフォワード戦を挑むことが多かったり、多いチームはフィールドを広く使ってオフェンスをしていると言えます。
ちなみに通常とオフロードパスの回数が分かれていることもあります。
オフロードパスは積極的に使うチームと、そうでないチームが極端なので、チームカラーが出やすい指標と言えるでしょう。
被ターンオーバー
ネガティブな指標です。相手チームにターンオーバー(ボールを奪われること)を許した回数です。
例えばブレイクダウンの攻防に負けたり、インターセプト(パスを横取り)などが起きた場合に計上されます。
攻撃を切られた回数なので当然少ないほうがよい数値です。
防御に関するスタッツ(チーム&選手)
ここからはディフエンス関連のスタッツです!
タックル
タックルに行った数です。成功、失敗問わずです。
時折、タックル数がものすごい数になっている選手がいたりして、スタッツを見て驚くことがあります(笑)
ポジション柄、フランカーにとっては重要なスタッツです。
ミスタックル
ネガティブな指標です。タックルしたが、相手を止められなかった場合の数です。
まあ、相手も強いですから、なかなか0とはいきません(笑)もちろん少ないに越したことは無いのですが。
タックル成功率
タックル数とミスタックル数から求めた成功率です。
おしなべると80%前後が平均値のような感覚です。なので80%後半などだとタックル信頼性の高い選手と言えます。
タックルの回数は1試合だとかなり偏るので、極端な数値の時は母数に注意してくださいね(笑)
ターンオーバー
上述の攻撃の被ターンオーバーとは逆の数値ですね。
相手攻撃時にボールを奪った回数です。
セットプレーに関するスタッツ
近年重要になっているのがセットプレーに関するスタッツです。各セットプレーは成功率を上げて、マイボールを確保しないとゲームメイクが崩壊します。
数値自体はごくシンプルですが、注目してほしい数値です。
スクラム
「8/10」のように、分数であらわされます。
「8/10」の場合は、「マイボールスクラム10回のうち、8回に成功した」という表現になります。
スクラムの成功率は、ゲームにおいて重要な要素です。
単純な力負けだけでなく様々な要因が複合するので、前半にこの値が低い場合は、後半でのリカバリーに注目です。
ラインアウト
表記の仕方はスクラムと同様です。
ラインアウトもゴール前のチャンスでは確実に決めたいセットプレーとなります。
日本代表は他国のプレイヤーと比較して平均身長が低いため、ラインアウトの空中戦では若干不利です。
サインのオプションを増やすなど、今後の対策が必要だと思われます。
反則に関するスタッツ
試合中の規律をはかる要素として大変重要な指標です。
特に日本代表はこの指標が優秀だったことが、2015年のワールドカップでの躍進につながりました。
現日本代表にも、この流れを受け継いでいってほしいと思います。
ハンドリングエラー
ノックオンやスローフォワードにより、相手スクラムになった場合と、パスミスにより敵にボールを奪われた回数を指します。
パスミスを除けば、反則なのでプレーが中断されてしまいます。
2015年の日本代表はハンドリングエラーをほとんど起こしていませんでした。
プレーが途切れないため、敵チームはきついディフエンスを長時間続けなければならず、消耗していったのです。
ハンドリングエラーが少ないということは、それだけで敵にとって脅威になるのです。
ペナルティー
オフサイドや危険なタックルなど、ペナルティーを起こした数です。
ペナルティーは、自陣で起こしてしまうと、キッカーがハイレベルな試合では即失点につながってしまう重要な要素です。
ペナルティーの多いチームは、失点率も高くなります。トライは取れていても、PGで上回られたら目も当てられません。
ピンチの時ほど焦らないでプレーする冷静さが必要です。
その他
ポゼッション
全体の時間を100%として、ボールを保持していた時間の割合を両チームに対して出した数値です。
ボール支配率とも呼ばれます
一見高いほうがいいようにも思えますが、キッキングラグビーでは相手にボールが渡ろうともアンストラクチャーな状況を作るために、ポゼッションを犠牲にする、という戦術なので、一概に低いからダメとも言えない難しい指標です(笑)
テリトリー
フィールドを4等分にして、ボールを持ったプレイヤーがいた時間を割合にして、4領域に割り振ったものです。
地域支配率とも呼びます。
どこでプレーできているかを示しますので、これは明確に敵陣でプレーでいていたほうが有利だったと言えるでしょう。
まだまだあるんだけど。。。
よくテレビ中継などで使われるスタッツをざっと挙げてみました!
最近は細かいスタッツが増えていまして、ジャッカルの数をかぞえたりするところもあったりしますが、かなりマニアックな指標なので興味がある方はいろいろ調べてみてください!
スタッツがわかると、定量的な試合のとらえ方ができるようになります。
「リーチ選手のタックルすごいねー」が「リーチのタックル成功率90%だって!」というように、すごさが数字で表せます(笑)
ゲインメーターを比較すれば、実は効率的に戦っているのは○○チームだったとか、ポゼッションでは有利だったのに勝ちきれなかったのは、敵のXXXのタックル成功率が高くてRBできなかったから、なんて通っぽい会話が展開できますよ(笑)
冒頭にも申しましたが、印象に残っている試合を思い出しながら、その試合のスタッツを見たりして、やっぱり!と思ったり、意外な発見をするのがラグビーファンの試合後の楽しみでもあります。
ぜひスタッツの見方を覚えて、これからの試合観戦に役立ててください!
応援よろしくお願いします!
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