こんにちわ、ナヲヤです。
ラグビーのゲームって、途中途中でスクラムが行われますよね。
最近ラグビーを見始めた人は、「なんか敵味方でごちゃごちゃ押してる。。。」くらいにしかわからなくて、「なんであれ必要なの?」とか「ちょっとスクラムの時間は退屈だよね」とか思っている人が多いかなと思います。
でもラグビーにスクラムは絶対欠かせないプレーですし、ここをよくわからないままラグビーを見るのは、プレーの魅力の半分しか知らないくらいのもったいなさです!
この記事を読んで、スクラムの重要さを知って、ラグビーの奥深さにいち早く触れてください!
スクラムの組み方については「
もくじ
スクラムはどうして発生するの?
スクラムはどちらかのチームで反則が起きた時、再開をするときのセットプレーとして発生します。
反則と言っても、すべての反則でスクラムになるわけではなくて、比較的軽いとされる反則に対し適用されます。
- ノックオン :ボールを前に落としてしまう反則
- スローフォワード:ボールを自分より前に投げる反則
- ノットストレート:ラインアウトの際に、ボールをまっすぐ投げ入れない反則
などなど。
また、オフサイドなどのペナルティが発生する重い反則でも、反則された側の希望で、再開時のオプションとしてスクラムが選択できます。
1試合に少なくとも5~6回は発生するプレーかと思います。
サッカーでいうところのフリーキックみたいなものですね。
スクラムがフリーキックより怖い理由??
敢えて、サッカーを引き合いに出しました。
サッカーの場合、「フリー」キックなので、少なくとも一回は何の制約も受けず、反則された側のチームはボールを動かすことができます。
ですが、ラグビーの場合、スクラムは反則された側に有利なものの、基本的に再開時はボールの所有権がイーブンな状態になります。
反則された側のスクラムハーフが自ボールとしてスクラムにボールを投入しますが、そこから先はスクラムの優劣により、反則した側のチームにボールを取られてしまう危険もあるのです。
つまり、
- スクラムが強いと反則を無かったことにできる。(ちょっと言葉悪いですけど・・・)
- スクラムが弱いと敵の反則をチャンスに変えられない
ことになります。
ここだけ抜き出すと理不尽に思われるかもしれませんが、ラグビーでは、プレーの再開時はボールをイーブンな状態で再開するというルールになっています。(ペナルティ除く)
ラグビーでは、スクラムが弱いと、そもそもラグビーとして成立しないという、大変重要なプレーなのです!
スクラムのルール
全部ではないですが、ざっとスクラムの中でやってはいけないことを挙げておきます。
危険なプレー
- 故意にスクラムを崩す
- 角度を付けてスクラムをセットする
- 故意に後退する
- レフェリーの声より早くスクラムをセットする
禁止行為
組みなおしとなるケース
- 90°以上、スクラムが回った時(故意に回されるように仕向けた場合はペナルティを取られます)
その他
- 一定の距離を押された場合、ペナルティとなる
などなど。スクラムもルールは複雑ですね。
スクラムは押したり、耐えたり、潰したり(笑)
スクラムを見ていると、状況に応じて激しく動くときもあれば、どちらのチームもほとんど動いてなかったりなど、さまざまなシーンがあることに気づくと思います。
「あれ、スクラムって押し合いじゃないの?」って思った人も多いんじゃないでしょうか?
スクラムは状況に応じて「ここでは押そう」とか「ここは無理に仕掛けないでおこう」とか、作戦を練る必要があるのです。
大雑把に、
- マイボールか敵ボールか?
- 自陣か、敵陣か?
で考えてみましょうか?
マイボールで敵陣でのスクラム
これはチームにとってチャンスな状態です。トライ間近な場所で、フォワードがスクラムに自信があれば押しの一手でしょう!
敵のスクラムを押すことで、相手のディフエンスラインを押し下げることができます。
スクラムの後ろから5m以内はオフサイドエリアになるのでバックス=ディフエンスラインが入れません。スクラムが押された敵は、ディフエンスを下げながら攻撃に対処しなければならなくなりますので、スクラムからボールを出したときに有利になります。
そのまま押し続けボールをキープしてゴールに入れば、フォワードのスクラムトライで得点です!
マイボールで自陣のスクラム
ボールをキープしているのですが、ポジション的にはピンチな状態です。
キックなどでピンチを脱出したい状況なので、最優先はボールの確保、そしてバックスへの球出しでしょう。
なので、こちらからは押しに行かず、姿勢を安定させることが多いです。
相手はガンガン押してくるので、それに耐えて、バックスに取りやすいボールを提供するのが理想です。
敵ボールで敵陣のスクラム
ボールは敵にありますが、ポジション的には優位なので、なんとかボールを取り返しチャンスにしたいところ。
相手はボールを確保したいので無理に押してこないでしょう。
だめで元々、ここは全力で相手を押して、あわよくばボールを奪ったり、プレッシャーをかけてバックスのミスを誘います。
相手を押し下げられたら、敵はプレーのためのスペースがなくなり窮屈な状態になるので、ランさせなかったり、キックによる脱出を封じたりすることができます。
成功すれば敵に対し大きなアドバンテージを持つことになるでしょう。
敵ボールで自陣のスクラム
はい、言わずもがなの大ピンチですね(笑)
まず押されないことが最優先事項。きれいにボールを出させたくないのでできればスクラムを押したいところですが、スクラムが回ったりするとかえって敵に有利な状況を与えかねません。
スクラムに自信が無いと、全力で押すのは難しいシチュエーションでしょう。
スクラム後のボール展開に対応するため、押されず、かつスクラム解消後のプレーに対応できるよう備えることが多いように思います。
スクラムは力任せのプレーではないんです!
押し合うイメージから、球技というよりは格闘技みたいなプレーなのですが、ここまでに挙げてきたように、スクラムは極めて戦略性の高いプレーなのです。
単純に力任せで押しているわけではなく、戦略上の判断や、セット時、スクラム中のテクニックなどで、力や体重で劣るチームがスクラムで優位に立つこともあります。
特に今日の近代ラグビーではテクニックの重要性が増してきて、日本のチームも海外の大きなチームにスクラムで勝つシーンもしばしばみられます。よくテレビでは試合中にフォワードの総体重とか出ますけど、重いことだけが重要ではなくなりつつあります。
体格で劣るチームが、スクラムを制するシーンはかなり盛り上がりますので、そんなシーンに出会えるようスクラムにも注目してみてください!
スクラムあるある
- 敵プロップのひげがじょりじょりして痛い
- フロントローがスクラムの中で罵り合う、小声で(レフェリーに聞かれると怒られるから)
- 組んだ瞬間に押せるか押せないか大体わかる
- 相手が強すぎて足があげられず、ボールを後ろに送れないときがある
- フッカーが浮いているときがある
- 巧妙に引いて、スクラムを回すプロップ
- つぶれるときは額から落ちろと教えられる
- ↑怖いけどこれができないと首が危ないから、ラグビー始めたばかりのときは額から落ちる練習させられる
- 苦労してボール確保してバックス展開。ブレイクした瞬間にスタンドオフがノックオンしている →スクラム
- 後半20分くらいのスクラムはマジで帰りたい
- スパイクのポイント(爪)が無いときの滑りっぷり
- グラウンドの耕したいところの上でスクラム練習
- 人数が少ないチームはバックス相手にスクラム練習
- ↑バックスからの不満。フォワードは合わせ練習付き合ってやってんのによ!
- バックスはスクラムの組み方を知らない
- なんだかんだ言って押せると嬉しい
以上、スクラムの解説でした! スクラムもぜひ楽しんでください!
コメントはこちら