こんちわ、ナヲヤです。
花園、大学選手権と相次いで学生ラグビーが落ち着きますと、今度は6ネイションズだったりSRの話題が出てきますね。
日本のラグビーファンは、おそらく日本ラグビー史上最高にわくわく感の高い時代を過ごしているのだと思います。
いよいよワールドカップイヤーとなった2019年は、そのワールドカップのための日本強化施策の一つであるSR参戦が4季目を迎える年でもあります。
我らが日本のチーム、サンウルブズは1/14から始動!
2019シーズンの体制を少し書いてみようと思います。
HCはJJからブラウンへ
昨季HCを務めていたジェイミー・ジョセフは日本代表のHCに専念するため、サンウルブズのHCを退きました。
変わって後任のHCに就いたのが、トニー・ブラウン氏。
昨季のサンウルブズではアシスタントコーチを務めていたので、サンウルブズファンにとってはお馴染みの顔でもあります。
簡単に経歴に触れておきますと、ニュージーランド出身の現役時代はスタンドオフだった選手。
96~04年までスーパー12(SRの前身)のハイランダーズに所属。
99~01年にはオールブラックスにも選出され、18キャップを獲得しています。
さらには06~11年に来日。三洋電機ワイルドナイツ(現パナソニックワイルドナイツ)にも所属し、日本のラグビーもよくご存知です。
11年に現役を引退してからは、様々なチームのアタックコーチとして実績を重ねることに。
パナソニックワイルドナイツやハイランダーズのアタックコーチを経て、2016年からは日本代表のアタックコーチに就任しています。
そのコーチングは世界的にも評価され、今日の攻撃力のある日本代表やサンウルブズを作り上げてきました。
そのスタッフの面々で分かるように、現日本代表やサンウルブズは非常にNZ色の強いチームでもあります。
HCが変わったとはいえ、大きな体制の変更ということではなく、今までの路線が踏襲できていると思っていいのではないでしょうか。
サンウルブズは「なぜか」毎年物議を醸すHCの交代劇があるのですが、今回はその影響が最も小さいんじゃないでしょうか(苦笑)
攻撃力においては、SRのチームの中でも屈指のものを持つサンウルブズ。
昨シーズンは後半その攻撃力が随所にみられる戦いができていたので、その勢いを今季は序盤から発揮してもらいたいですね!
新キャプテンに、リトルとミラーが就任
キャプテンも新任です。
2019年はセンターのマイケル・リトル選手とプロップのクレイグ・ミラー選手が共同キャプテンとしてサンウルブズを率います。
リトル選手は昨季のSRベスト15にも選出された、サンウルブズの突貫役として数々のチャンスを作ってきた名センター。
必ずゲインを切ってくれる頼もしいセンターで、もはや彼無しではサンウルブズの攻撃は語れないくらいに、重要な選手です。
まだ25歳(2019年1月時点)で意外と若い(もっと歳いっているかと思ってました…)
トップチャレンジリーグの三菱重工ダイナボアーズにも所属していて、今季の入れ替え戦でトップリーグに昇格しているので、来季のTLでは姿が見られるかもしれないですね。
一方のキャプテンであるクレイグ・ミラー選手。
彼も昨季からのサンウルブズ加入組。TLではパナソニックワイルドナイツでプレーしています。
安定感のあるスクラムと、大型プロップながらも豊富な運動量が持ち味の選手で、プロップらしからぬ華麗なランが印象的でもあります。
サンウルブズは2季目から共同キャプテン制を採っており、2シーズン目はエドワード・カーク選手(フランカー)と立川理道選手(センター)。
3シーズン目はヴィリー・ブリッツ選手(エイト)と流大選手(ハーフ)と、フォワード、バックスから1名ずつ選出しています。
今回もそのケースに当たりまして、フォワードとバックスからの選出になります。
クレイグ・ミラー選手自身がコメントしていましたが、プロップは80分フルに出場できることが少ないポジションなので、そこはリトル選手にカバーしてもらいたい、と。
勿論フォワード、バックスそれぞれにリーダーが必要でもありますが、こういった側面もあるんだなと。
リトル休まないしね(笑)
あと選出の理由を推測するなら…
- 2人ともニュージーランド育ち
- 英語コミュニケーション可能
- どこかの代表でない
てところが挙げられますかね?
NZ色の強いコーチ陣に対し、コミュニケーションの取りやすいプレイヤーであること。
英語圏でのSRのゲーム、国際色の強いサンウルブズというチームの中で、コミュニケーションを取りやすい英語が母語であること。
またワールドカップイヤーなので、国代表の線が濃厚な選手はコンディションを整える必要もあり出場機会は制限されるであろうこと。
このあたりを考えると、彼らがキャプテンに就任することは違和感ないかなーと思います。
彼らがどこかの国代表でないという事実は、なんだかずいぶん贅沢な話だなと思いますけどね(笑)
新顔、続々
現時点でのスコッドを見てみると、新顔がたくさんいますね。
- アレックス・ウォントン(PR)
- サム・プラットリー(PR)
- パウリアシ・マヌ(PR)
- 山下裕史(PR) …(ヤンブーいらっしゃい!!)
- マーク・アボット(LO)
- カラ・プライアー(LO)
- トム・ロウ(LO)
- ベン・ガンター(FL)
- ツイヘンドリック(FL)
- ダン・プライアー(FL)
- ジェイミー・ブース(SH)
- シェーン・ゲイツ(CTB)
- フィル・バーリー(CTB)
- レネ・レンジャー(CTB)
- ヘンリージェイミー(FB)
今季からサンウルブズに参加する選手を挙げています(間違っていたらすみません…)
これからスコッドに招集される選手も多いと思うので、これから増える可能性は大いにありますが、全くメンバーに代わりなさそうなのはフッカーくらいかもしれません。
これもワールドカップイヤーであることが影響していると思いますが、序盤から日本代表以外の選手の招集が多くなっていますね。
2019シーズンのSRでは、その後にワールドカップが控えていることから、代表主力の選手は慎重に起用されることになると思います。
それを見越して、負荷の高いポジションに関しては代表外からの招集で選手層を厚くし、特定の選手に負荷がかかり過ぎないよう調整されていくと思います。
上に挙げた選手たちも、SRのキャップ数が多いベテランが中心です。
こういった選手の中で、日本代表のメンバーをうまくローテーションして負荷をかけず経験を積ませていきたいのでしょう。
SR経験の豊富な選手の中で、世界のチームとしての戦いもいち早く吸収していってもらいたいですね。
更に欲を言うと、追加招集の中で日本の若い選手もガンガン使ってほしいなーと。何だったら大学生とか(試合に出せるのか分かりませんが…)
今後を考えると世界のチームと戦える機会は今がピークかもしれないので、少しでも多く次世代を担う選手にはSRの肌感を感じてほしいなというのは独り言…。
4季目は何勝できる??
3季目は3勝を重ねました。
非常にゆっくりした歩みではありますが、着実に成績は向上しているサンウルブズ。
昨季はシーズン開幕直後に怪我人を多数出してしまうという出遅れで、勝てそうな試合もいくつか落としてしまった印象があります。
何とか後半は持ち直して、昨季を上回る3勝を挙げることができましたが、本来の実力で言えばもう少し勝てた気もする、もどかしいシーズンでもありました。
今季はTLの日程改変もあって、昨年よりは多少負荷は少なくなっているかなとは思います。
例年、1勝目が遠くヤキモキさせられるサンウルブズファンですが(笑)、今季は開幕から勝ちまくってサンウルブズだって強いんだぞというところを見せてほしいです。
もともとサンウルブズは日本代表の強化施策の一環でSR参戦をしているわけですが、ワールドカップが終わると一旦節目を迎えることから存続問題が持ち上がると思います。
現状ではSANZARとの契約問題や他チームとのレベルの差などがしばしば話題に挙げられ、サンウルブズがSRに参加する意義が毎年問われています。
もちろん、そういった解決しなければならない課題があるのは事実で、そもそも解決する必要があるのか、というところも議論する必要があるのですが、私自身はサンウルブズというチームが大変好きなので、ワールドカップの強化施策とか、代表云々は抜きにして、純粋にサンウルブズには2020年以降も存続してほしいなと思っています。
いつの間にか、日本代表以上に、いろんな国から選手が集まってできた混成チームに魅力を感じるようになっていたんですよね。
そのためにもサンウルブズには成長してもらって、SRの他のチームを脅かす存在になってもらい、世界中のラグビーファンから存続を希望されるチームになってもらいたいと思っています。
4季目、確かな爪痕を残してほしいです!
応援よろしくお願いします!
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