こんちわ、ナヲヤです。
日本では「なでしこジャパン」とか「侍ジャパン」のような、各スポーツの日本代表チームに愛称があったりしますね。
なでしこなら「ああ、女子サッカーだな」とかぱっと思いつくので、いいネーミングだなと思います。
さてラグビーでは日本代表に何という名前が付いているでしょうか?
前述のなでしこや侍は、おそらく日本人が付けたものと思いますが、ラグビーの場合はちょっと違うのです。
今回はそれをご紹介しようと思います。
もくじ
チェリーブロッサムから、ブレイブ・ブロッサムへ
日本代表の愛称は、ラグビーファンならご存知でしょうか?
ブレイブ・ブロッサムズ!
日本語に訳すなら「勇敢なる桜戦士達」と言ったところでしょうか。
そもそも、ブロッサムズは桜のエンブレムからわかるものの、なんでブレイブなんでしょう?
実はブレイブ・ブロッサムズは、最近できた愛称で、それ以前はチェリーブロッサムズと呼ばれていたようです。
ブレイブが冠につくのは、2003年のワールドカップ。
その大会での第一線の日本代表の相手はスコットランド。(何かと縁がありますね…)
当時は日本代表の評価は今ほど高くなく、スコットランドの楽勝ムードが漂っていましたが、その前評判を覆すかのように、日本代表は鋭いタックルを見せ、スコットランド代表に食い下がったようです。
結果として、試合は11-32でスコットランドに敗れはしましたが、予想に反して勇敢なタックルをし続けた日本代表を、翌日のオーストラリアの地元紙は見出しでこう取り上げたそうです。
BRAVE BLOSSOMS
と。
それ以前はチェリーブロッサムズと呼ばれていた日本代表ですが、この日を境に英語圏に急速にこの愛称が広まっていったようです。
名付けたのは日本代表の奮闘に感銘を受けた海外のファン(記者)だったんですね。
よほど愛称とイメージがあっているのか、割と英語圏では日本代表は人気がありますよね。
2015年の南ア戦も、地元のラグビーファンは日本を応援している人も少なくなかったようですし。
自称じゃなくて世界に付けてもらった愛称というのがたまらなくカッコいいと、私自身は感じています(笑)
ニュージーランドはオール・ブラックス
むしろ、ニュージーランド代表っていうより、オール・ブラックスと呼ぶ方がそれらしいくらい、定着しているこの愛称。
この愛称もおぼえやすいですよね。
オール・ブラックスのジャージは、上下で黒一色。
それでオール・ブラックスなのかな、と思います。
実はこのオール・ブラックスという名称、嘘か真か、日本人が名付けた説があります。
当時、ニュージーランド代表はフォワードの選手もバックスのように走り回ることから、
オール・バックス
と呼ばれていた時期があった、と。
しかし、それを聞いていた英語に慣れていない日本人がジャージの色もあって「オール・ブラックス」と聞き間違えた。
それを聞いたニュージーランド人、「オール・ブラックスでもアリじゃね?」と思ってそちらを使いだした、と。
かなーり眉唾な説なので、信じる信じないはお任せしたいのですが(笑)
日本人が名付けたかもしれない、世界一有名なラグビーのチーム名、というお話(笑)
あわてて自称したスプリングボクス
南アフリカ共和国の代表チームは通称、「スプリングボクス」
同国の国を代表する動物である「スプリングボック」(鹿みたいな動物)が由来です。
このエンブレムを付け始めたのは南アが1906年、英国に遠征する際だったようです。
で、ここでも本当かどうかわからない話なんですけど、当時南アの代表チームにはまだ正式なエンブレムや愛称がなかった、と。
でもこのまま英国に渡ったら、いじわるな英国人に変な愛称を付けられかねない! と南アが危惧。
急遽遠征までに正式なエンブレムを作ってしまえと、スプリングボックをモチーフにしたエンブレムを作成。
そのままボクスが愛称に定着、と。
当時の新聞記者もスプリングボクスという名称を使っているらしいので、1906年には既にあったみたいですが。。。
これも、本当かな???(笑)
ヨーロッパの国々はどんな愛称?
意外や意外。
ラグビー発祥の地にほど近いこれらのチームには、これと言った愛称が無いみたいです。
一応イングランドには、「レッド・ローズ」。
ウェールズには「レッド・ドラゴンズ」という愛称があります。
レッド・ドラゴンズはまあ聞きますね。
スコットランドとアイルランドに至っては、愛称らしきものがなさそうです。
なんか、真っ先にできそうなもんですけど、意外ですよね。
6ネイションズで言いますと、フランスは「レ・ブル」 (Les Bleus) 。
これはフランスのジャージが青であることに由来します。
最後の1国、イタリアは「アズーリ」。
これもイタリア語で青の意味を持っていて、由来はフランスと同じくイタリア代表のジャージの色。
読み方は違えど、フランスとイタリアは同じような愛称を持っていたりするのです。
日本と戦ったジョージアとロシアの愛称
テストマッチで日本と戦ったことのあるこの2国。
まずはスクラム修羅の国、ジョージア代表の愛称ですが、「ザ・レロス」と言います。
由来は、ジョージアの古いスポーツであるレロ・ブルティからとられているそうです。
このレロ・ブルティは非常にラグビーに似ている競技だそうで、古くは中世から19世紀まではジョージアで盛んにおこなわれていたようです。
近年になって、レロ・ブルティの競技者はラグビーユニオンの選手に転向していき、かの国のラグビー人気を支えているそうです。
レロ・ブルティはジョージア政府によって無形文化財に指定されています。
日本で言うと、相撲のような位置づけでしょうか?
2018秋のテストマッチで日本と戦ったロシアの愛称は「ベアーズ」
ロシア代表のエンブレムに使われているシロクマが由来です。
あまりロシアのラグビーの話は聞きませんが、ロシアの人は体も大きいので本格的にラグビーに注力されたら相当強いのでは?
実際テストマッチの時に、日本はランキングの差を感じないほど苦しめられました。
そんなパワフルなロシア代表の愛称にぴったりな「ベアーズ」です。
パシフィックアイランダー達の愛称
オリンピックでの7人制での金メダル獲得が記憶に新しい、フィジー。
15人制代表は、「フライング・フィジアンズ」と呼ばれています。
ランニングとパスワークが変幻自在なので「フィジアン・マジック」とも呼ばれる独特なスタイルのチームです。
何かそれっぽくてこの愛称はかっこいいなと思っています。個人的にはジャージがカッコイイなと思っています(笑)
サモアは「マヌ・サモア」
由来はサモアの試合前の舞踏「シヴァタウ」の歌詞、マヌ・サモアから。
意訳すると「チーム・サモア」という意味合いのようですが、調べてみると「マヌ」は獣だったり鳥だったりの意味があるようです。
つまり、「マヌ・サモア」は「サモアの獣たち」という意味になります。
闘争心溢れる愛称でかっこいい!
最後、去年日本代表ともテストマッチで戦ったトンガは、「イカレ・タヒ」
イカレが鷲で、タヒが海。
海洋民族らしい、「海鷲」の愛称です。力強い彼らにぴったりの愛称だと思います!
記者に間違えられたアルゼンチン代表
近年急速に力を付けていて、南半球の雄となりつつあるアルゼンチン代表。
サッカーのジャージと同じデザインの水色と白の縞々のジャージに輝くエンブレムのモチーフは、「ジャガー」
でもアルゼンチン代表の愛称はなぜか「ロス・プーマス」
なんでこんなことに? というところですが実はこれ南アフリカの記者がエンブレムの「ジャガー」を知らず、「プーマ」と間違えたことによるもの。
そのまま現地でプーマとして報道され誤解がそのまま広がっちゃったというスゴイ由来があります。
ちなみにこれがジャガー。
で、こっちがプーマ。
ジャガーの模様が無い(笑)
アルゼンチン代表が大らかだったのか、南アが譲らなかったのか分かりませんが、結局このまま「ロス・プーマス」が愛称として定着。
いいのか、それで??
ちなみに「ジャガーズ」の名はSRでアルゼンチンのチームがちゃっかり使っていたりします。
もう間違えられたくないのかもしれません(笑)
オーストラリアはカンガルーですか?
と思った人。惜しい。
オーストラリアはワラビーズです。似ているけどカンガルーよりちっちゃい動物です。
何でカンガルーズにならなかったのかって?
実はオーストラリアでは、我々が普段目にする15人制、通称ラグビーユニオンとは別に、13人で行われるラグビーリーグが盛んです。
そのラグビーリーグのチームをカンガルーズと呼んでいて、ユニオンのほうはワラビーズになったということです。
不思議な歴史がありますね(笑)
海外からも愛される代表チームを目指して
愛称のある各国代表を紹介させていただきました。
面白いのはどのチームの愛称も、自国内だけでなくて、世界で使われる愛称になっていること。
これがラグビーのグローバル性を表現しているかのようで、私は好きな文化です。
日本代表を愛してくれる海外ファンがいるなんて、ちょっと胸が熱くなりませんか?
無論、日本人だから日本代表だけでなく、オール・ブラックスを応援する人だっているでしょう。
私はそんな国境を越えた自由な文化があるラグビー文化を素敵だなーと思っているのです。
ほかにも色々な愛称があるので、気になった方は探してみてください。
応援よろしくお願いします!
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