こんちわ、ナヲヤです。
今まで更新できてなかったので、ちょっとでも記事を多くしておきたい今日この頃。
今日は昨日少し触れた花園決勝での大阪桐蔭が取った戦術について書いてみようと思います。
特に感銘を受けたのは大阪桐蔭の後半のモール戦法。
桐蔭学園のディフエンスを破るために大阪桐蔭が用意した周到な戦術。
そんな風に感じた理由を私の目線で書いてみます。
インプレー内でのモールの選択
モールをインプレーの中で選択すること。これはラックよりだいぶ難しかったりします。
ラックならフォローさえ間に合っていれば、地面に寝てしまえばそんなに簡単にはボールを奪われません。
しかし、モールを作ろうとした場合、立ってプレーする必要があるためタックルを受けても倒れず、また立ったままフォローを待たなくてはいけません。
フォローが遅れると確実に立ったままボールに絡まれますから、倒れてラックに移行しないとアンプレヤブル(プレー不能状態)の反則を取られたりします。
モールは条件が揃っていないと形成するのは難しいプレーなのです。
大阪桐蔭の戦術として「敵陣22mライン内で中央にポイントを作ったらモールで押す」などのサインプレーに近い決め事があったのではないかと思います。
モールの選択によるメリット
花園決勝、後半に行われた一回目はモールがうまく組めず不発でしたが、2発目は比較的きれいにモールを形成。
ディフエンス側としてはやすやすモールを組ませる訳にはいかず、一発目はすぐに起点を引き倒せましたが、2発目は起点がしっかりしておりモール完成しておりました。
ディフエンスの要点としては第一にモールを成立させないという点にあるかと思います。
とはいえ、ポイントサイドという危険な場所をノーディフエンスで無視するわけにもいきません。
モール作るまでも無く突破されてしまいますから。
押し込まれつつのフォワード戦という不利な状況にありましたが、桐蔭学園には強いタックルで相手を確実に倒すディフエンスが必要だったかなあと思います。
真ん中で綺麗にモールを作られるとこれは相当キツイ。
モールディフエンスに取られるのでどんどん左右のディフエンスは薄くなります。ボールが出てきて左右に展開された場合は大ピンチです。
しかもモールディフエンスに加わったとしても、ドライビングのスペースが大きいので左右に振られまくります。
実際トライに結び付いたモールは15mほど押す間に何回かドライビングしています。
人をかけ過ぎるわけにいかず、かといってモールは止まらず。
桐蔭学園はかなり苦しい選択を迫られたでしょう。
外への攻撃は展開を意識させる布石だった?
後半になって何回か、大阪桐蔭は外のディフエンスの裏にキックを蹴っています。
展開したうえでの機動力を使った戦法を後半になってから使いだしたので、桐蔭学園は多少外目のディフエンスに意識が向かったでしょう。
ただし外の攻撃はあくまで通常のライン攻撃が主でした。
大阪桐蔭はサインは数回使っていたと思いますが、中央寄りを突破するようなサインが多かったように感じます。
綺麗にブレイクすれば理想ですが、そうでなくてもフォワードによるモールを作ってラインディフエンスをさせないプレーで相手をかく乱しました。
外に意識を向けさせることで、中央の攻撃をしやすくした。
私が大阪桐蔭の後半の攻撃に大きな広がりを感じたわけには、こんな理由がありました。
高校ラグビーもハイレベルに
今回準決勝以上の試合しか、全部きちんと見ていませんが、高校ラグビーも凄くレベルが上がったと感じました。
まずブレイクダウンの攻防が非常に速い。
これはSRなど海外のプレイヤーの影響が大きくなっているのだと思いますが、そういったプレイヤーのプレーを見る機会が多くなって自然と国内の学生プレイヤーが求められるプレーの水準もひきあがっているのではないでしょうか。
またキッキングラグビーも徐々に浸透してきているように感じます。
昔(相当昔ですw)は、一度ボールを確保したら手放すなっていう戦い方がセオリーだったように思います。
今は如何にディフエンスの手薄な場所にボールを差し込むか、が重要になっていて、昔よりも戦術が立体的になっています。
まだまだ戦術に広がりを見せるラグビー。
2019年はラグビーイヤー!
各地で行われる熱い戦いが、ラグビーの領域をさらに広げてくれることに期待ですね。
応援よろしくお願いします!
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