こんちわ、ナヲヤです。
冬のラグビーシーズン。花園もあっという間に終わってしまった感があります。
さて、今週末の1/12には大学選手権の決勝が行われますね。
今年は準決勝で大事件が起こりました。
大会10連覇のかかっていた帝京大学が天理大学に負け、姿を消したのです。
超久しぶりの帝京大学がいない決勝戦!
優勝を手にするのは明治、天理、どちらなのか、見どころをまとめてみたいと思います!
苦戦の末、早稲田を下した明治
去年は打倒帝京の旗頭であった明治。
関東対抗戦では帝京大学をきっちりと下しており、8年振りの対帝京大学戦の勝利により、大学選手権での優勝争いの最有力候補として名乗りを挙げ、、、るはずだったのですが、その後の12/2に行われた早稲田とのゲームは31-27で落としてしまいます。
これによって早稲田(と帝京)に関東対抗戦での優勝を奪われてしまった形となった明治。
同じカード出の対戦となった大学選手権準決勝は雪辱に燃えていたに違いありません。
試合は点差の離れない緊張感のある展開に。
早稲田が先制したものの、すぐに明治も追いついてくるという前半の展開。
準々決勝から復帰した山沢選手や、早稲田のスクラムハーフ、齋藤選手などの次世代を担うタレントたちの活躍が光ります。
明暗を分けたのは、後半の明治の粘り強いディフエンスだったように思います。
早稲田による30次を超える怒涛の攻撃を耐え抜き反撃。
着実に得点を重ね早稲田を引き離しにかかります。
しかし、準々決勝諦めずに攻撃を重ね慶応義塾大学に逆転勝ちした早稲田もそう簡単には屈せず。
最後の最後で追い付きにかかります。
後半38分の土壇場に残り4点差まで詰め寄った早稲田はそこでも連続攻撃で明治を崩しにかかりましたが、2度の敗北を喫す訳にはいかなかった明治。
きわどい勝負をものにして、決勝進出を決めました。
そのスコア、31-27。奇しくも関東対抗戦での敗戦のスコアをそのままひっくり返した形での勝利でした。
最後まであきらめなかった早稲田の攻撃も素晴らしかったです!
ギリギリまでどちらが勝つか分からない、見ごたえのある試合でした。
帝京の10連覇を阻んだ天理
帝京大は大学選手権9連覇中の絶対王者。
対するは関西の雄、天理大学。
この二校、2011年の決勝の舞台でかつて対戦していますが、その際は15-12で帝京大学が勝利しています。(2016年の準決勝でも対戦しています)
2018年になって他大学の実力も均衡してきてその地位を脅かされるようになった帝京大学。
関西の雄に対しどのような戦いを魅せるのか注目でした。
しかし、この準決勝ではやや帝京大学らしからぬプレーが目立ちました。
まずスクラムが安定しませんでした。
体格からすると、天理大学のフォワードの平均体重は100キロを下回っており、一見すれば帝京大学有利と思われましたが、天理大学のスクラムは低く安定し押されるどころか帝京大学のスクラムを何度も脅かしました。
またラインアウトも帝京大学は安定を欠いていました。
タイミングが合わず、ラインアウト起点でのボールをうまく連携することができていませんでした。
そして、それ以上に天理大学のディフエンスは素晴らしかったです。
ラインブレイクを許さない安心してみていられるディフエンスで帝京大学の前進を悉く阻みました。
あの攻撃力のある帝京大学が形無しでした。
ブレイクダウンでも、息をつかせず積極的に帝京ボールに働きかけ、最後まで帝京にペースを掴ませませんでした。
29-7で天理大学が勝利。
絶対王者、帝京大学に完勝と言える、堂々たる試合ぶりでした。
実は大学選手権は関西勢で優勝したのは同志社大学のみ。
しかも最後に優勝したのは1984年と35年も前になります。
天理大学にはその35年振りの関西勢による優勝もかかっています。
好ゲームが期待されますね!
そして敗れた帝京大学。10連覇という偉業は夢と消えましたが、ここまでの王者としての戦いが如何に困難であったかを物語るようです。
この10年間、すべての大学がいかにして帝京大学に勝つかを考えてきました。
その打倒帝京大学の一念は、日本の大学ラグビーのレベルを大いに引き上げたと思っています。
来季はまた挑戦者として大学ラグビーを盛り上げてくれることでしょう!
両校の強みを比較
ということで、1/12(土)の対戦カードは明治大学vs天理大学ということになりました。
ここで両校、どういった強みがあるのかを検証してみましょう。
実は今季の練習試合では2戦して2度勝っているのが天理大学!!
苦手意識でもあるんでしょうか、直近の対戦成績では天理大学が圧倒的有利です! 負けるな、明治!!
明治大学と聞くと、往年のオールドファンには「重戦車」と称されたスクラムのイメージが強いですね。
今年の明治もスクラムは強いです。
早稲田との準決勝では1度大いに早稲田のスクラムを粉砕するシーンがありました。
平均体重は105キロ程度と、大きさでは申し分なし。
対する天理大学もスクラムは非常に素晴らしいものを持っています。前述のとおり平均体重は97キロ程度と、明治に比べるとやや劣りますが、帝京戦では実に4度のペナルティをスクラムで奪っています。
思うに、バックローがいいんですね、天理は。
体重差では劣りますが、横に崩れずまっすぐ押す力があります。帝京はど真ん中を割られるシーンもありました。
明治との体重差は脅威ですが、耐える力も持っています。
明治と同等の体重の帝京大学にも押され負けるシーンはありませんでした。
フロントローがめくられそうになっても、バックローで耐えることができています。
体格に勝る明治か、技術を駆使した天理か。スクラム対決は注目ですね!
関西リーグお馴染みの、1列の名前を呼ぶ応援も、ひそかに楽しみの一つであります(笑)
さて、もう一つ注目したいのは両チームのディフエンス力の高さ。
準決勝の二試合。
明治大学、天理大学いずれのチームも勝利の要因はディフエンスであったと関係者は話しています。
準決勝を見返してみましたが、両チームきれいにラインブレイクされたシーンは特にありません。
明治は長い早稲田の連続攻撃にも耐えきれる集中力の高いディフエンスが可能ですし、天理大学は相手に楽をさせないしつこいアプローチでリズムに乗せないディフエンスがウリです。
お互いがこのディフエンスを切り崩すのは至難の業…。
決勝戦はどちらも20点以内のロースコア対決になりそうな予感!!
今季の大学選手権は熱い!!
帝京を倒した勢いと練習試合での内容で、若干天理に分があるのかな、と私は見ています。
ただ、両校に大きな差があるわけではなく、ちょっとした試合の展開でどちらにも十分に優勝の可能性はあると思います。
しかし、今季の大学ラグビーは混戦していますね。
帝京の王座陥落もありましたが、ポスト帝京の座を狙うチームはどこも個性的で実力が伯仲していますから、どこが勝ってもおかしくない、非常にスリリングなシーズンんとなり、非常に楽しめました。
そんな2018‐2019シーズンも1/12でとうとう大学選手権の決勝戦を迎えます。
かたや22年振りの古豪復活となるか、明治大学。
35年振りに関西勢復権へ、天理大学。
熱い戦い、楽しみですね。
応援よろしくお願いします!
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