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サンウルブズ対ライオンズ戦を振り返ってみる話

サンウルブズ対ライオンズ戦を振り返ってみる話

こんちわ、ナヲヤです。

観てましたか? 3/18に日付が変わった直後あたりに行われた激闘を!!

結果で言うと負けはしましたが、今季の5試合の中では最も内容が良かったのではないでしょうか。

さっそく振り返ります。

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戦前のムード

正直、シャークス戦がショッキングな内容だったので、ライオンズ相手に、いかに負けるかが焦点でした(サンウルブズ、ごめんなさい)

昨季、7-94という大差をつけられて惨敗し、「SRなめんな」とまで言われた相手。しかも昨季の準優勝チームでもあります。

そんなわけでサンウルブズファンにとっては、因縁どころかトラウマもんのチームです。

正直、勝利は想像できず、失点は50点以内に収めてほしい。。でないとまたファンが遠ざかる。。

くらいに思っていました。

サンウルブズはそんな私の想像を、少しづつ覆してくれました。

前半、引き離されるかと思ったが。。

開始早々、PGでサンウルブズが先制。

キッカーはトゥポウ。GKのイメージはあんまりなかったのですが、普通にうまいです(笑)

しかし、先生の喜びも束の間。前半8分には、ディフェンスラインの綻びをライオンズフッカーのマルコム・マークスに突かれ、最後は大外のフルバック、アンドリース・クッツェーに決められてしまいます。

ラグビー史上最高のフッカーとも言われる、マルコム・マークス。彼はまさにこの試合を象徴するプレイヤーでした。

次は前半18分頃。サンウルブズのマイボールスクラムがライオンズスクラムに引っぺがされ、そのままトライに。

今日はスクラム行けると思っていただけに、このトライの取られ方はショックでした。

「押そうと思えば押せるのだ」と言われているようで、昨年の悪夢がふつふつと蘇ってくるのです。同じ思いの人、多かったはず(笑)

この時点で14-3でリードを許していましたが、前半の前半で折れるほどサンウルブズはヤワではありませんでした。

今度は逆に敵陣ゴール前でスクラムを得たサンウルブズ。

安定のボール出しから、センター、トゥポウがディフエンスを巻き込み、フランカー、ラブスカフニにオフロードパス。

ゴールポスト根本にグラウディングを図るも、惜しくもトライならず。

しかし冷静にボールを支配し、スクラムハーフ、流からポイント脇に走り込んだフルバック、松島へパス。そのままトライ!

松島の技ありランでした! 前半22分。

これまでの試合はゴール前でフェイズを重ね、反則でボールを失うという消化不良なプレーが多かっただけに、フェイズで消耗することなくトライを取る形ができつつあるのが凄くイイ!

またライオンズにも油断があったように思います。

明らかにディフエンスは松島に意識が行っていませんでしたし、ゴールエリアにグラウディングのスペースを空けているのも致命的なミスです。

ライオンズはどこかで、昨季のサンウルブズをイメージしていたのでしょう。

隙を作る油断がライオンズにはあったし、その隙を逃さずにトライを取った松島が素晴らしかったのです。

今日は喰らい付いていけそうだと思いました。

しかし、ライオンズは逆転を許してはくれませんでした。

前半25分、サンウルブズ陣深くでラインアウトからモールに移行。

サンウルブズはモール内でのペナルティも取られ、浮足立ったところをマルコム・マークスにトライを奪われました。

ライオンズはモールがうまいチームです。

サンウルブズはモールディフエンスに関してはうまいほうだと思うのですが、前半はライオンズのモールに良い様にやられました。

相手のモールのうまさもさることながら、ラインアウトで相手にプレッシャーをかけられないのが痛い。。

一応このラインアウトはサンウルブズもつっかけに行っていますが、相手の前に出られていないのであまり効果がありませんでした。

ディフエンス時のラインアウトでも、相手のオプションを邪魔するための工夫は、今後必要になるでしょう。。

せっかくトライを取ったのに。。と残念な気持ちでしたが、ここでもサンウルブズは折れませんでした。

前半30分。

ライオンズのノックオンオフサイドから流が速いリスタートを決めます。

外目でトゥポウが作ったラックから流が敵の裏にキック。キックをチェイスしたウイング、サウマキがそのままタックル。

こぼれた球を自分で拾って、フランカー徳永、最後はプロップ、クレイグ・ミラーという鮮やかトライを決めました!

ゴールも決めて19-17。喰らい付いてるぜ!

さらにサウマキ君、前半終了間際にもフィジカルで大ゲインを決めます。

ライオンズのセンター、マプーを吹っ飛ばしてそのまま中央突破を図ります。

ヤンチースに捕まりましたが、ボール出しには成功し、流からヴィンピーで近場に一発!

お次はトゥポウからゴロパントが出て、タッチラインギリギリを徳永が走り込みます。

ていうか、徳永。ウイングみたいです(笑)この前のレベルズ戦で味をしめたのか(笑)

結果は惜しいところでタッチを割っていたため、トライはならなかったのですが、ライオンズ相手に十分手ごたえを感じる内容となっていました。

後半も激闘

JSPORTSオンデマンドで観戦していましたが、前半のハイライトかと思っていたら後半始まっていました(笑)

「あれ、陣が逆?」とか思ってたら実況陣の「あー!?」でビックリ(笑)。何故かライオンズがトライ。。

どうやらキックオフのキャッチで立川が蹴り返そうとしたらチャージを受けてターンオーバーされ、そのままトライという結果になったようです。

しっかりしてけれ、カメラさん。。。(笑)インタビューからいきなり切り替わって何が何だか分からんかったわ(笑)

というわけで、後半始まって早々トライを取られ26-17に。

ちょっと嫌なムードになりつつありました。

試合は10分ほど停滞しますが、後半50分にやってくれました、サウマキが。

スクラムから立川、トゥポウと飛ばしつつ、最後は大外のサウマキ君に。

さて、流れてきているディフエンスが2人いましたが、サウマキ君、スピードの緩急を使ってうまく2人のタックルを外します。

さらに、遅れてやってきた最後の一枚も、わざと手前でスピードを落とした後に再加速。

ほぼアクセルワークだけで3人抜きしてトライ。

サウマキ、恐ろしい子っ!!

「そりゃ大学選手権では止められないよ」ていう野澤さんのお墨付き(笑)

攻撃に関しては頼りがいのあるウイングに育ちつつありますね!

難しい位置でしたがキックも決まり26-24。再び2点差に迫ります。

そして待望の後半58分。。

サンウルブズのラインアウト失敗から敵にボールを奪われ、敵バックスへボールが展開されます。

ヤンチースからボールが離れる瞬間に、鋭く飛び出したのが姫野!!

インターセプトに成功して、征くは無人のフィールド!

グラント・ハッティングとともに手を高々と上げて、ゴール中央にトライ!

ライオンズ相手に逆転の瞬間でした!

ヤンチースの癖を狙っていたんでしょうか、飛び出す勇気に乾杯!(なんのこっちゃ)

中村のGKも決まって26-31、5点リードします!

しかし、リスタート時に不運がサンウルブズを襲いました。

ボールをキャッチしたサウマキに、マプーが絡みにかかります。そこをスイープしようとしたヴィリーがネックロールの判定を受けペナルティに。

キックから怖いライオンズのゴール前ラインアウトを献上する結果になります。

モールが綺麗に出来上がってしまい、ディフエンスも検討していたのですがうまくドライブされ、最後はまたしてもマルコム・マークスにトライを決められました

ゴールも決められ33-31。逆転できていた時間はわずか2分ほど。

さらに後半70分頃にはサンウルブズ陣内10mライン付近で、フッカー坂手がノットロールアウェイを取られペナルティに。

またしてもライオンズはゴール前ラインアウトを選択します。

ラインアウトでモールを形成されましたが、サンウルブズは先ほどのモールで修正したのか、モールの前進を許しませんでした。

しかしバックスに展開され、最後はファンレンズバーグにトライを許し、40-31。

残り時間から考えると少し厳しい状況に。。

焦りもあったのか、途中レメキのゲインもありましたが、サウマキが孤立の中でノットリリースザボールになるなど、攻撃が噛み合わない箇所も。。

後半79分。

パスミスからライオンズに大ゲインを許し、再びサンウルブズはピンチに陥ります。

ライオンズがチョンと浮かせたパントを松島がフェアキャッチで確保。何とかピンチを脱出、と思いきや。。

ライオンズが全員上がっているのを見逃さなかった松島。すぐにボールをライオンズ陣内に蹴り込みました。

飛び出した中村が、パントのラッキーなバウンドもあって確保すると、フォローに付いたブリッツから坂手にわたりトライ!

最後の最後で40-38と、ボーナスポイントに手を届かせました!

惜しくも勝利はなりませんでしたが、昨季の悪夢のような大敗を考えると、サンウルブズは大きく成長したと言っていいのではないでしょうか!

攻撃は通じる。課題は?

攻撃は通じていました。チーム間の相性もあると思いますが、スーパーラグビーでもサンウルブズは攻撃力のあるチームでしょう。

スタッツを見る限りですと、ディフエンスにも大きな穴は無かったように思います。

やはり課題はラインアウトでしょう。成功率60%は低すぎですね。。。

特に相手に競られるのを恐れるあまりミドルやロングを使っていますが、それが確保できないシーンがよく見られました。

近場で確保するオプションをもう少し使ってもいいと思います。

相手より前に出れば、そこまで競られることを恐れなくてもいいと思うのです。

飛ばないオプション使ってみてくれないかな。。。(笑)

次につながる試合を!

いい勝負をしましたが、負けは負け。やはりファンとしては勝つところを観たい!

なぜかサンウルブズは善戦の後、大敗するケースが多いので心配なのですが(笑)、ホームでNZのチーフスを迎え撃つ次戦は俄然期待が高まりましたね!

早く今季初勝利が見たい!

応援よろしくお願いいたします!

記事を書いた人

nawoya
ナヲヤです。1983年生まれ、高知県在住です。
2019年ラグビーW杯の時に、少しでも多くの人と
ラグビーを楽しめるよう、ラグビーの楽しさを紹介します。

雑記では、ラグビー以外の気になることも紹介していきます。

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