こんちわ、ナヲヤです。
歴史的勝利! とはいきませんでしたが、ラグビー日本代表やってくれましたね!
23-23で引き分け!
ヨーロッパの強豪相手にシーソーゲームの白熱した展開でした!
アウェーでのこの点差ですから、勝利に限りなく近い引き分けでもありました。
もちろん、この試合にも良いところ、悪いところがあったと思うので、わたしなりに振り返ってみようと思います。
試合前の記事はこちら!
もくじ
フランスは不調だった?
実はフランス、今年になって一度も勝っていません。試合中何度もブーイングされていました。
本来格下であるはずの日本にも消極的な選択が見られ、自信を喪失していたのは間違いありません。
「シャンパンラグビー」と形容される華麗なプレーが鳴りを潜めていたのは若干残念でもありましたが、日本代表にとっては絶好のチャンスでした。
前評判のとおり、かなり日本に対しビビっていた感があります。
別にフランスが戦っていた相手はニュージーランドや南アフリカなどの強豪なので、全敗もやむなし、な相手なんですけどね。。
やはりヨーロッパの古豪ともなると、NZや南アだからといっておいそれと負けるわけにはいかなかったのでしょう。
日本代表もそうあらねば、ですね!
日本代表の良かった点
基本的には、トンガ戦でよかったところがさらに改善されていたイメージです。
メンバー構成はほぼ変わりませんが、ハーフの先発が田中選手から流選手に代わっていました。
そのせいか、ボール展開は初っ端から早い展開になっていましたね。
不用意なキック(ハイパント)は無くなった
これはひとつ大きいな、と。
オーストラリア戦くらいまでだと、打つ手がなくなった時に不用意なハイパントで敵にボールを渡してしまうことが多かったように思うのですが、フランス戦の前半はほぼハイパントを使っていなかったのでは??
ハイパントを使うときは、せめてコンテストに持ち込まないと、ピンチを招いていたように思います。
どちらかというと、苦し紛れに蹴るのではなく、相手にプレッシャーを与えるために蹴るキックです。
特にフランスのように、コンタクトプレーも強く、スペースを与えると怖い選手がウイングにいたので、ハイパントに頼らなかったのはいい点だったと思います。
キック自体は別にあきらめていたわけでなく、ショートパントやゴロパントは敵の裏に出してたびたび相手にプレッシャーをかけられていましたから。
今の日本代表に合うキックが洗練されてきた、というのが正しい評価かもですね。
6月のアイルランド戦あたりとキックの数比べたらどうなるんでしょ(笑)
本数自体は実はそんなに変わらないんじゃないでしょうか。それでも有利に働いたように見えるのなら、キックの精度が上がっている証拠。
キック戦術が定着してきたということなんでしょうね!
ディフエンスの出足がとても速かった
試合開始直後のリーチマイケル選手のタックルにはしびれましたね!
奥に蹴りこんだとしても、相手にスペースを与えず確実にとらえることができていました。
通常のディフエンス時も、体格で勝るフランス相手に引いていませんでしたし、最悪2人使えば止められていました。
リロードも速い! よくこの短期間(オーストラリア戦~)でここまでもっていったなー、と。
加えて特筆すべきはキック後のチェイス!
キックを奥に蹴りこむと、今までだと強いランナーにはしばしばかき回されていましたが、今回は相手を孤立させ、網をかけてとらえることに成功していました。
プレッシャーをかけて、フランスはたまらずタッチに蹴りだす、というシーンもあったと思います。
これこそキックによるゲイン!
フランス相手に一定の効果を見せたので、これは期待していいんじゃないでしょうか!
23点に抑え、相手にトライ数で上回っていること
最後まであきらめないでディフエンスで2トライくらいセーブしていると思います。
相手のミスにも助けられましたが、格上相手に失点30点以内。
日本は攻撃力のあるチームです。相手の点数を30点以内に抑えることができれば接戦に持ち込むことができます。
明らかにフランスが焦り、苛立っているシーンが何度かありました。
接戦というのは、想像以上に神経をすり減らします。相手陣で長くプレーすればペナルティも誘えるはず。
規律の良いラグビーで、相手に精神的プレッシャーをかけ続けてほしいですね!
まだ改善できるんじゃないかなーと思う点
一方で、引き分けとは言え勝てなかったことも事実。
まだまだ改善できる点はあるかなーと思います。贅沢な話ですが、同じAグループのスコットランドやアイルランドも、今回のウインドウマンスは好成績で力をつけています。
負けていられませんよ~。
規律の問題
前半の終わりのほう、マフィ選手の連続ペナルティで相手にトライを許しました。
ここは完全にマフィ選手が浮足立ち、反則を重ねたことによるものと思います。
そんなに焦る局面でもなかったように思いますが、ブレイクダウン時の挙動に難があったように思います。
ディフエンスはうまく機能するようになっているので、難しいと思ったら無理をせず、そのままディフエンスに参加する方がいい局面が、今後増えると思います。
ウイングの孤立
福岡選手やレメキ選手はスピードも突破力もあるので、しばしばラインブレイクしてチャンスを作ってくれます。
しかし、飛び出てしまったときにフォローできる選手がいませんでした。
相手のディフエンスがうまいということももちろんありますが、あと1枚、2枚着いていけたら、トライは1つ2つ増えていたんじゃないかな、と。
苦し紛れのオフロードもちょっともったいないなと感じました。
下手に敵ウイングなどにボールが渡ってしまうとそれはそれでピンチになってしまいますから。。
日本代表は外から二枚目にフォワード(リーチとか)を配置していると思いますが、なるべくここで敵を引き付けて、フィニッシャー(福岡、レメキ)へのディフエンスは1人くらいにする。
あるいは外の選手を見つつ、フォワードでミスマッチを作りラインブレイクする、というのが理想ですね。
外でのポイントが迅速に作られ、折り返しのボールが早ければ相当な敵へのプレッシャーになります。
今のウイングの実力なら、キック以上に有効な戦術オプションになると思うので、磨きをかけてほしいですね。
ラインアウトの高さ
これは、練習云々ではないんですけど。。
やはり高さが足りないなあ。。
トンガ戦はあまり競ってこなかったので目立ちませんでしたが、フランスには結構入られていて、大事な局面で邪魔されることがありました。
高さが無いと、ボールキープは変則ラインアウト頼みになってしまいます。(飛ばないとか、奥に投げてバックスにとらせるとか)
かといって選手に「背を伸ばせ」とも言えませんし。。
今の選手が悪いわけではないので、これまた悩みどころではあります。
いきなり200cm超えの選手がたくさん入ってくるわけではないので、「高さが無くても安定してボールをキープできる工夫」が必要ですね。
あー難しい(笑)
日本代表の未来は明るい?
引き分けを「悔しい」と表現できるほど、日本代表は力を付けました。
かつてはフランスに相手にされていませんでしたし、アウェーで戦うなんてことになったら、敗北必至でした。
それが今では引き分けで「勝てた試合だった」という論調まで生まれています。
着々と強くなっているのが分かります!
このフランス戦をもって2017年の日本代表の戦いは終了となりますが、12月からはトップリーグの後半戦。
そして年明けにはSR、サンウルブズの3季目の戦いが始まります。
なんだかこれからは一味違った日本代表(サンウルブズ)の戦いが見られそうで、いまからめちゃくちゃ期待しています。
今まで以上に応援よろしくお願いします!
コメントはこちら