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ラグビーにおける身長とは/バスケじゃないけど高さも大事な話

ラグビーにおける身長とは/バスケじゃないけど高さも大事な話

こんちわ、ナヲヤです。

第3節までが終了したスーパーラグビー。

当ブログでもサンウルブズの試合ぶりはお伝えしてきていますが、惜しいところで勝ちきれなかったり、メンバーのやりくりがうまくいかず不完全燃焼だったりと、ヤキモキしているファンも多いと思います。

そんな中、レベルズ戦で浮き彫りになった、サンウルブズの「高さ」問題について、掘り下げてみようかと思います。

ラグビーにおいて、高さはどんな意味を持つのか、知ってもらえたらうれしいです!

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明らかになってしまった弱点

この前のレベルズ戦では、サンウルブズは徹底的に高さ不足を攻められていたと思います。

スタッツを見ると顕著なのが、まずサンウルブズラインアウトの多さ。

レベルズの8回に対し、サンウルブズは24回もあります。回数だけでいえば実に3倍!

この原因は、レベルズのペナルティが多かったこと(16回)と、キックでタッチが多かったことが起因しているかなと思います。

「レベルズは規律悪いんだねー」てなとらえ方もできるんですが、これはちょっと由々しき問題をはらんでいまして。。

要するにレベルズはサンウルブズにペナルティを献上してもさほど脅威ではなかったことの証でもあるんですね。。

サンウルブズがショットを狙える位置以外はペナルティも辞さずの覚悟でバンバン絡んできていたのではないかと思います。

実際、流選手もインタビューで「レベルズにはあからさまなペナルティがあった」と言っています。

レフェリーとコミュニケーションを取って、イエローカードの要求もしていたようですから、かなりえげつないプレーがあったのでしょう。

さて、それはどういうことなのか。。

安定しないラインアウト。。

ラインアウトに関しては、過去記事をどうぞ。

翔べ、誰よりも高く! ラインアウト!/あのスローインみたいなやつって言うのもう卒業ね(笑)

サンウルブズはラインアウトに関して、不安要素を抱えています。

一つは、全体的に小柄であることゆえの高さ不足。そして多国籍軍かつ準備期間の少なさによる、習熟度の低さです。

後者に関しては、時折見られるサインミスに表れています。

これに関しては練習を重ねるほかなさそうですが、バリエーションを減らしたりサインを簡略化するなど工夫は必要に思います。

また高さ不足に関しても、これはサンウルブズに限らず日本代表でもテーマになっているのですが、やはり相手に身長で勝てないがゆえにコンテストを仕掛けられる弱みがあります。

レベルズ戦でもガンガン競りかけられ、キレイにボールが出たことはほぼなかったんじゃないでしょうか。

スティールまで行かなくとも、高さで勝る相手に競りかけられることは、スローワー(投げる人)にもジャンパー(飛ぶ人)にとってもかなりのプレッシャーです。

自分より前で飛ばれた時なんて最悪です。

高確率で敵に空中でボールに絡まれますからスムーズにオフェンスに移れません。伝家の宝刀のドライビングモールも絵に描いた餅です。

投げる方だって意識するあまり、ノットストレート(まっすぐ投げない反則)を誘発してしまったり。。

ラインアウトで精神的に優位に立てないという課題は、サンウルブズ発足当初から抱き続けている課題でもあるのです。。

初年度は成功する方が珍しいくらいラインアウトが安定しませんでしたが、レベルズ戦はそれを彷彿とさせるような不安定さ。。

レベルズも優位に立てると分かったらそこを攻め立ててきます。

仮にペナルティを犯し、タッチキックからのラインアウトを選択されても、恐れなくて済むのです。また奪い返せばいいんですから。

サンウルブズがもし、ラインアウトに自信のあるチームだったら、相手は下手な場所でペナルティを犯せば即ピンチです。

サンウルブズは、ラインアウトに不安があることで、敵に選択肢を与えてしまっているのです。。

ラインアウトの改善策は?

練習あるのみ!!っていうのはさすがに無責任かと思うので、素人考えですがいくつか策を。。

別にラインアウトは飛ばなきゃいけない決まりはありません。

別に普通に投げ入れて取ったって問題ないのです。

例えばこんなプレー。

飛ぶ必要ありません(笑)

無論、トリッキーなサインプレーなので多用するものではないですし、ばれたら一転ピンチですが、高さで勝てない相手に飛び続けるくらいなら数回試してもいいのではと思います。

こういうのもあります。

また、大きく山なりにボールを投げ入れて、直接バックスに渡してしまうラインアウトでもいいと思います。

この間のレベルズ戦は、あまりにも馬鹿正直に上で勝負しすぎていたので、アクセントで下もあるぞというプレーを見せることで上へのプレッシャーを減らす工夫はできるのではないかと思います。

ボールを投げ入れる前の動きも、ちょっとモッサリしている。。

ジャンプのポイントをずらすためなら、もう少し俊敏に動く必要があるかなーと思いますが、これは準備期間の問題かもしれません。。

敢えてきれいにいうのであれば、ラインアウトはまだまだ改善の余地はあるし、その改善はラインアウトの成功率だけでなく、敵の選択肢を狭める抑止力にもなりえるということなんです。

深いでしょ、ラインアウト。

身長は伸ばせないけど、知恵は絞れるぞ

あと身長が10㎝高けりゃね、という非現実的なことは考えなくても良くて、ですね(笑)

正攻法でダメなら、まだいくらでも逃げ道はあるんだぜというのを知ってもらいたくて「高さ」のことを書いてみました。

ないものねだりになってしまうと、人間知恵が湧かなくなるもんですから、ここは是非日本チームらしく独創的なラインアウトの開発でもしてもらって、その分野で「日本のラグビーおもしれー」と世界のファンにアピールするのもありなんじゃないかなーと思います(笑)

ピンチはチャンス。

将来、サンウルブズの開発したサインプレーがラインアウトのスタンダードになるかもしれませんよ!

そういう楽しみ方も、ラグビーならではだと思います。

応援よろしくお願いします!

記事を書いた人

nawoya
ナヲヤです。1983年生まれ、高知県在住です。
2019年ラグビーW杯の時に、少しでも多くの人と
ラグビーを楽しめるよう、ラグビーの楽しさを紹介します。

雑記では、ラグビー以外の気になることも紹介していきます。

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