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ラグビー日本代表/オーストラリア戦で見えた課題

ラグビー日本代表/オーストラリア戦で見えた課題

こんちわ、ナヲヤです。

2017/11/4(土)@日産スタジアム でラグビー日本代表はオーストラリアとのテストマッチを行いました。

ワールドカップまで刻一刻と迫っている中、続々と強豪国との対戦が行われる日本代表ですが、今回はどんな戦いとなったのか、私の視点で少し書いてみようかなと思います。

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63-30という結果は、悲観すべきなのか?

点差だけ見ると、圧倒されていますね。。。

これを全然ダメーとみるか、頑張ったほうだーとみるかは、大きく分かれそうですね。

個人的には、強豪相手とは言え失点しすぎかな、とは思います。

ゲーム中に30点以上の差が付くと、追いかけるチームにはプレッシャーがかかります。逆に勝っているほうは余裕が出てきていいプレーが出やすくなる。

ラグビーってどうしても、点差が開くと集中が途切れてしまいますので、点を離されるとプレーが崩壊し、ゲームがばたばたっと崩れることがあります。

今回は崩壊まではいかなかったものの、前半後半それぞれにヤバい雰囲気が滲む時間帯があったように思います。

その辺、ちょっと詳しく行きたいなと思います。

序盤の展開

最初の入りはよかったですねー。

オーストラリアの攻撃を前で止められていたのは、新しいディフエンスシステムの浸透が進んでいることの証だなと思いました。

このディフエンスのキモは、外を使わせずに早めに潰すことにあると思いますが、外目までボールを持っていかれるとまだ脆さがありました。

近めで人数を使っている分、どうしても外のディフエンスは人数が足りない局面になりがちでした。

これは外のディフエンスを責めるのは筋違いで、人数がかけられる近めで確実にボールを殺さないといけないということなのでしょう。

ダブルタックルもできていましたが、ちょっと残念だったのは二回目の上半身に入るタックルがボールをホールドできていないことがあったこと。

幸いオーストラリアはオフロードパスを多用しては来ませんでしたが、そういうチームに当たったら、これはやりたい放題やられるなーと思いました。

前半のショットについて

前半ではPGを狙うシーンがありましたね。twitter見ていると、なんで狙ってんだーという意見があったので、私の見解を。。

一つ、とにかく3点でも点を入れることで、オーストラリアの流れを一旦切りたかったこと。

立て続けに2トライとられていたので、流れはあまり良くなかったと思います。点差が開くと前述のゲーム崩壊もあるので、この段階では取られてもせいぜい10点差位を維持したかったのだと思います。

一つ、正攻法では取れないと思ったから

その前までは目立った攻撃はできていませんでしたが、オーストラリアのディフエンスを感じることで、前進は容易ではないと思った可能性があります。

多少消極的な感じもしますが、前の流れを切る理由と合わせたらわからなくはありませんね。いわゆる、現場の意見と言うやつです。

一つ、セットプレー(ラインアウト)に不安があったこと

これは少しネガティブな意見になりますが、オーストラリアとのフォワードの身長差がかなり開いていました。

オーストラリアのロックは二人とも200cm超えでしたし。。日本代表で一番大きなヘルウヴェ選手でも190ちょいくらい。

仮にペナルティーからのキックで敵陣ラインアウトを獲得しても、きれいな球出しができないと思ったんじゃないでしょうか。。

深くない場所でのラインアウトもしょっぱなから飛ばないサイン使っていましたし、「飛んだら勝てない」という固定観念があったのでは、と思います。

まあこの理由があったとしたら、過度に敵を大きく見積もってしまった例でしょう。オーストラリアのブランドを意識しすぎて選択肢が狭くなった。

ディフエンスのように、自信たっぷりでできたプレーもあれば、ラインアウトのように、ちょっとまだ自信が無いプレーもある、というのが本音なんじゃないかなあと思うのです。

スクラムについて

コラプシング(故意にスクラムを崩す)やアーリーエンゲージ(エンゲージのタイミングが早い)などを取られるシーンがありましたね。

コラプシングは仕方ないにしても、アーリーエンゲージはちょっとレフェリーとかみ合ってない感がありました。

総体重も30kgくらい負けていたし、スクラムが強いことも分かっていたので、少しでもいい体勢を取ろうと焦ったりしたのかもしれないですね。

それを見透かされてオーストラリアにアーリーエンゲージを誘われたか。。レフェリーの癖にも早めに慣れる必要がありますね。

前半の出来

前半で1トライも出来なかったことが悔やまれます。

ディフエンスは初めのほうはうまくいっていましたけど、攻撃ができなかったり、外目を突かれる展開で徐々に綻びを見せていました。

上述のように、セットプレー等の不安やオーストラリアのプレッシャーで、実は日本代表は結構ガチガチだったんじゃないかと思います。

1トライできていれば、緊張の呪縛から解かれて、前半の大量失点もしなかったかもしれませんが、まあそれが難しいんですよね。。

残念ながら、この時点でほぼ勝敗は決まってしまったような気がします。。

後半の戦い方

おそらくハーフタイム中にコーチ陣からの指示がいろいろ飛んだはず。

後半の入りはオフェンスが改善されていて、各選手が生き生きと動いていましたね。

オーストラリアにビビってできなかったことがようやく出来るようになってきた、という印象を受けました。

待望の1トライ

らしさ、が出てくるとテンポのいい攻撃が繰り出せる日本代表。

つくづく、ラグビーって流れのスポーツだなあと思います。

さて、マフィが持ち込んだゴール前でペナルティーからのスクラム選択。あの南アフリカ戦を彷彿とさせるシーンでしたね。

なんだ、スクラムもちゃんと組めるじゃないか、という印象です。

初キャップのロック、ヴィンピー選手がゴールに持ち込んでトライ!

おめでとう、ヴィンピー!

その後もPGを得て3点追加など、いい流れになりかけていましたが、そこはオーストラリアですね。

立て続けにトライを量産し、一気に日本を突き放しにかかります。

あれよと言う間に47点差。。

選手交代も途中あったと思いますけど、ちょっとゲーム状況が変わると馴染むのに時間がかかりますね。。

早い段階では低く入っていたタックルも徐々に手だけでいくようなタックルになったり、フィットネス不足もあるのかもしれません。

ちょっとこの50~65分くらいの時間帯は、崩壊の危機に面していた時間帯でしたね。

良かったのは、この時間帯で取られっぱなしで終わらなかったこと。

伝家の宝刀、ドライビングモール

日本代表、ラインアウトもしっかりやっていればそんなにプレッシャー受けないと思ってか、ようやくペナルティー後もラインアウトをやるように。

普通に取れますね。やっぱやる前から決めてかかるのはよくないですね(笑)

ラインアウトからきれいにモールに移行して、最後はマフィのトライで2トライ目。

オーストラリア相手でもちゃんと押せました。これが日本を勢い付かせましたね。

シオネ・テアウパ選手のもったいないノックオン。。。あれが決まっていればなあー。

何とか意地でもう1トライと思っていた、ゲーム終了間際。初キャップの姫野選手が魅せてくれました。

走りこんでボールキャリー、くるりと回ったところにディフエンスの綻びが!

そのまま突っ込んでトライ!

姫野選手おめでとうー!

初キャップの選手が活躍するのは見ててうれしいですねー。感動しました。

しかもヴィンピーも姫野もロックじゃん! かつてこんなにロックが活躍した試合があったかね(言い過ぎ)

ロックは怪我人多くて人材不足が続いていますが、こういうニューフェイスが台頭してくるのは心強いですね!

かべやん、早く戻ってきてー。

最後、オーストラリアは手加減していた?

最後の15分くらい、日本代表の攻撃がさえていた時間帯、オーストラリアはセーフティリードで手を抜いていたのでしょうか?

水を差すようでこういうことはあまり考えたくはありませんが、勝利がほぼ確定していたので「無理はしない」という選択はあったと思います。

ウインドウマンスでオーストラリアもまだほかの国と戦うでしょうから、過度にガツガツは来なかったと思います。

ただそれで日本代表の攻撃が価値ないものであったのか、というとそれは間違いでしょう。

真偽のほどはともかく、オーストラリアから30点を奪えるチームにはなっているのです。(NZは18点しか取れなかったから日本勝ってるぞw)

取られたら取り返すオフェンス力

いかに点差を開かせず、追いかけられる状態をキープできるかで、強豪国でも一筋縄ではいかないチームになりえると、今回のゲームで感じました。

選手がどれくらい手ごたえを感じているかわかりませんが、前半にいろいろ試すことができていたら、勝つとはいかないまでも、もう少し接戦になっていたのではと思います。

次戦はフランスで、トンガとの試合があります。

中1週あるので、体調を万全にし、フルメンバーでトンガを粉砕してもらいたいですね!

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記事を書いた人

nawoya
ナヲヤです。1983年生まれ、高知県在住です。
2019年ラグビーW杯の時に、少しでも多くの人と
ラグビーを楽しめるよう、ラグビーの楽しさを紹介します。

雑記では、ラグビー以外の気になることも紹介していきます。

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